子供の頃、お爺ちゃん・お婆ちゃんが目を細めてみたり遠ざけてみたりして、本や新聞を読み難そうにしているのをよく見ました。このような、近くのものが見えない”老眼”のことを不思議に思っていました。遠くのものが見えないのは何となく理解できますが、近くのものが見えないなんて、と理解に苦しみました。でも、私も大人になったら老眼になるんだろうなと、漠然と思っていました。
老眼は、正式には老視と呼ばれる目の障害の一つです。老視とは、加齢によって目の内部にある水晶体の弾性が失われて調節力が弱まり、近くのものに焦点を合わせることができなくなる状態です。
40代から60代初めに自覚されることが多いとのことですが、実際には20歳前後から調節力の減少は始まっているそうです。そんなに早くから目の老化が始まっていることを知って、驚きました。しかし、30センチ前後の字が見難くなる症状を自覚する年齢には個人差があるそうで、早い人では30歳代半ばあたり、遅い人でも50歳代から60歳あたりまでに、自覚症状を訴えることがほとんどだそうです。
私はというと、実は老視になっていません。目の前の小さな字もはっきり見えますし、20-30センチ目から離れた手のひらの手相もよく見えます。別に自慢するつもりはないのですが、なぜだか今のところ老視になっていないのです。もちろん老視年齢には個人差があるので、これからならないとは断言できませんが、その気配が全くありません。
老視にならなかった理由の一つをあげるとすれば『読書の習慣』でしょう。10数年前から車通勤となりましたが、それ以前は電車やバスで職場に通勤していたので、通勤の行き帰りには必ず本を読んでいました。そんな訳で、小さな字を毎日毎日眺めていました。ひょっとすると、この読書習慣で水晶体が鍛えられたのかもしれません。これはあくまでも私の仮説ですが・・・。
有難いことに、この歳になっても老視にならないので、イライラすることもありません。頑丈な水晶体に産んでくれた親に感謝しています。
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