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100字物語「少年のさがしもの」#第32話

少年は展望を探していた。氏神様へと続く参道。まだ設営されていない屋台が並ぶ。明日は大晦日。煤払いの焚火がはぜる音がする。ポケットの隅で忘れていた5円玉を賽銭箱に投げ入れる。柏手を打つと、猫が見あげた。

(to be continued)


毎回、ぴったり100字で1枚のフォトジェニックなショート・ショート風ストーリーを連載。100話完結をめざし、物語をつなげていきます。テーマは、少年のさがしもの。何がみつかるかは、お楽しみに。

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