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オンラインになって、ますますチームグラフィックが活躍しているよ〜共創型ビジュアルプラクティス

出村 沙代 Sayo DEMURA

2020年以前も、オンラインでグラフィックファシリテーションやグラフィックレコーディングは実施していました。それでも、この1年はリモート会議やオンラインワークショップが私の周りでも急増して、デジタルでのグラフィックの活用が当たり前となり、対面とはまた違う可能性を感じています。特に、移動する必要がなくなったことで、全国のグラフィッカーとチームを組めるようになったし、「チームを組みたい」と、グラフィッカーから連絡をもらうようになりました。

せっかくなので、これまで取りまとめを経験してきたチームグラフィックを振り返って、オンラインでのチームグラフィックについての実施のコツや大切なことを文字にしてみたいと思います。

前半は、出村の自己満に近い過去の振り返りになりますので、実施のヒントを知りたい方は目次からピューッと飛んでもらえたらと思います^^

0.グラフィックチームの取りまとめの歴史(出村編)

2017年にEdcampで約10名のグラフィックチームの取りまとめ担当をしました。その当初は、私自身知り合いが少なかった(涙)こともあると思いますが、実践しているグラフィッカーの人数も少なく、ようやく人数が集まったのを覚えています。翌年には、学生グラフィッカーから現役会社員の方まで、さらにバーションアップした多様なメンバーでグラフィックチームを再結成したのも今となっては懐かしい記憶です^^

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2017年の様子

2018年の様子


2018年には14名での情報コミュニケーション学会に参加し、2日間に及ぶ学会発表を分科会毎にグラフィックレコーディングしたのち、廊下に並べて発表者と参加者の双方向コミュニケーションを促しました。この時は、学会で事務局長を担当されていた大手前大学の畑教授がとても丁寧なオーガナイズをしてくださり、オーガナイズの大切さを身をもって感じました。また、学会自体にもグラフィックファシリテーションをテーマに入れてくださり、斬新な学会だったことを今でも覚えています。

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また、最終日にはOST(オープンスペーステクノロジー)を学会内にて実施して、参加者からテーマを募った対話の場を開きました。

チームの一員として参加させてもらって印象的だった企画には、glagridさんが取りまとめてくださった、2017年9月23日、24日開催のCODE for JAPAN SUMMIT(兵庫県神戸市しあわせの村)。ここでは、初めて英語のグラフィックに挑戦しました。

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ここまで紹介してきたイベントは、いわゆる"一般公開してもいいイベント"で、記録目的のグラフィックレコーディングがほとんどです。

この他に、守秘義務により、紹介できない案件として、企業のチームビルディングやイノベーション会議、戦術会議、医療業界での患者さんのストーリーを引き出すワークショップや、全国のドクターがお互いのノウハウを共有しながら疾患の方向性を考えていく何十回にも及ぶワークショップなど、様々な現場、パートナー、チームと共創してきました。一概には言えませんが、このような、公開できない案件では、本音を引き出したり、議論を深めることを目的としたファシリテーションしながらビジュアライズするグラフィックファシリテーションが多いです。

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1.グラフィックチームで入るということ

グラフィックチームの取りまとめを担当するうちに、個人でグラフィックに入る以上に、場に対して(良くも悪くも)影響力があるし、また、自分たちにとっては豊かな学びがあることを感じるようになりました。

ちなみに、誤解のないようにお伝えすると、プログラムの進行中にグラフィッカーだけが集まって、わいわいするようなことはありません!開始前から、プログラム運営中まで、参加者が参加しやすい空気感をつくるために緩やかな姿勢で立つことはありますが、グラフィッカーとして目立つことやあえて前に出るようなことはしないよう気をつけています。(企画終了後に、その日の記録として写真を撮影する際などに、集合写真としてわいわいと撮影することはありますが、この写真だけが一人歩きするのは怖いな、と感じています。)参加者に疎外感を与えるような立ち振る舞いは好きではないですし、時々、参加者として参加した時に、グラフィッカーだけ盛り上がっている様子を見て、個人的には居心地悪く感じたりするので、ここに少し書いておきました。

2.この1年で起きたこと〜リモート会議をより豊かにする

今まで、場づくりやプロジェクト、ワークショップの依頼をお受けして、結果として、チームグラフィックが必要と判断して結成してきましたが、最近になり、「チームグラフィックをお願いしたい」「チームグラフィックの取りまとめ方を教えてほしい」という連絡をいただくようになりました。また、グラフィックチームに入れて欲しい、と若手のグラフィッカーから連絡をもらうようになって、何だか「チームグラフィック」について改めて考えてみたくなりました。

さらに、オンラインになってから、空気感が伝わりにくいURLをクリックするだけでリモート会議という非日常に入れてしまうリモート会議を、より豊かなもの(双方向コミュニケーションを促したり、議論を深める)にするために、ビジュアルプラクティスは有効だと気づく方が増えてきて、これまでよりもさらにさまざまな方が関心を持つようになったと感じています。

グラフィックチームの取りまとめだけでなく、チームの一員として現場に入ったり、運営/企画側としてグラフィックチームを依頼するなど、どの役割も経験してきたことで、どの役割もするからこそ見えてくることがあるなぁと思いつつ、文章を描くのが苦手なことを言い訳に文字にしてきませんでした^^;それぞれの役割に求められること、役立つ視点、弱点にフォーカスしてこれまでの経験から気づいたことを私なりに整理することで、チームグラフィックをより心地よくできるようにしていきたいと思い、苦手な文字をうちためパソコンに向かってます。


3.チームグラフィックとは?

会議や研修、ワークショップ、プロジェクトに2人以上のグラフィッカーで入ることです。1回きりの会議もあれば、数年に及ぶプロジェクトもあるので、1回きりのチームもあれば、数年に及びご一緒しているチームもあります。

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毎回同じ参加者で進めていくものもあれば、ファシリテーターも参加者も変わるものもあります。

当日のイメージは、例えば参加者が20人のワークショップで議論/対話をしたい場合、全員で議論するには人数が多いので、5人×4チームに分かれて話したりします。その場合、各グループにファシリテーターの代わりにグラフィックファシリテーターとしてグループに入ることで、各々の議論/会話の活性化を図ったり、記録メインのグラフィックレコーダーとして記録することで、グループ議論/対話後の共有をスムーズにします。特にオンラインワークショップになってからは、グループに分かれると、他のグループの様子が全く見えない(聞こえない)ため、グラフィックで熱量とともに議論/対話が残っているのは、それぞれの一体化のために重要な役割をはたします

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八尾市産業振興会議より


4.一人ではなく「チームグラフィック」で入る〜ピン芸人から舞台(黒子)芸人に

昨年、オンラインでのワークショップが増えてからは、100名PTAオンライン研修会、リモート会議をしたことのない北海道全道から集まった高校生や先生方が交流するSDGs高校生コンテストの交流会、全国の200を超えるミュージアムが参画しているおうちミュージアム交流会、毎回参加者が異なる約半年に及ぶ石川県能登町ののと未来会議、企業のチームビルディングやイノベーション会議、戦術会議等を、2〜13名のグラフィックチームでホールド(支えて)してきました。

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チームで入るというのは、普段、ピン芸人(出村もグラフィッカーの一人なので、愛をこめてこのように呼ばせていただくことご容赦ください!)で活躍している人間が、急遽、一緒に舞台に立つような状態だと思うのです。イメージが沸く方もいると思いますが、一筋縄ではいきません。。

一人一人が全力で描いて、バラバラなグラフィックが仕上がってきてOKな場なのか、統一感を出すのであれば事前にすり合わせが必要かもしれない。

「一人ひとり自由に描いてくれてOKです!」と言われたからといって、それを間にうけてしまって、結果として、グラフィッカーが活躍したのはわかるけれど、場として、グラフィッカーがパフォーマンスする場でよかったの?という状態になってしまわないように。事前に「描き方は多様でいい」としても、ゴール感や場への関わりをチームで握っておくことが必要かもしれない。

統一感を出すために、タイトルの書き方、色使い、レイアウトなどは最低限合わせていこう!が良いかもしれない。

せっかく一緒に入ったのに、チームビルディングができていなくて、それぞれが個人で描いているに留まり相乗効果が生み出せていなかったり、相手の状況に気を配ることなくお互いサポートしあうことなく終わって行ったり・・・
そんな時もあります。

ピン芸人の良さを最大限生かしながらも一緒の舞台に(黒子として)立つこと。時に、疎遠になる人もいたし、良かれと思って伝えたことが、誤解を生んでしまったこともあったし、たくさんの失敗をしながら、凸凹を認め合いながら強みを伸ばす関係性のチームづくりを探求しています。

5.目的による描き方や活用方法の違い

グラフィックレコーディング、グラフィックファシリテーション、グラフィックハーベスティング、ビジュアルファシリテーション・・・etc様々な呼び方があるので、ここでは、全ての総称であり世界共通語のビジュアルプラクティス(見える化の実践)と呼びます。

こちらは、チームで入る時でも、一人で現場に入る時でも、大事なことの一つになります。目的によってビジュアルプラクティスの描き方、活用方法が異なるので、今回はチームグラフィック@オンラインにフォーカスして、目的別に少し整理をしておきます。

目的に合わせた活用方法について詳しくはこちら

①記録目的
ー後日報告書に掲載する。SNSで配信する等。
参加者の方が何を話したかがわかる状態。記録が目的なので、構造化されていたり、みやすさ、その場にいなかった人にもわかるようにデザインにも意識して描かれている事が望ましい事が多い。「議論/対話そのものを記録する」こともあれば、会議やワークショップ、プロジェクト「全体のプロセス(プログラム)を残す」全体グラレコと呼ばれるものもある。双方向コミュニケーションに活用することもあり、描き終えた後にグラフィッカーから参加者に気づきをフィードバックすることもある。
②議論/対話の活性化
ーその場の参加者の議論や対話が活性化させる。
余白を多く取ってリアルタイムに目の前(画面共有しながら)で描くことが多い。話したことがその場で反映されるので、対話/議論のプロセスが見えるので、話を行ったり来たりしながら進められる。イメージと違う場合、参加者から「もっとこう描いて欲しい」などの要望も取り入れながら進めていく。対話/議論の活性化が目的なので、できるだけ構造化を手放し、熱量や文脈に意識を向けて、聞こえてきたままをチャンク(塊ごと)に余白を多くとって描いていく。あとから色づけたり、描いたものを再度参加者と眺めるながら色を塗っていくことも多い。はじめから描き手が構造化して描いたり、綺麗に描いていくと、話し手もそれに沿って、構造化された中でしか話さなくなっていく、発散しにくくなるので注意が必要。ここでは、深い合意形成や対話/議論深まり、関係性の構築などの目的も入ってくる。
③アイデア拡散
ーアイデアがどんどん出るように、出てきた話をイラスト化していく。
どんな些細なつぶやきもアイデアの種になる可能性があるので、決定したアイデアだけでなく、小さな声も拾っていくことで、参加者の「こんなことも言っていいかな?」が出やすくなっていく。同じ言葉でも様々なイメージがあるので、イメージと違う場合、参加者から「もっとこう描いて欲しい」などの要望も取り入れながら進めていく。
④プロセスに伴走する。議論の発散と収束、合意形成まで
基本的には②がメインになるが、合意形成した内容を丁寧に残すために、最後のまとめを①のスタイルであとから見てもわかりやすいようにグラフィックレコーディングしていくこともある。


6.取りまとめグラフィッカー〜5つのポイント

グラフィッカーは多様である〜一人ひとりの特性にあった配慮を
文字情報が得意な人から、全体像が見えると安心して取り組める人、右脳派で感覚で話す人もいれば、左脳派でロジカルに進めたい人、どんな準備をしておけば良いのか事前に知っていることで場に集中できる人、様々です。住んでいる地域、性格、得意分野によっても、「当たり前」が異なります。特に、現場に慣れている方ほど、自分の「当たり前」を一度傍に置いておくことをおすすめします。情報を全て送ったからOK!と思っていたら、当日になって周りがついて来れていなかったことが発覚!・・・ということもあるので、よければ以下を参考にしてください。

①事前打ち合わせがキー
グラフィックを描く際、当日の描いている姿が目立つのでその場で書いているように見えますが、実際は事前準備にも時間をかけています。事前打ち合わせで確認しておくこと、すり合わせておくことも含めて不安を取り除いておくことが当日のパフォーマンスに影響するので、私の場合は次の段落で紹介するような内容をグラフィックチームで共有しています。

②当日のコミュニケーション ー見えないところでの準備が本番を左右する
オンラインでは、とことこ歩いて行って「ちょっと相談・・・」ということができません。良くも悪くも、グループに分かれた後は個人対応になりやすい。グラフィックチームで入る際は、当日用のチャットグループ(facebookのメッセンジャーやchatworkグループなど)を作っておくと安心です。

③本番前に気持ちを整える ーチェックイン、チェックアウトで
もう時間がない!準備も無理!という時、当日の開始前1時間前(理想)〜15分だけでもグラフィックチームで集まって、「今の気持ち」「今日どんな場にしたいか」「サポートしてほしいこと」を声に出しておくだけでも安心感が増えます。時間があれば、その日のプログラムの流れも確認するとさらにGOOD。不安や緊張はどれだけ準備をしても消えないものですが、安心感を増やすことはできるのでおすすめです。

④「グラフィックサポート」がいると安心
オンラインワークショップにトラブルはつきもの。「iPadの画面共有ができない」「接続トラブルで描けなくなった」「参加者が接続トラブルで困っている」「緊張して頭が真っ白になった」等、様々なことが起きた時に、②のグループチャットで「ヘルプ」を出したら駆けつけてくれる人がいるだけで、心理的安心感がグッと上がってグラフィックに集中できます。

⑤橋渡し役になる ー 依頼主とグラフィックチームを繋ぐ役割
依頼主の要望(目的/グラフィックへの期待/どんな場にしたいと思っているか)をしっかりと事前にヒアリングして、グラフィックチームに伝えること。また、グラフィックチームから依頼主に気になることを確認しておくことがお互いの安心感を増やすことに繋がります。私の場合、時間はかかりますが、当日の本番前のチェックインは、依頼主とグラフィックチームができるだけ一緒に顔を合わせられるようにしています。また、各グループにテーブルファシリテーターがいるときは、本番までに、ファシリテーターとグラフィッカーが顔を合わせて関係性を作っておくことも大切だと感じています。

そんな、一人ひとりに配慮するなんて、時間的にも、性格的にも無理!という方。「自分で必要なことがあれば自分で整えてくださいね(ニコっ)「今回はカオスで進んでいきますよ。自分で考えて動いてくださいね(ニコー)」と言ってしまうのも手だと思います!個人的には、なんでも整えるのは親切なようで、相手の主体性を奪うことにもなるので、チームの関係性とチームを結成する目的にもよります。今回ポイントはあくまでも参考程度に・・・


7.チームグラフィッカーに事前に共有する〜10のポイント

①ワークショップや会議/研修の目的
②グラフィックを活用する目的
③グラフィッカー毎の役割
④当日のプログラム、どのタイミングでグラフィックするのか
⑤グラフィックの仕上がりサイズ等
 ex.横長で描いていく、横長で描いて仕上げはA4サイズ数枚に、A4サイズで作成・・・
⑥グラフィックの後日利用の行方
⑦チームで統一すること、バラバラで良いこと
⑧専門用語等の確認、必要に応じて勉強会の実施
⑨グラフィックのテンプレート等
 ex.タイトル、日付、色、サイン
⑩その他

こちらは書き始めると長くなるので、今回は項目だけご紹介して、別の記事で詳しく文字にしますね!

上記の内容は、基本的には企画/運営者に聞かないとわからないこともあるので、取りまとめ役が代表して確認しておくと良いことにも近いです。確認するときには、企画/運営者の方がビジュアライズを詳しく知らないことも多いので、この項目を投げて「答えてください!」とお願いするようりも、例えば⑥のグラフィック後日の利用の行方であれば

「その場でグラフィックを描いて終わりではなく、後日報告書に載せることで参加された方の振り返りになったりmiro※でまとめていくことでプロセスが残るので次回も活用しやすかったりSNSで発信したりすることで参加できなかった方も見れたりします。後日どのように活用されたいかによっても、グラフィックの仕上げをA4サイズにするのか、横長のままでも良いのか等、仕上げ方も変わってくるので、ぜひ、どんな期待をされているかお聞きしても良いですか?」

など、具体的な事例をあげて聴くと、初めてグラフィックを活用される方も答えやすいと思います。この辺りの「企画/運営者の方にどのように確認するとお互い心地よく進められそう?」も次の機会にまとめてみたいです。

ちなみに、「いえ、どんなイバラの環境でも120%の力を発揮しますから!」というプロの方もいると思うので、こちらもあくまでも参考程度に・・・。

8.ファシリテーターの方からみたグラフィッカーって?

2021.3.13追記
自分のことを知るのに、相手からどう見えているかを知るのは大切なことの一つ。ファシリテーターの方からみた視点で、グラフィッカーに必要とされるポイント、大切にすると良いところを丁寧にまとめてくださった貴重な記事をこちらでご紹介します^^

グラフィッカーをパートナーとして考えて、「ここはこう描いてください」と言葉にしたり、活用を一緒に考える対話支援ファシリテーターの玄道優子さんの記事

グラフィッカーと即興ジャズのような一体感をその場で生み出しながら進めていかれるワークショップデザイナー/ファシリテーターわっきーさんの記事

9.チームグラフィックの好きなところ

一人でできないことをチームで実現できる
会議/研修、ワークショップに関わるグラフィッカーの多様性を増やすことで、参加者も発言しやすくなったり、場の心理的安心感が増える
一人の「目(視点)」だけではなく、多角的な「目(視点)」から場を見ることができて、チームで振返り(反省会)をすると本番以上の学びがある
小グループにそれぞれグラフィッカーがいることで、文字の記録だけでなく、空気感が一緒に残せる
各小グループにグラフィッカーがいることで、必要な時にはファシリテーションしたり、参加者の主体性を引き出したい時は描くことに専念して見守りに徹したり、と選択肢が増える
そこで起きていることを見届ける人として、緩やかにいるグラフィッカー(さまざまな現場を見てきた人)の存在自体が場に良い影響を与える

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10.チームとは、仲良しこよしを目指すわけではない

こんな風に文字にすると、出村はとんだ鬼畜なんじゃないかと思われないか心配ですが(笑)、グラフィックチームは仲良く見えるかもしれないけれど、私は仲良くなることは目指していません。価値観も専門も生き方も違うからこそ、違う視点から場を見れて、できることが増えると思っているし、だからこそぶつかることもあると思います。お茶友達であれば、相手に嫌われるようなことは飲み込んで、耳あたりの良いことだけを話していても違和感はないし、そのほうがお互い楽しいけれど、グラフィックチームは、場に入った瞬間から、”その場の議論をより深め”たり、”安心して話せる場をホールド”したり、”まちや組織のビジョンを描いた”り、様々な目的のために入っているので、そこに向かってお互いに必要なフィードバックを伝え合える関係であればいいなと感じています。私自身、間違えている時は教えて欲しいし、もっとこうしたらいいんじゃないか、ということは伝えて欲しいです。素直でないので、すぐに受け取れないこともありますが(笑)、急にはできなくても練習しながらそういった関係性のチームにしていきたいです。

とはいえ、出村に対して言いたいことをいえないグラフィッカーもいるだろうし、フィードバックをマウンティング?と受け取る人もいるんだろうと思います。それでも、時間はかかっても、できれば率直に気づいたことを言える関係でいたい。

これまでチームとして一緒に入って気持ち良いな、と思ったグラフィッカー。デザインリサーチャーの清水淳子さんは、プロセスについても、場への入り方についても、「◯◯の部分について、私はこう思うんだけど、どうかな」と、自分の考えを伝えてくれるので、安心して私自身も意見を伝えられてとても心地よいと思いました。また、ビジュアルプラクティショナーの麻衣子(伊勢田麻衣子さん)は、「私にはこう聞こえたけれどさよはどう思う?」と、自分に見えていること、言いにくいこともあえて伝えてくれた上で、相手に考える余地を残してくれるあり方で、真似したいと思いました^^

"小さい声の人も声を出せるような場にしましょう。""本音を出せる場づくりを目指そう"と言っている本人たちなので、チームメンバーと一緒に、"本音を伝えたり"”率直な気づきを伝える”等の実践を、自らしていく仲間でいられたらうれしい。と常々思っています。

11.私たちとチームで描きませんか?

高校生の対話や学びをサポートする教育現場でのボランティアから、大手メーカーの30年後を左右するような求められているアウトカムを100%達成する背筋の伸びる現場まで、様々な目的、レベル感でチームを結成しています。

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持続可能な世界・北海道高校生コンテストでの集合写真


元々ビジュアルプラクティショナーとして現場に入ることがメインでした。その中で、ビジュアライズについて知らない運営/企画者の方と現場に入ると、思っていたようにグラフィックを活用できず、「もっとこんな風に活用したら良いのに!」「今日はグラフィック入る意味あったの?」となることもあり、もやもやしたり、悔しい思いをする経験をしました。何度もしているうちに、自分自身でワークショップデザインをして提案したり、自分がファシリテーターとプロセスデザインをすることをはじめました。

自分がファシリテーターや企画サポートとして場を任せていただくようになってグラフィックを依頼する側としてプログラムデザインを実施するようになって、グラフィッカー時代に「なんでわかってくれないの!」といった運営/企画側へのもやもやは、自分本位な部分が多かったな、と気づきました。

運営/企画側やファシリテーターには役割としてたくさんのやることがあって、グラフィックの活用方法まで全て目を配るなんて、大変(もちろん、そこまで気を配ったり、グラフィックの活用方法まで考えて相談してくださる玄道優子さんのようなファシリテーターや、グラフィッカーと即興ジャズのような一体感をその場で生み出しながら進めていかれるわっきーさんのようなファシリテーター(プロデューサー?)もおられますが、当たり前だと思うのは贅沢かな、と)。

グラフィッカーから、「今回の企画の目的が○○なら、こんな風にグラフィックを報告書に載せてみてはどうでしょう?」「グラフィックの仕上げイメージを統一したいので、テーマカラーを教えてもらえますか」「どんな話に耳を傾けて描いていくかマインドセットしたいので、今回の”目的”と”参加者に持ち帰ってもらいたいこと”、”その先に得たい未来の姿”をお聞きしても良いですか」「ファシリテーターの方がおられるとのことなので、お互いに顔を合わせて置けると安心感が増えるので、事前顔合わせのお時間いただけますか」など、具体的に確認すると、グラフィックを初めて取り入れる企画/運営者の方も安心感が増えるのではないかな、と感じています。

この他にも、オンライングラフィックとオンラインボードのツール(miroなど)はプロセスを残したり、参加者との双方向を促すのに相性がいい!という話はまた後日。

長文を最後まで読んでくださりありがとうございました。120%自己満で大切にしたいと思って持ち続けてきたことを文字にしてみました^^


2021年も、春以降に共創型ビジュアルプラクティショナー養成プログラムを開催予定です。関心のある方はこちらのマガジンをフォローください^^




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