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自分マガジン 日常のエッセイ編

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日常で起こった様々な出来事をエッセイにしました。あまり役に立ちそうにありませんが、読んでホッコリして頂ければ幸いです。
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2021年10月の記事一覧

バーナム効果とフリーサイズ効果

 最近、西洋占星術に興味を持ちました。ただし、占いに興味があるのではなく、天体の運行の方に興味があります。  占いを信じていない人でも、「占いは当たらないものだ」と過度に自己暗示をかけると、前回のカリギュラ効果によって「ひょっとしたら当たるかも?」と思えてきます。何事にもバランスが大事なので、ご用心を!。  占いの言葉(表現)では、多くの人に当てはまることが、まるでその人だけのことのように語られます。これが占い師の「当たる/ハズレる」の技量の差になっています。このような、

異文化の遭遇 柿の種で妻に泣かれた話

 奇跡的に離婚することもなく、いまだに結婚生活が続いていますが、これは新婚当時の話です。  『結婚する前は両目を開けて、結婚したら片目をつぶりましょう』とは、結婚に対する諺として、よく言われる言葉です。この言葉は1600年代のイギリスの神学者、トーマス・フラーの言葉です。原語(英語)では、Keep your eyes wide open before marriage, and half shut afterwards. となります。  つまり、「結婚前には、いいところも

ナンマイダ・ナンマイダ 踊念仏の記憶

 これは宗教的な話ではありません。子供の頃の、ちょっと不思議な体験談です。  小学生の低学年の頃は、同級生の男の子・ケンちゃん(仮)の家によく遊びに行っていました。ケンちゃんの家は畳屋で、ケンちゃんのお父さんが経営していました。ケンちゃんにはお姉ちゃんがいたので、4人家族だとずっと思っていました。  ある時、ケンちゃん家で遊んでいたら、ケンちゃんが「お小遣い欲しくない?」と言い出しました。急にお小遣いとは、どんな話なんだろうと、よくよく聞くと、ケンちゃんのお婆ちゃんの部屋

お爺ちゃんと女子プロレス

 すでに鬼籍に入っていますが、母方の祖父の話です。  小学生の頃、夏休みになると母の実家に帰省していました。その頃祖父は、小さな借家で一人暮らしをしていました。帰省した時は従兄弟たちがいる母の姉の家にお世話になっていましたが、時々、祖父の家に挨拶に行きました。祖父は70代くらいでしたが、毛がフサフサしていて、白髪も殆どありませんでした。  祖父の家に行くと、決まって一緒に散歩に出かけました。祖父は無口な人なので、一緒に散歩に行ってもちっとも楽しくないのですが、散歩に行くと

完璧な虹 完璧なタイミング

 今週と言ってもまだ水曜ですが、月曜と今日の二度も、朝の通勤時に綺麗な虹を見ました。特に今日の虹は、橋脚の部分から橋全体がつながったアーチ状の完璧な虹でした。長いこと生きてきましたが、こんな完璧な虹は初めてです。また、タイトル図のように上方にはもう一つの虹が薄っすら見えるダブルレインボーでした。しかし運転中だったので、写真は撮れませんでした(T_T)。  Wikiによれば『虹とは、大気中に浮遊する水滴の中を光が通過する際に、分散することで特徴的な模様が見られる大気光学現象で

私のお風呂遍歴

 家湯が無くて、小学校3年生の途中までは銭湯に行っていました。公営の住宅に引越したのをキッカケに家にお風呂が付きました。と言っても、標準では付いてなくて、自分たちで付けられるスペースが、台所の隣にありました。いつの時代の話だよ!、と思われるかもしれませんが、昭和40年代は、日本もまだまだ貧乏な時代でした。  この空きスペースに、買ってきた湯船を取り付けて、洗い場はコンクリートを買ってきてDIYです。湯船の左下には風呂の焚口があって、灯油を燃やす火炎放射器のようなバーナーで風

たぶん駄文!? 与太話

 いつも、過去の経験や妄想を、思い付いたままに書き散らかしています。このような文章のことを、駄文というのだと思いますが、「駄文」をググってみると2つの意味がありました。 1.つまらない文章。ヘタクソな文章。 2.自分の文章を謙遜していう語。  もちろん、私の駄文は1.の意味ですが、2.の意味もちょっぴり入って・・・いませんね。  駄文と同じではありませんが、似たような意味を持つ言葉に与太話と言うのがあります。与太話の意味は、”役に立たない話。でたらめな話。くだらない話"

この人にマイナス1票!

 昨日、岸田首相が衆議院を解散したので、いよいよ衆議院選挙です。議員さんたちにとっては、国会に戻ってこれるかどうかの死活問題です。私は政治家の親戚や知り合いはいませんし、私にとっては遠い世界の話ですが、政治に関心が無いわけではありません。  選挙のたびに、よく言われているのが若い世代の投票率の低さです。これは次のような悪循環を起こします。「お年寄りに好まれる政策」→「お年寄りからの得票」→「議員に当選」→「お年寄りに好まれる政策」→・・・  若い世代に選挙に参加してもらう

アーボリストという職業

 アーボリストという職業があることを、つい最近知りました。アーボリストとは、高い木の剪定やメンテナンスを専業としている人のことだそうです。似たような職種に空師というものがありますが、空師は狭い敷地での作業が多いなど、作業内容に多少の違いがあるとされています。アーボリストは、欧米ではガーデナー(庭師)とともに知られている職業ですが、日本ではまだその数は少ないようです。そのため、アーボリストという言葉自体を聞いたことがないという人も珍しくありません。私もその一人でした。  ガー

FIREしますか?

 FIREは最近よく聞く言葉で、「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を並べた経済的な自立(Financial Independence)+早期リタイア(Retire Early)を意味しています。つまり、早期リタイアして仕事を辞めた後も、不労所得である資産運用によって得られる収入により生活費などを賄っていくことを意味しています。  このようなライフプランは、数年前から欧米各国を中心に広がっているようですが、最近は日本でも注目が

字源は面白い!

 最近のマイブームは、魏志倭人伝です。魏志倭人伝は、もちろん漢字だけで書かれています。漢文は苦手ですが、過去の読み下し文を参考にすれば、意味は何となく分かります。しかし、漢字そのものが持つ隠れた意味が知りたくて、漢字の字源辞典を買いました。  漢字の字源辞典は割と種類があって、どれにしようか悩みましたが、価格が手頃な漢字源(改訂第六版)に決めました。基本は漢和辞典と同じで、音訓読みで検索できたり、部首で検索できたりします。私は、お目当ての漢字を探すときは、音訓読みで探します

混乱します!? 音読みと訓読み

 小学生の頃、漢字の音読みと訓読みの違いがよく分かりませんでした。そもそも、漢字の読み方に二種類あることが納得できませんでした。漢字には大抵2つ以上の読み方があるのに、さらに音読みか訓読みの分類までしないといけない事に、納得できませんでした。  今では音読みが中国語の音で、訓読みが日本固有の言葉(音)だとわかります。訓読みの訓には、国の意味があります。例えば、犬は訓読みで、犬は音読みです。音読みは、漢字が伝わった当時の発音に忠実な音なので、輸入時期によって漢音と呉音の2種類