井戸川射子『この世の喜びよ』を読む。芥川賞受賞作。社会人と大学生、2人の娘を持つ「あなた」が職場のショッピングモールで出会う客や同僚から自分の子育ての日々を想起し、淡く苦い思いを噛みしめる。静かな余情ある文章は魅力的だが、二人称で書く理由や必然性は何だったのだろうか。(1/2)
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