少し前に、財務大臣が「老後の生活には2000万円不足する」と馬鹿正直に話して、物議を醸したことがありました。これは財務省が何らかの仮定を基に計算したシミュレーションでしょうから、その仮定(前提)が間違っていれば、試算も間違ってしまいます。
2000万円は少しオーバーかもしれませんが、年金が潤沢とは言えない今、定年後に備えて貯蓄や余剰資産の運用をすることは大事なことです。我家でも少ないながら、貯蓄や運用をしています。
貯蓄については、給料天引きの預金にしていましたから、最初からその分の給料が無いと思えば、意識しなくて預金ができました。ズボラな私には非常にマッチした方法です。天引き預金は、途中で車の購入や家のリフォームなど、少しまとまったお金が必要な時に引き出したりしたので、思ったほど貯まりませんでしたが、そこそこの金額にはなりました。
このお金をもとにして、二年前から運用を始めました。現在の金利では、預金は全く増えませんし、リスクが低い国債はリターンがイマイチです。しかし、”家のお金”をハイリスクな株式で運用することには躊躇します。色々と考えて結局、アメリカのS&P500に連動したETF(上場投資信託商品)で運用することにしました。
ETFは長期投資に向いた運用方法で、長期で運用すればするほど下落リスクは下がっていきます。私は、S&P500の株価指数が下がった時を狙い目にして、少しづつETFを買い増していきました。その甲斐あって、運用益はいまのところ20%以上になっています。具体的な金額はヒ・ミ・ツですが、例えば100万円が120万円になるような感じです。銀行の定期金利は、高くても年利0.2~0.3%なので、比較になりません。
もちろん、投資にはリスクが付き物ですから、必ず上がるとは限りません。しかし、長期でコツコツ運用すれば下落リスクは抑えられます。最初は練習のつもりで、小額から始めることがお勧めです。
実は株については、20年近い経験があります。しかし、株で大儲けしたことは一回もありません。大損したことは何回かありますが・・・。ただし、自分の小遣いの範囲でやっているので、そんなに大きな損失額ではありません。この株式の経験が、現在のETFによる運用に役立っています。
定年までもう少し時間があります。定年の時には、一体どれだけ増えていることやら・・・。捕らぬ狸の皮算用にならないと良いのですが。
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