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段々と暑くなってきました。カキ氷のシーズンには少し早いですが、梅雨が明けたらいよいよカキ氷シーズンの到来です。

中学生時代の夏休みには、本当によくカキ氷を食べていました。その頃の日本は高度経済成長期で、冷蔵庫も製氷機能が別途ついた少し大きなものに変わっていました。父はバスの運転手で、早番の時はお昼過ぎには帰ってきました。そうなると”カキ氷タイム”です。

「カキ氷を食うぞ!」という掛け声とともに、丸い氷を冷蔵庫から取り出して、ゴリゴリと削ります。削った氷は、大きなプラスチック製のボウルに入れます。氷を全て削り終わると、イチゴ味のシロップ(当時はみつと呼んでいた)をかけます。練乳などがあると、プチ贅沢にそれをかけたりもしました。

カキ氷の食べ方はワイルドでした。小さな器に移し替えて食べるのではなく、大きなボウルからスプーンを使って直接食べます。父・私・弟の三人で競い合うように食べました。しかし慌てて食べるので、いつもコメカミがキ~ンとなっていました。

カキ氷のシロップは、今でこそメロン・レモン・抹茶・ブルーハワイなど多くの種類がありますが、当時は一般的には売られていませんでした。我家では、父がどこかで仕入れて来た”業務用のイチゴシロップ(一升瓶)”が、ひと夏分のシロップでした。

8年くらい前でしたが、下記の本を買いました。かき氷ファンは『ゴーラー』と言うそうです。年を取ったので、あの頃のようにはガツガツ食べれませんが、今年はカキ氷を味わいたいと思っています。


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