人生における『めぐり』
雨は山に降り注ぎ、泉として湧き出て川になる。
川はやがて海となり、多くの命を育む。
海の水は陽の光で空へと昇り、いつしかまた山へと還っていく。
私たち人は川の水を汲み、喉を潤す。
水は身体をめぐり、命を支える。
そして不要なものと共に外へ流れ、また自然に還っていく。
あまりにも自然からかけ離れた現代社会も自然から離れることはできない。
人の身体も同じ。
水を汚すことは自らを汚すこととなんら変わらないことなんだと改めて気付かされる。
水は滞ると間もなく腐ってしまう。
血液もリンパも氣脈も。
滞るから病となる。
それなら滞らないようにすればいい。
身体だけでなく心も人との関係も組織も社会もそう。
全ては流れている。
滞るから病む。
時間も流れていて同じ時は一瞬足りとも存在しない。
きっと時間も滞ると病むのだろう。
いつ終わりを迎えるか分からない一生も常に流れている。
大きな流れの中で出合い、別れ、変化し続ける。
昨日と今日は決して同じではない。
すべての「めぐり」の中で何を選ぶのか。
決められるのは「自分」だけ。
それが本質。
さぁ、何をしようか。