心に残る言葉 No.1

「無知は罪だ」

 この言葉は、私が中学生の時に、国語の先生から言われた言葉である。国語の定番教材である『故郷』の最後の授業で、自分たちが興味関心を持たなければ、何も変えられないという話になった。その時、黒板に静かに書かれたのだ。

 中学生の時の自分にとっては衝撃で、自分が勉強する意味を見いだされたような気持ちになったのだ。

 そして、高校生になると「無知」に対する別の言葉も知るようになる。ソクラテスの「無知の知」である。自分が何も知らないことを知っていること。

 「無知は罪だ」と思って、他人よりも出来ているかは置いておいて、勉強はしなくてはいけないと思っていた。しかし、「無知の知」という言葉にここで出会い、「無知」の状態は永遠に続くことを悟った。

 しかし、同時に「無知」であることを知り、それを「罪」であると認識しつづけ、知る努力を続ける必要があることがわかったのである。

 自分が勉強する意味を与えてくれる「無知は知」という言葉を、これからも大切にして生きていきたい。

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