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心に残る言葉

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心に残る言葉 No.3

秋風にあへず散りぬるもみぢ葉のゆくへさだめぬ我ぞ悲しき

 古今集の秋歌下にあるこの和歌は、秋風に耐えきれなくなって散ってしまう紅葉は行方も決まらない、同じように行方の決まらない私も悲しい、という意味になる。

 この和歌は、私がこれまでで1番共感できた和歌である。浪人生として勉強している時、テキストに出てきた。

 大学に全落ちして、親に頭を下げて浪人をさせてもらった。しかし、同級生のほとんどは

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心に残る言葉 No.2

「やればできる」って結局やってないんでしょ?

 これは、中学生の時の音楽の先生が言っていた言葉だ。その先生は、やればできるって言葉は、結局やってないやつの甘えだと言った。

 確かに…と納得した中学時代。一方で、「やればできる」という言葉は、甘えだけではなく、別の何かもあるのではないか…とも思っていた。

 それは、自分の実力の限界を決めない姿勢である。「やればできる、まだまだやれば、まだまだで

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心に残る言葉 No.1

「無知は罪だ」 この言葉は、私が中学生の時に、国語の先生から言われた言葉である。国語の定番教材である『故郷』の最後の授業で、自分たちが興味関心を持たなければ、何も変えられないという話になった。その時、黒板に静かに書かれたのだ。

 中学生の時の自分にとっては衝撃で、自分が勉強する意味を見いだされたような気持ちになったのだ。

 そして、高校生になると「無知」に対する別の言葉も知るようになる。ソクラ

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