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【世界一周】*インド編*運命のジャイプール(後編)

noteでフォローし合っているのりまきさんとのばったり事件前編はこちら。

のりまきさんとは別の部屋のようで宿に戻ってものりまきさんの姿は見当たらなかった。なので私はシャワーをして洗濯をして共有スペースでスマホをいじっていたら、のりまきさんが「お話ししませんか?」と話しかけてくれた。

おっと、心の準備ができてない。けど心の準備ができてない方が逆に冷静になれる。
そしてちゃんとお話するのに私は寝巻きでノーブラですっぴん眉なしだ。
ま、いっか。ここはインドやし。
のりまきさんはタッパーに入れたビスケットとスプライトを持ってきてくれた。こういう気遣いができる人に私はいちいち感激するし、見習っていかないとなと思う。そして旅の上級者のりまきさんともなると長旅にタッパーを持ってくるのか、長旅にタッパーって便利なんかな?と思ったけど、ジャイプールで買われたんですね、謎が解けました。

のりまきさんの記事にもある通り旅について色々お話させていただいた。手洗いの洗濯が大変だとか、長旅に出るという決断は正しかったのか、とか、そんな話を「分かる〜」と言って聞いてくださり、私みたいなミーハー旅人の話に共感してくれたことが嬉しかった。(この時は緊張と人見知りが解けてなくて、多分すごい堅苦しかった気がする。笑)

そして、これはちょっと私のキモい部分があらわになる話なんやけど、長旅に出る数ヶ月前から、のりまきさんはもしかすると私のマンションから遠くない場所に住んでいるかもしれないと思っていたのだ。というのも、のりまきさんの「買うのかマンション物語」シリーズを読んでいると、もしかして?と思う記事があって、あれがこれだから、あの川があれだとしたら、駅はあれかあれかな、とまるでストーカー、いや探偵のように推理してしまい、それが私の住んでいたマンションから遠くなかったのである。

のりまきさんに会ったらこの答え合わせをしたいと思い、思い切って聞いてみた。

「これのりまきさんに会ったら聞いてみようと思ってたんですけど、多分私が住んでいた場所とのりまきさんが住んでいる場所近いと思います。」

「え!私○○やで」

「わ!私△△です!」

「えーーー!」

やっぱり近かった。のりまきさん、本当に気をつけてほしい。私みたいなストーカー、いや探偵みたいなことして、住んでるエリア推測されて駅で待ち伏せされる可能性ありますよ!(私が言うな)

キモいって思われる覚悟で聞いたけど、いや、キモいって思われてもいいです!スッキリしたから!

さらにびっくりしたことに、私の住んでいたマンションの丁目がのりまきさんの実家と同じ丁目だったり、マンションの近くの小学校がのりまきさんの母校だったり、あのジャパンにのりまきさんがよく行っていたり、私たちは旅に出る前からニアミスしていたのである。実際、国際免許証を取りに行く時に門真でニアミスしてたし、多分休日の梅田でもすれ違っていたと思う。

そんな二人が日本じゃなくてインドのジャイプールの同じ宿で会うとは。
のりまきさんの旅運おそるべし。

旅運が強い人は人を引き寄せる力があると思っていて、「一人旅やけど一人じゃない」というのはのりまきさんの人を引き寄せる力があってのことやと思う。中にはヒロシさんみたいな人を引き寄せたりもしてるけど、のりまき記事の読者としては「あー、また面白い人と出会ってるなぁ」とニヤニヤしてしまう。(のりまきさん、すみません)

そんなこんなで次の日、のりまきさんとタンドリーチキンを食べに行った。まさかnote上で繋がっていた人と異国の地で乾杯することになるとは。

高級タンドリーチキン

その帰りのりまきさんの記事にもある通り、インド人の旅行者シバとヴィッキーに出会った。ほとんど向こうが話していて、私は短いセンテンスと相槌を打つだけやったけど。あれだけのコミュニケーション能力まじで欲しい。

そして次の日はのりまきさんと別行動で、私は博物館に行ってからジャンタル・マンタルという天体観測施設に行く予定やったけど、博物館をいつの間にか通り過ぎてしまっていたので、先にジャンタル・マンタルに行くことにした。すると、道を間違えたというのりまきさんにばったり会ったので一緒にジャンタル・マンタルに行くことに。
2人とも他人のツアーガイドの説明を盗み聞きして、ちょっとだけ理解しながら見学していたのが面白かった。

ジャンタル・マンタルの後はのりまきさんと別れて、私は博物館へ行った。

アルバート・ホール博物館
日本のものも展示されていた
ヨガのポーズたち
知らないポーズだらけ

その帰り道、昨日シバとヴィッキーと出会ったのとほぼ同じ場所でまたこの2人組にばったり会った。

「ヘイ!また会ったね!さっき君の友達にも会ったんだよ!彼女インド人みたいにストールを巻いててさ、彼女ってインドに7回も来てるんだってね!もはやインド人だね!」

え、のりまきさんもこの2人組にまた会ったんかい。
どんだけ狭いんだよ、ジャイプール。

そして私は強引なチャイのお誘いを断りきれず2人とチャイ休憩することになった。

面白かったのでのりまきさんにもLINEで報告。

シバはひたすら喋る。

「本当のインドってのを見せたいんだよ!旅行者が行くようなお店もいいけどさ、ローカルな店に行くのが君にとってもいい経験になるだろ?」

と言って、ドラム缶が椅子になっているようなローカルなチャイ屋さんに案内してくれた。

この2人はジャイプールの後はジョードプルに行くと言う。
私もジョードプルに行くと言ってしまったので、

「それならさ、ジョードプルでディナーでもしようよ!ジョードプルの後はどこに行く予定なの?俺らは●●(地名忘れた)に行くけど、よかったら君もどう?」

と言って連絡先を交換した。

なんか、ジョードプルでもこの2人組にばったり会ってしまう気がするなぁ。笑

そしてひたすらシバが話すので、長くなりそうな予感がして「ちょっとディナーの予定があるから失礼するね!」と言って強引にチャイを切り上げた。

「じゃあ、ディナーのあと夜景を見に行こうよ!俺らバイクをレンタルしてるからさ!」と言ってくれたが「うーん、ディナーのあと時間があれば連絡するねー」と、関西人が言う「行けたら行くわ(これは絶対行かない)」的な返答をして2人と別れた。

その夜、ハワー・マハルのライトアップを見に行ったのりまきさんから「またあの2人組に会った」とLINEが来た。のりまきさん3回目やん。もう、笑っちゃう。しかもバイクに乗せてもらってるとのこと。すまんね、のりまきさん、バイクで夜景、私が誘われていたのに代わりに行っていただいて。笑

そして、のりまきさんとは翌朝別れた。

一人になってなんとも不思議な気持ちになった。当たり前やけどnoteののりまきさんは実際に存在していた。そして一緒にご飯も食べたし、一緒の部屋で寝たし、一緒にインドの町を観光した。ついこの間までnoteでしか知らなかった人なのに。

仕事を辞める時、後輩から「でんでんさんみたいな破天荒な人が普通に仕事してるんが面白いんっすよ」と言われたが、その言葉はのりまきさんにも言える言葉じゃないかと思う。てか、私は破天荒ではない気がするんやけどな。まぁ、いいや。たまーに、まだ読んでなかったのりまきさんの古い記事を読むことがあるんやけど、あ、のりまきさんってこんな人なんや、という発見があったりする。あまり人のことを「こんな人」って決めつけるのはよくないんやけど。
なので、次会ったらのりまきさんのファンクでエキセントリックな部分を引き出してみようじゃないかと思っておりますよ、のりまきさん。

あ、インド人飲みの上達っぷりも見せていただかなければ。

今度はどの国のビールで乾杯しているんやろか。
もしかしたら結局海外では会えず、日本で一番搾りかスーパードライで乾杯しているかもしれないな。

ばったり事件の現場となった宿の共有スペース

***

余談:ジャイプールのその後

結局、あの2人組とジョードプルではばったりせず、その代わりにジャイプールのハワー・マハルと階段井戸でばったり会ったカナダ人のウェンディとまたジョードプルのメヘラーンガル城とレストランでばったりした。4回目のばったり時は2人ともさすがに爆笑だった。どんだけ会うねん。ジャイプールだけではなくてインドが狭いんか?

次の日ウェンディとウメイド・バワン・パレスに行った

そしてディナーはあの2人組ではなく、たまたま出会った大学生の男の子と一緒にライトアップされたメヘラーンガル城が見えるルーフトップレストランで食べることに。彼も行動力がある割にはビビリで少しネガティブなところが私と似ていて話しやすかった。この後ジャイプールに行くと言う彼に、のりまきさんとばったりしたあの宿をオススメしておいた。ドミトリー初挑戦だという彼にあの宿はどうだっただろうか。ベッドにカーテンないしベッドが変な配置やし。ちょっと心配やったけど後日「あの宿よかったですー!」と連絡が来たので安心した。

東京生まれ東京育ちのシティボーイと田舎育ちの関西弁ばりばり喋る無職女という謎の組み合わせ
メヘラーンガル城のライトアップが綺麗だった





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