wiltzelle

将来的に迷走中

wiltzelle

将来的に迷走中

マガジン

最近の記事

題有り

今日は涙したのでポイントプラス1です。 と同時に、元々は泣かないために書いていた酔狂水鏡でしたが、確かなストレス発散とはなったものの、更新頻度が自分の予想より多かったことと、結果的に泣いてしまったので、しばらく文章を書くのは我慢します。 はちゃめちゃな理由ですが、自分の進む道には必要なものと思って耐えたいと思います。 今まで、短編もどき文章を読んでくださりありがとうございました。 しばらく姿を消しますが、また戻ってくる時には、 何かを得て少しでも成長できていればと思います

    • 目。口、唾液?

      Bad, old days. 鏡の前の自分を見ると、いつもより美しく見える。 この時よりも美しい自分といえば、 恋に夢中のときであろうか。 恋しているときに輝いて見えた世界というのは、半分ほどは自分が創り上げたもので、理想が散りばめてある懐かしいシール帳のようなものだ。 日々の出来事を見返すのには十分だが、いずれはどこかに無くしてしまうくらい、、チープだとも言える。 この時に戻りたいとは思わない。でも、すぐに綺麗さっぱり忘れられるわけでもないのだ。 身体は自由になって

      • 自認の日

        防波堤 今まで、頑張ってきたことなんてなかったのかもしれない。そもそも“頑張る”がわからないのだ。 “頑張り”は勲章だ。自分の自信にもなる、相手に自分を伝えるためのピースとなる。 “頑張り”には何かしらの結果が伴うのだ。 だから何も持っていない私は頑張っていないのだと思う。何事もいつのまにか終わっていた。 一瞬一瞬で辛かったり、途方もない焦燥感に駆られて苦しくなったりすることはあった。 でも何も伴ってこなかった。 いつしか、口だけになったし、堕落していくのを感じた。

        • 不満と期待の日

          数学おばけ 論理的な思考が欠如している。と最近思う。 各国の歴史を勉強しているとき。 小説を読んでいるとき。 多言語に接しているとき。 でも、数字を見ないと、どこか落ち着かない。 活字の羅列ではどうしても解決できない鉛の塊が心に突っかかっている。 数独ではあまりにも呆気なさすぎる。 もっと難題でありふれたものだ。 一つでもピースが欠けていると全く解けないようなもの。補填できないもの。 こういうとき、理系だったらなと思う。 時間が経たないとわからないこともある、つくづく

        マガジン

        • 短文/詩(創作)
          8本
        • 短編/超短編(創作)
          5本

        記事

          20230313のガムボール

          村上春樹の1973年のピンボールを読んだのはつい最近だった。 ちょうど読み終わった日に、母親と「キシリッシュ」がなくなるという話をした。 私は、「ミンティア」の台頭だと言った。 母親も同意した。 それから、それからたった3日後の話だ。 今日、ニュースアプリで流れてきた記事を見た瞬間、 身体の芯がすっぽり抜けて、空洞になってしまったかのような感覚に陥った。 私はたった一言、 「死んだ」 と言った。 自分の一部を形成した先生を弔うのに「死んだ」は流石にないだろうと思う。失礼この

          20230313のガムボール

          酔狂水鏡 

          酔狂水鏡とは私が、「精神が摩耗した」と感じた時に帰ってくる場所だ。 ここだったら倫理の範囲内であれば、酔っても、狂っても、文章に置換して終わらせられると思った。 いわば、私の感情だけが張り巡らされたフィールドであり、他愛もない出来事のゴミ箱だ。 あるいは現実にならなかった不安の消化場所だ。 そうして、負を捨てたあとに自分を見つめるための鏡でもあるのだ。 立派な鏡に至らない、水面のようなものであるのだ。 なんなら私のことを老婆と言ってくれたって構わない。 説明はこれでおしまい

          酔狂水鏡 

          Waiting for what?

          LONG NICE SLEEP MY BEAUTIFUL MEMORIES. I’LL SEE YOU LATER.

          Waiting for what?

          Could you buy my despair?

          不意にこの世に絶望をして、どうにかして消えたいと思ってしまって、でも死ぬのは怖くて、さらに絶望して。 負のループも甚だしいと自分でも思う。 ただ日々、体液で満たされる身体に、自分が満たされるような出来事を注ぎ込んで、欺瞞“幸福”体質に仕立て上げているだけ。 最大多数の幸福からあぶれた悲しいマイノリティ群の一部である事実を認識していながらも、もがきながら日々を生きることに慣れてしまった。 抵抗も虚しく、澄んだ夜空に消えていくのみ。 こんな夜は山口百恵のプレイバック part

          Could you buy my despair?

          ロマンスを裏返す

          「精神的に向上心のない者は馬鹿だ。」 僕の敬愛する夏目漱石先生の作品、『こゝろ』の一節。 最初、この本を読んだ時、全く理解できなかった。 僕は今まで空で踊る雲とか、白いキラキラとか、そんな綺麗で透明で、誰よりも優しいお友達と一緒に暮らしてきた。 人間のお友達もいたけれど、彼らとは一種の契約関係を結んでいただけだったと思う。お互い、大きな共同体という概念から自己を守るだけ。代わりに小さな労力と精神をすり減らして小さな共同体を獲得する。 そうやって個性を生き延びさせてきた。

          ロマンスを裏返す

          一蓮托生

          けむくじゃらのお前は愛嬌だけを振り撒いて、今日も私に寄ってくる。 粒のような目玉の中には私しか映っていないようだ。 コーカソイドのあの金髪よりも綺麗な毛並みで、歩くたびに爪が地面に当たっている。 こつこつ、 骸骨。 風に揺らされて、雨に濡れて、それでもずっと外にいる。 木の棒に刺さったあんたの頭は、ただ横に揺れるだけ。 ここには俺しか近づかなくなってしまったな、 あれほど愛されていたあんたがここまで惨めな思いをするなんて、俺も思っていなかったよ。 ぽつぽつ、 お前とは

          一蓮托生

          Anti-clockwise

          空から落下するイカロスよりは車に轢かれる可哀想な女子高生がいい。 心を言葉で突かれるよりは槍で刺されたほうがいい。 悲しい気持ちになるなら誰かに抱かれて死ぬほうがいい。 あるようでない人生。 不幸は順々巡り、やがてまた訪れる。 今日は悲しい日。誰かが悲しむ分、私が悲しんであげる。 苦しくもがいてくたばってあげる。

          Anti-clockwise

          霧雨あるいは煙になる事を乞う

          悲しいと、雨に打たれたくなるよね。 辛いと、煙になりたくなるよね。 わかりますその気持ち。 幸せでいることが怖くなって、自ずと不幸に進んでいくものでしょう。 陰湿でカビ臭いところにいると心が安らかになって、ここで死んでもいいって思えるんです。 雨に濡れながら歩く夜道は、緊迫感と街の明かりが自分の周りをつつんでいるように感じて、その瞬間だけこの世の主役になれる気がしますよね。 髪を揺らす激しい風でさえ、自分の心境を表す演出のように思えてきます。 そんな中で一歩一歩足を前に進め

          霧雨あるいは煙になる事を乞う

          三等星になりたい

          あなたは醜い自分を嫌っておられるのかもしれません。 あなたの心の中には誰も満たすことのできない孤独があるのかもしれません。 あなたは人生の不可逆性を憎んでおられるのかもしれません。 あなたはとてもお優しい人です。 何時もあなたは慈愛を心得ていらっしゃる。 だからあなたはなんでも持っていらっしゃった。 しかしそれはあなたをここに引き留めるには充分でなかったのでしょう。 この溢れる敬愛を今はいないあなたに宛てて。 あなたはいつでも私の一等星です。 本当はあなたの隣で輝いていたい

          三等星になりたい

          シャンパンボトルがぶつかって中で弾け出す泡。 指先から伝わる他人の熱や、コンピューターの起動音。 口から溢れる知らない誰かの悪口。 安心と快感。オレンジと赤の保安灯。 重なる札束、重いドア。 使い物にならない時計。 棚から落ちる本。踏みつける失敗作の原稿達。 飛び散った乱反射する透明の破片。 映し出るカラーバー。砂嵐。 静かに流れる体液。 窓を開けると入ってくる人間の香りの外気。 優しく揺れるカーテン。 白と黒と青色で塗られた街。 重なっていく形容詞。 今日も増えてい

          僕を涅槃に連れてって。

          真っ黒な世界では何も見えないから余計なことは考えずにすむという。 逆に真っ白な世界こそ私たちを不安にさせる。 だって何もないんだもん。 見えないほど幸せなことはない。 目を閉じれば、ほら!嫌なことは全て隠すことができる。聞きたくないなら耳栓をすればいい。 触りたくないなら手足を切り落とせばいい。 情報を遮断する方法は如何様にもあるんだよ。 何もないほど不幸なことはない。 欲しいものも手に入らない。ただ思索に耽るだけ。 生きるか死ぬか、それしか選択肢はない。 むしろ自分が

          僕を涅槃に連れてって。

          ただ欲しいだけ

          僕にないものを貴方はもっていて、 僕にはないとわかって分け与えてくれる。 きっと貴方は優しいから、僕をそんな目で見てくれるんだろう。 時より、その目は僕以外の誰かに向く。 どうして貴方は優しいのに、 僕を特別にしてくれないの? 昇華した。 あの時抱いていた貴方への愛情は別の誰かへと移った。 これで貴方を煩わせることもない。 僕が苦しむことも。 全部。何より崇高で、純粋で、潔白で。 消化した。 貴い貴方は思い出。 僕も貴方の思い出。 お互い何にもなかった。 きっと

          ただ欲しいだけ