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希望を持っては失って、そして再び前を向く

人間なんて、ずっと前ばかり向いて生きていけるはずがない

止まってしまう瞬間が必ずやってくる


ゆとり世代の社会人1年目の僕。

僕は未来に希望を持って、社会人になった。

長期間に渡る就職活動を経てやりたいことを見つけ、その第一歩として今の職場を選んだ。

他者より悩み抜いた自信があったので、最適な選択をしたと自負していた。


しかし、それほどまで考え抜いたにも関わらず、理想と現実の間には乖離が生じ始めた。

未来がぼやけ始め、進みたいと思っていた道が魅力的に感じなくなった。

そしてとうとう完全に道を見失ってしまい、最終的には目の前が真っ暗になった。


様々なものを捨てて飛び込んだ世界で道に迷うのはかなり苦しかった。

あの時の自分はなんであんなことを思ったんだ?

大切にすべきものの優先順位を間違えたのではないか?

あれ、今自分は何のために生きているんだ?

こんなことを考えてしまい、涙を流す夜が何度もあった。


大好きなアーティストの、希望を唄う歌が聴けなくなった。

代わって絶望を唄う歌に依存した。

そんな自分が嫌だった。

でも、幾ら嫌だと思えど、嫌いな自分でしかいられなかった。


そんな日々を数ヶ月過ごした。


しかし、最近は少しずつ前を向けるようになってきた。

好きな自分が戻ってきつつあった。


というのも、再び未来に色味が帯びるようになったから。

再び道が見え始めたから。


こうした状態になったのは、偶然ではないと思っている。

僕が考えることだけは止めようとしなかったから。

そして、どんなに苦しくても、現状を変えたいという気持ちだけは持ち続けたから。


どうすればこんな苦しい思いをしなくなるんだろうか。

進むべき道はどこにあるのだろうか。

本当に大切にすべきものってなんなんだろうか。

こうしたことを、ずっと考えていた。


こうした答えのない問いと向き合い続けるのって、正直しんどい。

でも、僕には、満足していない現状を受け入れて惰性で生きる方がしんどかった。


結果として、僕は今すごく気持ちが楽になった。

明度がすごく高いわけじゃないけど、未来が見えるだけで今が輝いている。


おかげで、何をするにも前向きになれるようになった。

何かに依存せずにはいられない日々も終わった。


この経験から気づいた。

どんなに希望を持ったとしても、相当なオプティミストでない限り、いつか希望は潰える。

ただし、考えることをやめなければ、いつか必ず希望が見えるのだと。


僕らはこれから、長い長い日々を超えていくことになる。

そんな中で、ずっと前だけ向いて生きていけるはずがない。

必ずいつか止まってしまう日がやってくる。


そんな時、現状を受け入れて惰性で生きるのではなく、自分の未来について考え抜いてみよう。

あなたの人生には、きっともう一度光が灯る。

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