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くらしのともしび

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病とともに生きること
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2023年2月の記事一覧

未知の世界への扉

未知の世界への扉

病いを授かってから
思いもしないことを
ずっと経験している

苦しみだけではなく
喜びにつながること
さえ用意されていた

この病いをとおして
連れられていくのは
どんな恵みだろうか

見たことのない世界
神さまの手をつかみ
目をひらいて歩もう

***

病気の子ども時間

病気の子ども時間

クリニクラウンって知ってる?

病気をもっている子どもたちの

こころのケアをする道化師さん

すべての子どもに子ども時間を

とてもすてきな活動ありがとう

わたしもいつも応援してるよ!

***

\日本クリニクラウン協会/

愛を巡らせること

愛を巡らせること

人の役に立てなくて
助けてもらうばかり
こころが落ちていく
ときに思い出したい

いま生きているのは
祝福されているから
助けてもらうことは
愛を受けいれること

わたしを受けとめて
わたしを大切にする
人の愛を受けとって
愛をめぐらせてゆく

病気もまたひとつの
生命としてののぞみ
ならその在りかたを
精いっぱい生きたい

体内に生きる存在

体内に生きる存在

あなたは治らず進行していく

生命にかかわる病気だという

でもわたしには掛けがえない

体内に生きるたいせつな存在

なぜならわたしにこの生命を

贈りものと教えてくれるから

あなたが生まれてきたことに

とてもふしぎな感謝のきもち

からだの声をきく

からだの声をきく

つらいと感じたとき
病気のつらさなのか
ちがうつらさなのか

どこまでがんばるか
がんばってはだめか
自分ではわからない



体を大事にすること
病気に甘えた言い訳
見分けがむずかしい

もしそう考えるなら
それ自体が体からの
休もうってお知らせ



ちからが抜けてくと
無理させてたことが
休んで初めてわかる

涙がこぼれてきたら
かたまったこころが
知らずにとけてくる



わからなか

もっとみる
いっしょのいのち

いっしょのいのち

病気さんと出会ったら
ひとりじゃないような
ふしぎな感じがするよ

からだをゆずりあって
こころをふるわせつつ
いのちを共にたのしむ

病気さんも生きていて
わたしと一つの生命を
分かちあってるみたい

仲よくけんかしながら
さいごまでいっしょに
生きていけたらいいね

食べることの幸せ

食べることの幸せ

まいにちつよいお薬のんでいて

気づいたあたりまえだったこと

気になったもの買うことできて

作りたいものお料理できること

自分ですきなように食べられて

それも美味しく食べられること

今まで何とも思わなかったのに

みんなこんなにしあわせなこと

8. ひかりになること

8. ひかりになること



使命のあるかぎり
神さまはわたしを
生かしてくださる

生きているのなら
果たすべき目的が
どこかにあるから

今わからなくても
一歩ずつすすめば
やがて明かされて

いつしかわたしは
くらやみを照らす
ちいさな光になる

7. 祈ることができる

7. 祈ることができる

こころをしずめる
日々の祈りのとき

神さまにさずかる
使命をおもいだす

ひとはさいごまで
祈ることができる

それは病気と共に
ささげられること

6. ものがたりを紡ぐ

6. ものがたりを紡ぐ

あらゆるひとが物語を生き

ひとりひとりのお話が大切

生まれる前から物語を紡ぎ

わたしの病気もお話の一つ



ひとのお話はだれかを癒し

物語どうしはつながり合う

わたしのお話を待つひとへ

いまも物語を紡ぎつづける

院内カフェの時間

院内カフェの時間

いつも大学病院に行った日は
院内にあるカフェでゆっくり

吹き抜けの明るいスペースに
ふんわりコーヒーのいい匂い

スタッフさんと声をかわして
色んなひとたちがくつろいで

葉をひろげるおおきな植物も
窓から見えるちいさな植物も

ひとり暮らしのおうち生活に
鮮やかに映るとくべつな時間

しあわせな診察日

しあわせな診察日

大学病院の日はいつもたのしみ



バレンタインのまえの日だから
先生にありがとうって伝えたよ

院内のカフェでチョコレートの
のみものとお菓子おいしかった

ずっと気になってた球根のお花
院内のお花やさんでみつけたよ

いつも迎えてくれる植物たちが
今日も元気そうでうれしかった



今月もたのしい一日ありがとう

5. 癒されていくもの

5. 癒されていくもの

体がよくなることだけを
癒しというのではなくて
もっとおおきななにかが
病によって癒されていく



それはまるでいつかの時
目の見えなかったひとが
祈ることで神さまをみる
心の目を開かれたように



病とともに歩んでいると
あらわれる見えない扉が
心をはぐくんだわたしに
開かれる時を待っている

4. いっしょに旅して

4. いっしょに旅して

歩いていたらある日ぽんっと
お空から病気がふってきたよ

神さま?これはなんとまあ!
身にあまる大きなおくりもの

けれど与えられたものみんな
わたしの旅にひつようなもの



からだは動きにくくなっても
こころは自由にかるくなった

なにが目的かわからなくても
神さまは知っているから安心

旅をしてたどりつくところへ
病気といっしょに歩いてくよ