【CHAPTER8】これからの挑戦「個人と組織が共に成長するエンゲージメントサーベイ開発」―「人的資本経営」の実現。そして、世界が認める「日本でいちばんひとが育つ会社」へ―
「成果がしっかりと数字に出たことは良かったと思います。従業員にも目に見えるカタチで環境が改善されていることを知ってもらえますし、会社としてもさらに推進していこうという気運が高まります。しかし、私としてはまだ道半ば。いや、半分もいってないくらいですね。10段階でいえば2です。なぜなら私は、『日本でいちばんひとが育つ会社』を本気でつくろうと思っているからです。私の人生をかけて実現するつもりです。」
そう語る上田に次なる目標を聞いた。
「まずは、キャリアデザインプログラムアワードでも高い評価を受けた産学連携モデルをさらに進化させ、産学連携共同開発という新たなステージに進みたいと考えています。従業員満足度調査を抜本的に見直し、個人と組織の成長を促進するエンゲージメントサーベイの開発にも取り組む予定です。さらに、『キャリア教育』と『社会人基礎力向上』といった重要な要素を中心に据え、よりアカデミックな視点から『社内教育制度』と『人事評価制度』を確立するため、全力を注ぎたいと考えています。
次に、“海外グローバル人材の育成”です。2022年度、日本、シンガポール、台湾を結ぶ交換留学制度を開始しました。
当社は世界各国で多くの店舗やパートナー企業を抱えています。これからは、これらの国々や地域と連携を深め、グローバルに活躍できる人材を育成する支援制度を展開することで、世界的なキャリア教育先進企業としての地位を確立したいと考えています!
そして、『HRテクノロジーを活かした人的資本経営』により、次世代人材の発掘・育成、事業部の人的資源を最大限活用する究極の人事制度を確立したい。私の一番の成果は、『経営と一体となった人事戦略』を根付かせたことにあると考えています。経営企画と人事が常に両輪となって会社の持続的成長につながるストーリーを描き、従業員の成長の場となるような人的資本経営をめざした人事評価制度を構築する流れが出来上がっています。
今後も、“人事”を科学的にアプローチし、従業員一人ひとりと徹底的に向き合い、個々の力を最大限に引き出す人材育成と、なりたい自分になるための自律的なキャリア形成支援に取り組み、“日本でいちばんひとが育つ会社”を本気でめざします。
これから出会う希望に満ち溢れた学生一人ひとりに、『あなたの夢を叶える場所はここにある。なりたい自分をカタチにし、共に未来を創造しよう』と言い続けたいです。」
2017年に始まった人事評価制度改革は、新型コロナウイルスという社会不安を乗り越え、大きく開花しました。けれども満開となるのはまだまだ先のようです。これからも、上田を中心とするプロジェクトチームの挑戦は続きます。
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