【ガス漏れ】最新のN700S新幹線に４時間閉じ込められました

　2021年６月、新幹線に乗って九州（小倉）に旅行へ向かっていました。その道中、思いがけないトラブルにでくわした話です。

　新大阪駅から「のぞみ９号」に乗車。来たのはまさかのN700S！昨年デビューしたばかりの最新型車両でした。

　車内もピカピカ。窓枠や荷物棚のデザインも若干変わっていて、新鮮な雰囲気です。

 　N700Aでは窓側と最前部、最後部の座席にしかなかったコンセントが、こんな感じで全席についています。

　トイレや洗面台も明るく清潔感があります。

　などとテンションが上がっていたのですが、岡山を出たあたりで不穏なアナウンスが。

　「現在、徳山駅付近の線路近くの道路から、ガス漏れが発生しているとの情報が入っているため、山陽新幹線は順次運転を見合わせます。この列車も、次の福山駅到着後、しばらく発車を見合わせる予定です。お急ぎのところ…」

　なんと線路脇の道路工事で誤ってガス管を傷つけてしまい、ガス漏れが起きているので周辺に避難指示が出たとのこと。当然新幹線も運行できず、福山で足止めを食らってしまいました。

　しばらく動きそうにない雰囲気なので、ホームに降りて写真撮影。

　先頭付近のラインのデザインがN700Aとの一番大きな違いです。

　30分ほど経ちましたがまったく動く気配はなし。駅の放送でも、運転再開の目途がまったく立っていないことを繰り返し伝えていました。

　お昼になっておなかもすいてきたので、福山駅改札内のセブンへ買い出しへ。みんな考えることは同じのようで、ほとんど食料は売り切れていましたが何とかパンなどを調達（笑）止まったのが福山駅だったのは不幸中の幸いでした。コンビニのない駅とか、ましてや通過駅だったらドアすら開きませんからね…（汗）

　N700Sでフルカラーになった車内ディスプレイ。まさかこんな長時間眺めることになるとは思いませんでした（笑）

　１時間以上止まった後、ようやく動き出しましたがすぐに次の新尾道駅で停車。今度は残念ながらドアが開きません…（写真の通り、ホームに面していない通過線に停まってます）。
　おそらく、広島駅の手前で詰まっている列車を順番に広島で運転打ち切りにさせる⇒乗客を広島駅に集めて、運転再開後の初列車で全員運ぶ、という段取りなのだと思いました。車両を詰まらせたままにしてしまうと、運転再開後も車両繰りがスムーズに行かず、なかなかダイヤ乱れが回復しないからです。このようなやり方は、新幹線や都市部の在来線などでダイヤが乱れた際よく見られますね。

　すぐ横には前を走るさくら号が先に停まっていました。この後もずっとこのさくらの後をついていくのでしょう（笑）ホームでは写真を撮っている地元の家族連れなどもいました。

　運転士さんと目が合いそうです…（笑）

　数十分停まった後出発、その後三原でまた停車。

　東広島でも停車し、ようやく広島が近づいてきました。そして「まもなく運転再開」との放送も。

　運行情報を見ると、すでに２時間半近い遅れ…これほど長時間N700Sに閉じ込められた人はまだそうそういないのではないでしょうか（笑）後ろにも大量に詰まっています。

　予想通り、ほとんどの列車が広島で運転打ち切りになっていました。
　しかし、私の乗っている「のぞみ９号」はなんと運休になっていない。しかも放送によればまもなく運転再開。ということは、広島で降ろされた他の列車の乗客がこの列車に一斉に乗ってきて、自分は座ったまま小倉まで行ける…？めちゃくちゃ強運やん！
　そう思って、ようやく列車が動き出した矢先でした。

　「お客様にお知らせいたします。この列車は次の広島で急遽運転を取りやめます。大変申し訳ございませんが、広島から別の列車にお乗り換えをお願いいたします。…」

　もうマツダスタジアムが見えていたのにまさかのここで打ち切り（笑）広島で、向かいのホームに乗っている臨時のぞみ号に慌てて乗り換え。

　何とか座れたものの、一部車両は立ち客まで出ていました。コロナ対策とかは特に気にしないんでしょうか…（笑）

　列車名は「のぞみ685号」。グリーン車以外は全車自由席でした。

　新大阪を出てから５時間以上、ようやく小倉に到着です。

　乗車した列車が途中で運転打ち切りなった場合は、遅れの有無にかかわらず特急券が全額払い戻しになります。改札には払い戻し（や後日払い戻しを受けられる証明）を求める人で長蛇の列。

　乗車予定だったソニックは３時間後の列車に振り替えていただきました。別府観光ができなくなってしまい残念ですが、N700Sを嫌というほど体験でき、良い経験でした（笑）

　九州では観光列車『36ぷらす３』に乗車しました。その際の記事も書いていますので、良ければご覧ください。↓↓