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ミータソのマザーズ決算分析【マクアケ】2020年Q4

こんばんはー、ミータソです。

3連休いかがお過ごしでしたか?自分は家でおとなしくYouTubeみてました。ひろゆきの動画が興味深く、講演家の鴨頭嘉人さんを”ハゲたYouTuber"と明るく酷評しているのには笑いました。おいおいw


東京はじめコロナ感染が増えて、まぁ外出づらいですしね。忘年会も縮小・キャンセルまたはオンライン開催に変更と今回の天災?は一筋縄ではいかないなーと感じてます。

ファイザー・アストラゼネカがワクチン開発で株式市場が上向きなのはいいですけどね。まだみぬ将来の可能性に期待してのことでしょう。


1. 会社概要


今回の決算分析は、マクアケについて調べてみました。同社が運営するクラウドファンディングサービス”Makuake”がメイン事業で、2013年8月にサイバーエージェント内の新規事業としてスタートしました。従業員数60名って意外と少ない。

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クラファン業者はCAMPFIREやReadyforが有名でしたが、2019年12月マクアケ上場で、一気に知名度が増し、直近だとTV広告でブランド認知が更に上がりましたよね。

上場当時は確かインフルエンサーマーケのサイバー・バズ社上場も近く、「え、CAグループ立て続けに上場じゃん、しかもサッカー本田とか歌舞伎役者の市川海老蔵もエンジェルで出資?

(海老蔵の投資額4100万円に対して上場後株の資産価値がいまや22億円!)」くらいの感じでしたが、まぁ決算みてさらに驚きました。


2020年7月開示の通期上方修正を更に上回る売上高32.2億円、営業利益5.1億円を達成。売上高は前年同期比2.4倍、営業利益は約4倍。こんな決算みたことない笑

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2. マクアケの強み


サイトみるとメーカーを中心とした大企業のテストマーケティング案件が多く掲載されてます。CAMPFIREやReadyforって寄付案件多め、マクアケってマーケティング案件多めなイメージです。

純粋な、といったら語弊があるかもしれませんが、クラファン業者っていうより、量産前にテスト販売する新商品・新サービスを消費者や流通バイヤーに提供するビジネス色の強い0次流通のECマーケットプレイスなんですよね。

↑↑ちなみに私もこれに応援課金しました!会員になってカレーを囲んで仲良くなった人も数しれず。


企業って新商品開発の際、自分が開発したものが売れるかどうか、何度も何度も試作を重ねてチームで話し合ったりヒアリングしたり、試行錯誤・失敗を繰り返して当たるかどうかチェックするわけです。

その産みの苦しみを場を設けることでサポートしてる、企業のかゆいところに手が届くよいサービスであると考えられます。

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手数料ビジネスなのもあり、流通総額の大きさに比例する、マクアケは高単価・高収益を実現できていると思います。ちなみに海外のクラファン大手キックスターターは手数料5%のようです。


ReadyforやCAMPFIREと購入者の層もガラッと違うんでしょう。購入成約後も1次流通をサポートするらしく、そのあたりもCAグループのノウハウが活かせて競争優位が築けそうです。

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3. 事業の特徴


ビジネスモデルは、出品者の応援成功額の数十%をとる手数料ビジネスなのでKPIはメルカリの流通総額に相当する応援購入総額。

個人的にはここのリピート応援購入率が伸びてるのがすごくいいなと思っていて、直近1年で60%ですかね。通常のEC平均が30~40%、高くても50%程度なので驚異的です。

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上記の率が上がることで「出店すれば購入額があがる!出品しよう」と場に対しての出品側がモチベーションが高まりリピートし、マクアケのマーケ効率も上がる。

利益率向上・株価にモロ影響してきます。今後は購入側のリピート購入率だけでなく出品者のリピート率も注意が必要でしょう。ちなみに株価については、2020年9月通期決算発表を受けて半年で約2倍となりました。

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コスト構造について、広告宣伝費の全体に占める割合が大きく増加してるんですが、それは今期のテレビCMの影響でしょう。応援購入総額の伸びに比例して広告宣伝費を除いた場合の営業利益が伸びてます。

この会社、というかサイバーエージェントグループはマーケティングのかけ方がうまいなと思います。SNSやネット広告代理店のノウハウがこういった形で活きてますよね。

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4. 将来業績予想について


ECのマーケットプレイスなのでコロナでBASEやShopifyのように株価が上がるのも納得です。決算も上方修正が続き、ビジネスにおける競争優位もしばらくはゆるぎそうにないので、短期・中期でみて買いでしょう。

リスクとしては出品時・購入時のトラブル対応で費用がかさんだってのが以前開示資料でありました。こういったトラブルは一気に場としての信用を毀損しうる事項なので、その辺りの手当の度合い等注意が必要です。


5. ミータソのスタートアップファイナンス情報発信について

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