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【感想文】迷えるリーダーがいますぐ持つべき一枚の未来地図(横田伊佐男)ページ数:270ページ 2020年著

【なぜこの本を読もうと思ったのか?(自分の弱みや足りない点)】

・友人から薦められたから
(神田さんありがとうございます)

【なぜそう思ったのか?】

・仕事ではマネジメントの立場であり、
リーダーシップを発揮する立場にあるので、
指針となるものを持ちたかったから

【感想文の文字数】
1,438文字/1,440文字(A4 1枚以内)

【❶結論】【これ一冊で経営が立て直せる】

本書はコトラー、クリステンセン、
ドラッカー、中原淳、楠木健、中野巧など、
企業がイノベーションに必要な
あらゆる要素の集合体として体系化されている。

一つ一つは特段目新しいものではないが、
本書の功績として特筆すべきは以下の3つだと考える。

①様々な要素を凝縮してパッケージングに成功している事
②パッケージが一枚の紙でシンプルに表現されている事
③戦略はリーダー、戦術はスタッフと具体的に役割を明確化した事

経営は奥が深く様々な分野を研究しなければならない。
そもそも組織が部署分けするのも、
一つ一つの部署自体が専門的で奥が深いゆえである。

しかしリーダーは全部署に一定の理解を持ち、
限られたお金、時間、従業員数などの中で最適解を決定し、企業を継続的発展に導かねばならない。

その為リーダーは迷いやすい。
迷子にとって一番必要なものは「地図」である。
地図とは北極星であり軸である。原理原則である。

軸があれば一時的に脱線したとしても
軸を拠り所に戻る事ができる。

北極星とも言うべき原理原則になるのが、
本書の提唱する未来地図である。
私自身も本書の6ステップを
実際にこれから使って中期経営計画を実践していく。

【❷要約】

本書は架空のレンタルビデオ店の
社長とスタッフが織りなすストーリーを追っていく形で
経営を立て直すノウハウを学んでいく経営指南書である。

全6ステップからなり
戦略➤前半3ステップ
戦術➤後半3ステップ
前半は網羅➤後半は緻密

と言う構成になっており、
以下の役割が明確である。

戦略➤リーダーが考え、決める
戦術➤スタッフが考え、決める

ステップ1➤(目標設定)高い目標設定で思考の枠を外す
ステップ2➤(市場把握)PPMで市場把握
ステップ3➤(戦略決定)アンゾフマトリクスで市場選択
ステップ4➤(戦術検討)リーダーは我慢して太陽アプローチ&スタッフ考案(戦術フレーム顧客&4P)
ステップ5➤(目標具体化)抽象的目標をKPI化してスタッフが行動できるレベルまで具体化する
ステップ6➤(価値伝達)キャッチコピーとボディコピーで自社の強みと顧客のベネフィットを紐づける

戦略パートの1は具体的な数字化・言語化から始め、
戦略決定のステップ3では概念まで
チャンクアップさせる。

戦術パートの4は大きな戦術フレームを描く概念的な所から始め、価値伝達のステップ6では
限界までチャンクダウンさせる。

状況に応じて何をどこまで
チャンクレベルをシフトすれば良いのか、
本書は的確に思考移動させている。

【❸仮説】【教科書通りにやって本当にうまく行くのか?】

リーダーの中には、
「自社が陥っている状況は特殊であり、
教科書の様にうまく行くわけがない」
と言う意見を持つ人も多いだろう。

その気持ちはとても共感できるし、
確かにその意見も一理ある。

ただ、前職で多くの企業を診てきて思うのは、
教科書の様な軸を持たずにガラパゴス化して
かえって泥沼にハマっているケースが大多数だった。

木も放置したままにすれば
思い思いの方向に枝を伸ばしていく。
伸び始めはそれで良いかもしれないが、
大きくなりすぎると歪になり、
やがて根幹をも揺るがす事態になりかえない。
時に剪定などの整姿をする事で
安定した状態を保つ事ができる。

私が言いたいのは教科書通りにしろと言う事ではない。
原理原則である教科書を知って、
自社との差異を把握しておく、と言う事である。

教科書通りにすべてやってみると言うより、
教科書を軸として動いた方がより挑戦できる環境になるのではないだろうか。

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