フォローしませんか?
シェア
wiltzelle
2022年11月27日 00:02
シャンパンボトルがぶつかって中で弾け出す泡。指先から伝わる他人の熱や、コンピューターの起動音。口から溢れる知らない誰かの悪口。安心と快感。オレンジと赤の保安灯。重なる札束、重いドア。使い物にならない時計。棚から落ちる本。踏みつける失敗作の原稿達。飛び散った乱反射する透明の破片。映し出るカラーバー。砂嵐。静かに流れる体液。窓を開けると入ってくる人間の香りの外気。優しく揺れる
2022年11月20日 23:57
真っ黒な世界では何も見えないから余計なことは考えずにすむという。逆に真っ白な世界こそ私たちを不安にさせる。だって何もないんだもん。見えないほど幸せなことはない。目を閉じれば、ほら!嫌なことは全て隠すことができる。聞きたくないなら耳栓をすればいい。触りたくないなら手足を切り落とせばいい。情報を遮断する方法は如何様にもあるんだよ。何もないほど不幸なことはない。欲しいものも手に入ら
2022年11月11日 19:18
“There is no such thing as, what if”人間、三代欲求だけに依存して生きることが一番楽だ。でもそれだけじゃ、生きていけない。108の煩悩が毎日を豊かにするし、自分を人間たらしめる。さて、僕は一度満足すると煩悩が欠落する。三代欲求を中心にして円を描いていた煩悩たちは、まるで身の危険を感じて逃げ惑う小鳩達のように散々する。そして、僕は“暇”を名目に煩悩