先日読んだ二人称小説である倉橋由美子『暗い旅』は、現在の場面は現在形の文末表現、回想の場面は過去形の文末に書き分け、思考の揺らぎも表わす。『この世の喜びよ』は文末が混在している。著者は詩人なので「なにを書くか」よりも「いかに書くか」を期待していたのだが、ちょっと残念。(2/2)
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