青学体育会サッカー部副主将と、東京・京都の二拠点生活大学生。会計士試験にも合格した2人の、VCインターンのリアル。
——— こんにちは!Dawn Capital インターンの八並映里香です。
今回はメンバー紹介第四弾として、インターン生の宮崎雅崇くんと田和涼太くんにインタビューをしていきます。
・VCで働きたいけどどうすればいいのか?
・公認会計士試験に合格した人はどんなことをしているのか?
・将来のキャリア選択に活きる、かつ人とは違ったインターンをやってみたい…!
といった方々の参考になると思いますので、ぜひご覧ください。
毎朝4時半起床/毎週新幹線で東京-京都間往復。
多忙な大学生活
——— まずは、大学生活についてお聞かせください!
(宮崎):
僕は青山学院大学の体育会サッカー部に所属しており、基本的に朝4時半に起床して練習や試合、遠征に行っています。サッカー部では副主将兼財務担当として、サッカーだけでなく、部の資金管理やスポンサー営業にも注力しています。
また、今年1月に創設した青山アカウンティングコミュニティ(AAC)という公認会計士・簿記の交流サークルは200名を超える規模になったため、こちらの運営にも積極的に取り組んでいます。
他にもゼミ活動では、創業期の企業と連携してプロダクト立案から販売促進活動を行ったり、企業への企画提案を学生主体で行い、化粧品会社のマーケティング施策を立案・実施したりなどの活動を行っています。
体育会に打ち込んでいるため使える時間は限られていますが、それでもなんとか活動の合間を縫ってDawn CapitalのインターンやCPA(公認会計士予備校)のチューター勤務、サークル運営や大学のゼミ活動に携わっています!
(田和):
僕は現在、毎週新幹線で東京-京都間を往復し、それぞれ全く違う環境で大学生・インターン・チューターをこなすという三重生活を送っています。
詳しく説明すると、『平日の3日間は京都の同志社大学で講義を受け、残り平日2日間は東京・目黒のDawn Capitalでインターンとして勤務し、土日は新宿・水道橋でCPAのチューターとして勤務する』という生活をやっているんです。
この生活サイクルは今春から始めたのですが、最近では新幹線に乗りすぎて大体の景色は覚えてしまいました。(笑)
また、大学のゼミではドイツ会計を中心とした国際会計を学んでおり、公認会計士試験合格後も会計に関する知識を幅広く・深く吸収できるように努めています。
——— もはや『充実』という言葉を飛び越えた盛りだくさんすぎる大学生活ですね!
なぜ大学入学時点で会計士を志した?
——— 2人は三大難関資格の一つと言われている会計士試験に合格されていますよね。会計士試験を受けようと思った動機は一体何でしょうか?
(宮崎):
公認会計士試験と体育会サッカー部の両立に挑戦したのは、大学受験の経験が影響していています。
僕は大学受験の時、センター試験2週間前までがっつりサッカー部の活動を行いながら受験勉強をしていたんです。
このような厳しい環境下でしたが、諦めず最後まで粘り続け、なんとか希望する大学に進学することができました。合格の要因のひとつにあったのは、5歳の頃から全力でサッカーに取り組んできた中で培った目標達成能力だと思います。
この受験の経験から、僕はこの目標達成能力をサッカー以外の分野でも活かすことができるのではないかという可能性を感じました。
そのため、大学進学後は体育会サッカー部の活動以外にも、本気になれる目標を持って大学生活を過ごしたいと考えたんです。
入学当初から『将来的に企業経営に携わりたい』という想いの実現に繋がるようなことを模索していたところ、公認会計士という資格を知りました。
公認会計士は会計・財務に関する高い専門性を身に付けることができ、社会的信用の高さもあります。
公認会計士の資格を取得することは将来企業経営に携わる上で一つの武器になるだろうと考え、大学1年生の5月に公認会計士の勉強を始めました。
(田和):
会計士を目指したのは弟の存在が大きいです。僕は二人兄弟だったのですが、小さい頃からなんでも競い合う兄弟でした。
そんな僕たちの一番の共通項は、『野球』でした。
僕は小学3年から高校3年まで野球に打ち込んでおり、弟もずっと野球をしていたんです。
弟は高校で野球の強豪校に行き、高校3年生の時にはプロ野球のドラフト候補にまでなっていました。
そんな弟の活躍を近くで見ていた僕は、『弟に野球で勝つことはできない』と思い、それならば他の分野で互いに切磋琢磨していきたいと考えるようになりました。
また僕は大学附属の高校に通っていたため大学受験がなく、その時間を何かに有効活用したい、何かに打ち込みたいという思いを強く持っていました。
これらの事情から自分の人生について深く考えた結果、数学が他と比べて得意だったこと・合格までに年単位の努力を要することを鑑みて会計士試験に挑戦しようと思いました。
結果弟とは全く違う土俵に進みましたが、今でも互いの努力をリスペクトしながら頑張れている気がしています。
現状に対する不安・危機感。Dawn Capitalジョインのきっかけ
——— しかし、これではかなり過密なスケジュールでのインターン生活だと思うのですが、なぜそこまでしてDawn Capitalへの参画を決めたのでしょうか?
(宮崎):
Dawn Capitalで働き始めた一番の理由は、代表の石倉さんと一緒に働きたいと思ったことです。
僕は公認会計士試験に合格した後からCPAで働き始め、恵まれた環境で充実した時間を過ごしていました。
しかし、試験合格から約半年が経った頃から、そのような『安定した』環境において、自身の視野の狭さや成長速度の停滞感に徐々に不安を感じるようになりました。
そこで、新しい刺激を求めてツテを辿り、活躍されている公認会計士の方々とお話しする機会を多く作るようにしていたんです。
具体的には、『公認会計士出身×スポーツ業界』という文脈で活躍されている人を探し、サッカー部総監督の繋がりでプロサッカーチームのGMの方や、CPAの繋がりで日本スポーツアカウンティング学会の方とお会いすることができました。
このような繋がりの中で出会ったのが、石倉さん(Dawn Capital代表パートナー)でした。
石倉さんは同じ青学出身、サッカー経験者、会計士など自分と似た境遇ながら、経営者・VCの代表責任者としてバリバリ仕事をこなし、スポーツ業界でも活躍するなど驚くほど多才な方です。
僕は将来的に何らかの形でスポーツビジネスに携わりたいと考えていたこともあり、この出会いによって、石倉さんのようになりたい・そのために新しいことに挑戦したいというエネルギーが湧いてきました。
そのため、石倉さんとの面談の帰り道には、このワクワクする気持ちを信じてDawn Capitalで働こうと決めていました。
しかし働く決心をしたのは良いものの、体育会やCPAなどによってスケジュールが埋まりすぎていて、そもそもDawn Capitalでインターンをする時間がないという大問題が発生したんです。(笑)
そのため、お世話になっているCPAの方にシフト調整をお願いし、非常にフレックスなDawn Capitalの勤務体制を活用しながら、Dawn Capitalに参画することになりました。
(田和):
ジョインのきっかけを話すと長くなるのですが、
・『京都から東京に飛び出したこと』
・『Dawn Capitalへのジョインという選択肢が、自分の展望にマッチしていたこと』
の二つが挙げられます。
僕は、昨年の公認会計士試験に合格したという経験をここ数年のピークにしたくないと常に思っていました。そのため、『2022年を、会計士試験に合格した2021年以上にチャレンジの年にする』という目標を掲げ、どう行動すればいいのかを考えていました。
そこで思い切って環境を変え、昨年の12月に新天地・東京に飛び出すことを決意したんです。
きっかけは昨年の10月から12月の間、両親の仕事の関係でほぼ毎週福岡に行っていたことでした。
九州地方における最大級の経済都市の活気を肌で感じ、京都に篭っていたのでは出会えなかったであろう様々な方とお会いする中で自分は、『このまま京都に居続けていると、自分の成長可能性が低くなってしまう』という危機感を感じました。
それでは、どこに飛び込むべきか。
そう思った時、今まで出会った人たちが異口同音に言っていた『全ての情報のスタートは東京である』という話が頭をよぎりました。
それで、自分を高めるには1番良い環境に行くしかない!と思い、東京を拠点とすることを決めたんです。
ここからの話は東京編になるのですが、東京ー京都間を毎週往復するのは大学生という身分にとっては思った以上に莫大な金銭的・時間的コストがかかりました。また東京方面の知り合いもゼロであり、さまざまな形での不安が重なっていました。
そんな中、会計士試験に合格していたことから、1月よりCPAでチューターとして勤務させていただくことが決まりました。
これは、自分にとって大きな転機となる出来事でした。
なぜなら今年8月に、各方面で活躍中の会計士の方をお呼びするCPAのイベントをチューターとしてお手伝いしていた際、山田さん( Dawn Capitalアソシエイト 。公認会計士。現在世界一周中)とお会いすることができたからです。
(▼山田さんの紹介記事はこちら)
山田さんのこれまでの経緯について伺うなかで、彼が会計士仲間と共に起業した話が特に印象的でした。自分も将来的には起業を考えていたため「将来僕も起業したい」と伝えたところ、「なら、石倉さんと話してみたら」と言っていただき、石倉さんとお会いする機会を得ました。
お話しできた時間はわずかでしたが、石倉さんの一言一言は非常に説得力があり、僕も将来的には石倉さんのようになりたいと強く感じました。
そして、そんな石倉さんが代表を務めるDawn Capitalはどんなところかと関心を抱きました。
僕はそもそも、監査法人の就職活動をする中でIPOに興味を持っており、IPO準備より前のシードステージやアーリーステージのスタートアップを知りたいと思っていました。そんな中でDawn CapitalというVCへのジョインという選択肢が現れたのは自分にとって渡りに船だったんです。
Dawn Capitalは、『toC×エンタメ』という独自の方向性を掲げながら実際に投資を行いますよね。
VCのなかで実際にスタートアップの温度感、起業家の方々の熱量を感じながら仕事ができるのは、本当に魅力的でした。
僕は大学卒業後は大手監査法人に就職し、IPO業務に従事予定となっています。そのためVCでインターンをして経験を積む中で、IPO業務に従事するにあたって必要なスキルを会得していきたいとも考えたんです。
このように色々な事情を総合して、ジョインに至りました!
VCインターンのリアルな業務とは?
——— Dawn Capitalへジョインしてみて、実際にどのような業務に携わっていますか?
(宮崎):
Dawn Capitalでは、新規投資面談やリサーチ業務に携わっています。
新規投資面談では、議事録の作成や企業様とのコミュニケーションを行うサポート的な役割が中心ですが、様々なスタートアップのビジネスモデルや市場の動向を現場で見ることができ、非常に刺激的で貴重な経験ができています!
リサーチ業務は、Dawn Captialの投資判断に役立つ情報を提供することを目的に、国内市場や世界市場のトレンド、成長企業の事業内容などをリサーチしています。
これらの業務を通じて、最先端ビジネスに触れることで自分の視野が広がったり、リサーチスキルや企業の分析力を身につけることができていると思います。
正直、僕はまだまだですが、今は目の前の課題に全力で取り組んで少しでも貢献できるようにしたいです。
(田和):
僕も宮崎くんと同様、主に新規投資先面談とリサーチ業務を担当しています。
ジョインしてすぐは新規投資先面談で飛び交うマーケティング用語が理解できず、議事録を取りながら5秒に1回わからない用語を調べるということを繰り返していました。(笑)
ジョインして2ヶ月ほどが経過し、色々な専門用語も理解できるようになり、ようやく自分でも面談中に考えられるようになってきました。これからは投資面談を重ねることで各業界の特徴を掴んでいく中で、幅広い知識を身に付けていきたいと思っています。
また、リサーチ業務では直近で資金調達を行なった海外のスタートアップをベースに、業界トレンド把握などを行なっています。
毎月行なっていることもあり、トレンド把握はできているのですが、それをどのように日本市場と紐付けて仮説を立てるかに苦戦しています。
昨年までは会計の畑にしかいなかったのですが、VCという新しい環境入った途端、学ぶべきことがたくさんあることを痛感しました。他今やるべきことに全力で取り組んでいきたいと思います。
Dawn Capitalは楽しくて優しい、しかし刺激的な職場
——— Dawn Capitalに対する現在の印象はどのようなものでしょうか。そして、Dawn Capitalは宮崎くん、田和くんにとってどのような場所になっていますか?
(宮崎):
Dawn Capitalは『非常に優秀な人が多く、働きやすく、またモチベーションを高めてくれる環境』だと思います。
投資面談や各種MTGに同席させていただく際には、周りの方々の頭の回転の速さや質問力の高さに日々驚くばかりで、田和くんも先ほど言っていたように知識不足を痛感する場面がとても多いです。
しかし、このような刺激的な環境では自分の力不足を実感すると共に成長に対するモチベーションを高められるため、とても恵まれているなと感じています。
また、Dawn Capitalはメンバーは公認会計士やコンサル出身、事業会社経験者など、バックグラウンドが多様です。
それだけでなく多くの方が長期留学などの海外経験しており、国内にとどまらない俯瞰的かつスケールの大きい目線を持って仕事をしています。
みなさん本当に優しくて、いい意味で金融の『お堅い』イメージがない、バラエティー豊かな人材が集う最高な場所だと思います!
(田和):
僕は大学1年から会計士の勉強を始め、合格後はチューター業務しか行っていなかったためインターン経験がなく、Dawn Capitalにジョインすることが初めての『働く』という経験でした。
Dawn Capitalは優秀な方ばかりで本当に刺激的な環境だと思っています。ジョインしてすぐは周りの方が凄すぎて心が折れそうな時もありました...
キャピタリストの方の知識量の多さであったり、投資面談での質問内容など本当に学ぶべきところばかりで、もっと成長しないといけないなという気持ちに毎度駆られます。
それに、Dawn Capitalはいろんな方ととてもフラットに話しやすい場所だと感じています。分からないことがあればいつでも聞けるような雰囲気がありますし、総括すると仕事以外のプライベートなことまで共有したくなるような楽しくて優しい、しかし刺激的な場所です。
大学卒業の後は…?2人のこれからについて
——— 最後の質問です。
これまで積んできた経験、そして今積んでいる経験を生かして、今後はどのような展望を描いていきたいですか?
(宮崎):
僕は有難いことに大学生活の中で、体育会サッカー部・公認会計士試験・大学のゼミやサークル活動・CPA会計学院のチューター・Dawn Capitalのインターンと様々な経験をすることができました。
正直かなり忙しい日々でしたが、このような生活をしてきた理由の一つに、常に多くの選択肢を持って、その中で自分のやりたいことに挑戦し続ける生き方をしたいという想いがあります。この想いはこれからも大切にしていきたいと思っています。
実際にファーストキャリアでも大半の公認会計士試験合格者が監査法人に進む中、僕は株式会社KPMG FASへの入社を選びました。この選択も自分のやりたいことにチャレンジするという気持ちを大切にした結果です。
正直、ファーストキャリアで監査法人以外を選択するリスクはあり、挑戦する人も少ないのが現状です。そのため、僕は会計士試験合格者が監査法人以外の道でも活躍することができるという新しい道を作りたいです。僕がこれから活躍することで、今後の公認会計士試験合格者に新しい選択肢が生まれれば良いなと思っています。
また、僕は17年間という人生のほとんどをサッカーと共に過ごしてきました。そのため、いつかはスポーツ業界にビジネス面から貢献したいです。
(田和):
昨年、会計士試験に合格することはできましたが、これをゴールにしたくないと強く思っていて、むしろスタートだと思っていました。
将来的には会計的な知識を活かして会計以外の分野で挑戦したいと考えています。しかし正直、まだこの分野で挑戦したいというものを見つけていません。本当にやりたいことを見つけられないもどかしさや焦りを感じることも多々ありました。
でも、今は自分がこれだというものを見つけれた時にそこで十分戦っていけるスキルを磨いていきたいと考えています。だからこそ、今自分にできることを精一杯やることが将来に繋がっていくと信じています。
これまで様々な無茶な挑戦をしてきましたが、何を言っても「いいんちゃうか」の一言で全力で応援してくれた父親には感謝しています。僕も父親のように、これからの人生において誰かの挑戦を色々な面からサポートできる人になりたいと思っています。
——— 本日はインタビューさせていただき、ありがとうございました!最後にここまで読んでくださった方々、そしてインターンを検討している方々に一言お願いします。
(宮崎・田和):
この記事を読んで少しでも興味を持っていただけた方やVCのインターンを探している方は、お気軽に下記Wantedlyの『話を聞きに行きたい』ボタンを押してみてください!
とても充実した経験ができると思います!
【編集後記】
インターンの二人に趣味を聞いてみたところ、
『宮崎:趣味探し中なので、おすすめの趣味を知りたいです!
ゴルフは少し前に始めたけど、時間が作れなくて継続してないから部活引退後やりたい…あと、最近はダーツが好き!
田和:いかにも大学生って感じだけど、筋トレとサウナ!
ゴルフを始めようか迷ってます…』
との回答をいただきました。
二人ともアクティブですね!
ぜひぜひ次回のメンバー紹介もお楽しみに!
インタビュー・文/八並映里香
写真・クリエイティブ/池田龍之介