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語彙力は自然と身につける

こんにちは!Dコートというディスカッションの教室を運営している、高柳希です。

今回は、語彙力について考えていきたいと思います。「語彙」とは私たちが持っている言葉の総数であり、地域や分野などある場面で使うことのできる言葉のことをいいます。言葉をどれだけ知っていて使えるか?が「語彙力」ということです。

語彙は自然と身につけてきた

自分が思っていることを誰かに伝えるとき、多くの人があまり意識しないまま言葉を発しているのではないでしょうか。語彙力を意識的に鍛えたりすることはなく、日々の生活の中で自然と身につけています。

しかし、コミュニケーション環境は近年激変しています。兄弟がたくさんいるとか、近所付き合いがあり多種多様な世代や立場の人と日常的に会話をする時代とは違い、出会う言葉の数は減っているでしょう。昔は、おばあちゃんとの会話でことわざを知る、お兄ちゃんと遊んで釣り用語を覚えたなど、わざわざ語彙を身につけようとしなくても偶発的にさまざまな言葉に触れてきたのです。

語彙の偏り

ところが、現在はインターネットやスマホの普及で対面でのコミュニケーションが減っていたり、自分の見たいものばかりをインプットする時間が増えているのではないでしょうか。偶発的にさまざまな言葉に触れてきた時代とは異なり、必然的に似たような言葉に触れている時代とも言えるかもしれません。また、ディスプレイに向かいすぎてインプット過多になり、言葉をアウトプットする機会そのものが減っている人も少なくないでしょう。

実際に、Dコートで私が出会ってきた子どもたちも、最初は「マジで!?」「ムカつく」「微妙」「やばい」など、驚くほど少ない語彙で受け答えをしていることが多いです。少し掘り下げた質問をすると黙ってしまったり、「分からない」と本人があきらめてしまうことはよくあります

言葉をもらう

しかし、決して無理をさせる必要はありません。周囲の大人が会話の中で工夫していくことで、自然と語彙力は身についていきます

たとえば、子どもがテストについてうまく説明できていないとき、限られた言葉からがんばって全体の意味を汲み取り、「つまり、今回のテストの出来が悪かった要因はスケジュールがしっかり計画できていなかったからってことかな?」などと意訳します。そのとき、子どもは「うん!そうそう!」とか「違う」と言う。

そうしていくうちに、ある日突然「要因は〜」とか「計画が〜」とこちらが使っていた言葉を自然と活用し始めるのです。これを“言葉をもらう“と私は呼んでいます。

コミュニケーションの中で、たくさんの語彙に触れる

小学生は、中高生以上にどんどん言葉をもらってくれます。さまざまな言葉を浴びることで、「いつどこで覚えてきたの?」と驚くような語彙を自然と身につけていくものです。

たとえば、それには地域社会が機能していた時代のように、実際のコミュニケーションの中でたくさんの語彙に触れる経験がとても重要です

そうした機会を持ちづらい現代だからこそ、言葉に触れ、言葉にする体験をDコートで担保できればと思っています。

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Dコートは小学生、中高生対象のディスカッションの教室です。「価値観の交換」を通じて、意味を再解釈する力、幅広い判断軸、対話する力を育みます。

ぜひ一度ご体験ください!

Dコートのプログラムはディスカッションが苦手でも安心して参加できるプログラムです。ぜひ一度ご体験ください。スタッフ一同お待ちしております。
https://www.d-court.net/


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