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【危険】やる気をそぐ人の褒め方

実は長く続けていると、やる気をそいでしまう褒め方があります。
次の危険褒め方リストを確認してください。

□「すごい」
□「よくできたね」
□「えらい」
□「さすがだね」
□「上手だね」
□「天才だね」
□「カンペキだね」
□「○○はなんでも出来るね」
□「才能あるね」
□「良い感じだね」
この中でいくつ当てはまったか、数を覚えてください。
0~1個→この内容は読まなくて大丈夫です。
2~3個→結構危険です。やる気をそぐ要素満載。
4個以上→重症です。今すぐ止めないと、やる気消沈。

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お子さんを褒めて伸ばす!と考えている方も多いと思います。
特に小さいうちは、褒める事の方がほとんどだと思います。

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例えば、植物を思い浮かべてみてください。
植物が育つためには、太陽の光が必要となります。
太陽であり、水の役割を担っているのが周りの大人です。
その時に、熱すぎる太陽の光(期待をかけすぎる)や水をあげていると思いきや塩水だったらどうでしょう?
当然、植物は枯れてしまいます

近頃は【自己肯定感】【承認欲求】などがよく話題になります。
正しく理解して、お子さんがすくすく育つ環境作りをしていきましょう。
植物は引っ張っても成長しません!
お子さんと接するときに無理に伸ばそうとしていませんか?
伸ばそうと、無理に引っ張ると植物のようにプツンと切れてしまいます。
無理に成長させようとせず、見返りを求めずに太陽と水の役割を果たすように意識してください。
子育ての極意は環境作りです!

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《褒め方の種類》

1、ざっくり褒める
2、子どもを褒める
3、過程を褒める
この3パターンに分類されます。

1、ざっくり褒める 危険度★★★
中身がない褒め方になります。
具体性にかけていたり、何がどう良かったか?を伝えない言い回しです。

2、子どもほ褒める 危険度★★☆
子どもの表面上や内面を褒める褒め方になります。
できた事や、上手くいったこと、性格などを褒める言い回しです。

3、過程を褒める 危険度☆☆☆
結果に注目せず、過程や努力をした部分を褒める言い回しです。

《依存症を作っているのは自分でした》

なぜざっくり褒めることや子ども自身を褒めることが危険なのでしょうか?

この様な褒め方の共通点が、依存性の高さです。
結果に対して褒められる事が中心だと(ざっくりは論外)、褒められるから頑張る子が育ちます。
結果を出す=評価される 逆に言うと、
評価される=結果を出す となってしまいます。
つまり!評価をされないと、頑張らない子になってしまします。
それだけならまだしも、評価をされないと不安を覚えるようになります。
これが、やる気や自己肯定感低下の第一歩です。

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《やる気を失ってしまったS君》

私が知り合った当時は中学1年生でした。
彼は、中学校の野球部に入部しました。
とても運動神経がよく、将来有望で入部当初から期待のピッチャーでした。
ただ、私の所に相談に来たときは
「僕、野球部辞めたい」
とうつむき、とても元気がありませんでした。

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原因は周りの期待でした。
小学生の頃からエースで4番で、ずっと周りから「すごい」「将来はプロだね」など言われ続けました。
S君が野球を始めたキッカケはお父さんが野球をやっており、その影響でキャッチボールが日課だったそうです。
その頃は、日に日に自分が上達したり、キャッチボールをする行為自体が楽しくて、夢中になっていたそうです。

最初は褒められることも上達することも楽しくて仕方がなかったそうです。
ただ、だんだんと周りの期待がプレッシャーとなり野球を楽しめなくなったそうです。

最終的には、もう一度始めた当初の気持ちを思い出すことが出来ましたが、相談してくれていなかったらあの時に野球を辞めていたことでしょう。

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《アメリカの研究結果》

1998年、アメリカのコロンビア大学である研究結果が発表されました。この結果を一言でいうと「能力・才能を褒めると、子どもに悪い影響を与えてしまう可能性がある」というものです。
この結果は10歳~12歳の子ども400人ほどを対象にした以下のような実験によって明らかになりました。

1.子どもたちをA・B・Cの3グループに分ける。

2.A・B・Cすべてのグループに簡単な図形のテストを解かせる。
簡単なので、みんな成績は良い。

3.Aグループには「頭がいいね」と褒め、Bグループにはないも言わず、Cグループには「頑張って問題を解いたね」と褒めた。

4.次にA・B・Cグループの子どもたちに、「難しいけどやりがいのある問題」と「1回目と同じくらい簡単な問題」を選ばせた。

5.「難しいけどやりがいのある問題」にチャレンジした子どもの割合はA・B・Cグループの順に35%・55%・90%だった。

この実験では、「頭がいい」と褒められた子どもは2回目のテストでチャレンジをあまりしなくってしまうという結果が出ています。

なぜこのような状態になったのでしょうか?

褒められるというのはとても嬉しいことです。
一度褒められると、また褒められたいので、同じようなことをしようとしますよね。
この心理が逆に悪影響をあたえているのです。

「頭がいい」と言われた子どもは、次のテストでも「頭がいい」と褒められたくなります。
すると問題が解けない可能性がある難しい問題を解くよりも、全問正解が狙えるような簡単な問題を受けたくなってしまうのです。

一方「頑張って問題を解いたね」とプロセス、努力を褒められた子どもは、努力すれば褒められると思い、チャレンジングな問題を解こうと努力をするのです。

長くなってしまったので、具体的な褒め方については次回にします。

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これからもどんどん更新していきます。

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