見出し画像

HSPについておさらい

現在、HSPの人が楽に生きるためのライフスタイル全般について、記事をまとめています。そのなかから基本的な部分については少しずつ公開していきたいと思います。

これを読まれているあなたは、おそらくすでにHSPについて調べられ、自分がHSPだという自覚も持たれていると思います。ただここから先、話を進めるにあたって、HSPの特徴について、簡単におさらいしておきたいと思います。


HSP提唱者のエレイン・アーロン博士の研究によると、HSPは生まれ持った気質であり、人間だけではなく動物にもその傾向が見られるとのことです。

アーロン博士によると、世の中の80%の人は外向的な非HSPで、約20%の人がとても敏感な人たち、つまりHSPだということです。

外向型と内向型の比率は国や文化、性別などによって変わると思いますが、HSPは生まれ持った気質であるため、国や性別に関係なく一定数存在しているようです。

画像1

HSPは、DOESという4つの特性で、非HSPと区別されます。

D(Depth)     = 処理の深さ
O(Overstimulation)= 刺激に過敏
E(Emphasis)= 情緒的反応
S(Sensitive) = 些細なことも気づく

アーロン博士の本によると、次のような解説がされています。

D(Depth)     = 処理の深さ
情報をより深く処理する傾向がある。あらゆることを過去の似たような経験と関連づけたり比較したりして、深いレベルで処理する。直感力に優れている。ものごとを「あるがまま」に見ることができる。身体の内部と感情、外部で起こっていることを統合する。脳の島皮質(意識の座とも呼ばれる)が発達している。
O(Overstimulation)= 刺激に過敏
些細なことにもすぐに気づき、外部からの刺激に敏感。騒音や乱雑さなどの刺激に長時間さらされると疲れてしまう。家庭内の混乱に影響されやすい。冷静な状態なら相手の微妙な表情の変化によく気が付く。社会的な変化にも目ざとい。人よりも休息をよくとるようにすことが勧められる。
E(Emphasis)= 情緒的反応
いい経験にも悪い経験にも人より反応しやすいが、特にポジティブな感情に強く反応する。また共感性が高く、相手と同じように人の感情を理解する。HSPの反応が人より大きいのは、好奇心や成功への期待、いい意味での欲望、満足、喜び、達成感などの肯定的な感情によるもの。いい結果をじっくり味わい、いい結果を出すための方法を見出すことに長けている。
S(Sensitive) = 些細なことも気づく
他人が見過ごしている些細なことに気がづく。感覚からの情報を慎重に深く処理している。言葉の微妙な違いも読み取れる。人生におけめシンプルな喜びを味わうことから、相手の気分や信頼性など、彼らが無自覚に発する言葉によらないサインを読み解いてこちらの反応を求めることまで些細なことに気がつく気質は無限の可能性を秘めている。


HSPのうち70%は内向的なHSP(Highly Sensitive Person:内向型HSP)で、これが典型的なHSPです。

画像2

残りの30%はHSPの気質を持ちながら、刺激を追求するHSS型HSP(刺激追求型HSP)、外向的なHSE(Highly Sensitive Extroversion:外向型HSP)HSS型HSE(外向型+刺激追求型HSP)に分類されます。

厳密にはHSS型HSP(刺激追求型HSP)の人は刺激を求めるものの、社交的とは限らないのですが、ここでは便宜上、内向型以外に分類しています。


HSPは4つのタイプに分けられますが、内向型、外向型、刺激追求型のいずれもDOESという4つの特性は持っています。

それぞれの特徴をまとめると次のようになります。

画像3

このnoteでは、主に内向的なHSP(内向型HSP)のかたを想定して解説していきますが、他のタイプのかたにも参考にしていただけるような内容にしていきたいと思います。


HSPについての知識が十分では無いと感じられるかたは、エレイン・アーロン博士の監修されたHSPについての動画が日本語字幕付きで公開されています。下記サイトからレンタル、またはご購入ください。

https://sensitivethemovie.com/jp/

またエレイン・アーロン博士の本も本気でHSPに取り組みたいかたにはオススメです。

Cover Photo by Héctor Martínez



この記事が参加している募集

最近の学び

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?