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【続巻マンガ紹介】『アオのハコ 13巻』が熱い!

マンガが好き過ぎて、マンガの貯蔵量が60,000冊を越えながらも、毎月新しいマンガを買い漁る僕が、前回1~12巻までの名言を紹介したマンガである『アオのハコ』(©三浦糀/集英社)の最新刊:13巻を紹介させていただきます。

アオのハコ 13巻 感想

前巻で大喜と千夏が結ばれ、ついにその後の様子が描かれ始めたこの13巻の初っぱな、部屋を大喜が部屋を出た瞬間に千夏がいるというなんともいきなりドギマギしちゃうシチュエーションにドキドキしました。

個人的に恋愛漫画は「恋人関係になってから」の作風や魅せるジャンルが変わるイメージがありますが、まだまだ初々しい関係が続き、この関係性だからこそ伝えたいメッセージやイベントが盛りだくさんな気もします。

大喜の誕生日に夕ご飯でオムライスを作る千夏やそれを手伝う大喜の姿にドキドキしていたら、お風呂上りにドライヤーをかけてもらう姿など、彼女ができて部活も絶好調で、千夏との距離を詰めようとしてドキドキしている大喜の幸せを率直に祝福できます。

ただ、付き合うまでも嫉妬しそうになる心がありましたが、付き合ってからも変わらずこっちのメンタルをゴリゴリに削ってくる胸キュン作品なのは変わりないですね…(笑)。

そして部活の話では大喜の成長が描かれ、恋愛の話では大喜と千夏だけでなく雛の心の整理の話も熱いです。

恋愛の場面では、雛が大喜と千夏が付き合ったことを知り、とてもショックを受けて発する言葉がとても心苦しくもあり、またそこから立ち直るまでに友人の匡が「恋愛至上主義」から降りてる視線で、とてもいいことを話すなぁと雛の視点からも心が救われるというか、一歩前へ進み出すきっかけとなって嬉しく思いました。

自分が恋して大好きな少年の幸せを見届けられる雛の器の広さに、こっちが気落ちしそうにもなりますし、だからそこ雛にも救われてほしいと思いながらも、雛と匡(大喜の親友)と菖蒲(恋愛体質のマネージャー)の三角関係になるのではという予感が、またメンタルをゴリゴリに削ってきます…。

部活の場面では、「一年生大会」で大喜が強敵たちと真っ向勝負していく姿が描かれ、バトミントンは対人戦だからこそ意識させたらその時点で有利になるのでしょうか。

大喜みたいなひたむきで芯がある相手に一度負けたら、あっという間に置いていかれてしまい、勝てないと思ってしまいそうだなと感じつつ、そこに針生先輩の言葉が刺さる場面でもありました。

名言にも書きましたが『挑戦者って負ける割合が多めで勘定されてるっていうか、自分は強いという自信が感じられない。』って話やウサギとカメの童話に例えて『世の中にはサボらないウサギもいるんだよ。まぁ俺のことなんだけど。そんな俺らに勝つには、亀じゃない何かに化ける必要があるかもな。』って話は、スポーツをしている人にとってそうなんだよなぁ~と熱く共感できるポイントだと思います。

大きな夢を掲げながら努力する姿に、もっと自信を持って自分を下に見ずにもっと強くなってほしいなと純粋に応援してしまっている僕(自分)がいて、千夏との恋愛もそうだけど、バドミントンでの成功を願ってしまう恋愛&スポーツが魅せる情景と言葉が僕自身に深く刺さりました。

この記事を書くにあたり、改めて12巻分を読み返してみると、僕は恋愛してるときのアオのハコも大好きだけど、スポーツしてるときのアオのハコはもっと好きかもしれないと感じますし、この2つが合わさったら最高で、そこに向かって話が進んでいるのをまざまざと感じさせれているのかと思うと心にグッときました。

ちなみにアニメ化が決定し、僕はマンガの方が好きでアニメはあまり見ないタイプですが、この作品だけはアニメが始まったら全話視聴したいと思っています(笑)。

アオのハコ 13巻 名言一覧

やっぱりIH出場ですね。その為には越えないといけない壁があるけど、千夏先輩と付き合ったからこそ、弱音は吐いてられない。

猪股 大喜

距離が縮まったからこそ、一緒に住んでるからこそ、やるべきことをやらないといけない。目標に向かって。

猪股 大喜

わかってます。
自分の実力不足は痛いほど…。
だからこそ勝たないと。

猪股 大喜

どうせ戦ったってムダみたいなのは、努力してきた自分に失礼だ。

猪股 大喜

俺だって思ったことある。身の程知らずって、遠くの目標かもしれないって。けどそれは自分を下げる理由にはならない。そんな考えに俺は負けるわけにはいかない。

猪股 大喜

出てきそうな気配感じたから出待ちしてた。
お誕生日おめでとう。

鹿野 千夏

私はいつまで千夏先輩なんでしょうか。
一応彼女ですが…。

鹿野 千夏

私は呼べるよ、大喜。
呼びたいって思ってたから。
バド部の人や同級生の人が羨ましいって。
私は先輩だから呼べちゃうんだよ。

鹿野 千夏

こうしてるのは楽しいけど、IH行くって目標、一緒に行けるとしたら今年が最後だから。私も明日からさらに練習頑張るから、たまにこうやってご褒美ちょうだい。

鹿野 千夏

もうだいぶ時間も経ったし、もうふっきれたよ。

蝶野 雛

ふられた時は心をトンカチでフルスイングされ、ボコボコになった感覚だけど、今回は爪で引っ掻かれたみたいな痛みがあるな。

蝶野 雛

泣かないっ。
前に進むんだもん。
こんな心の痛み耐え抜いてやる。

蝶野 雛

時間が経てば前みたいな関係に戻れるのかな。吹っ切れたって言い聞かせても、いざ付き合ったって聞くと胸が痛くなっちゃってね。前みたいに話そうって頑張って見るんだけど、これで合ってるのかなって不安で。

蝶野 雛

いっそ、もう関わらない方が楽だったりするのかな?

蝶野 雛

このバカと縁を切るのは勿体なくて、逆に一度フラれたからこそ恋愛は思い出にして、ここから友達になれるかもね。

蝶野 雛

ひなっちにピッタシなイケメン紳士がいたら紹介するよ!経験としてってのもわかるけど、ひなっちがドキドキときめくような相手と恋しないと!

守屋 菖蒲

新しい人を好きになる整理出来たんだ?

笠原 匡

難しいよな、どう接するかって正解のないことだから。もちろん配慮しないといけない相手はいるけど…。でもそこがクリアできるなら友達に戻るのも関わらないのも自由だと思う。

笠原 匡

ただ俺は、恋愛に支配される人間関係は少し寂しく思う。

笠原 匡

笑われたり傷つくことがあったとしても、無傷で生きてるより行動してるのがかっこいいよ。

笠原 匡

良くも悪くも挑戦者なんだよな。真っ直ぐに突き進めるのは大喜のいいところだと思えるけど、挑戦者って負ける割合が多めで勘定されてるっていうか、自分は強いという自信が感じられない。

針生 健吾

世の中にはサボらないウサギもいるんだよ。まぁ俺のことなんだけど。そんな俺らに勝つには、亀じゃない何かに化ける必要があるかもな。

針生 健吾

勝ちたいじゃなくて、負けない、負けるわけにはいかないって。これからはそういう負荷をかけたほうがもっと強くなれる。

針生 健吾

結局、個人の才能と努力量に見合った未来しかこないのに、凡人が夢語っちゃあ超人に失礼しますでしょ。この世には身の程ってものがあるんだから。

望月

いかがだったでしょうか?

次巻は大喜の2年生編に突入して、後輩ができる展開&千夏とどんなふうに進展したり雛たちがどんなふうに関わっていくのか、想像するだけでも楽しくなる予感がしてます。ぜひ興味のある方は読んでみて損はないと作品だと思います!

それでは今回はここまでです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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