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オンライン試験ツールExcertの開発秘話

Edrech事業部長
谷垣 基


上智大学経済学部卒業後、株式会社ワークスアプリケーションズにて法人営業や同シンガポール開発拠点でのERPパッケージシステム開発に従事。
AI系スタートアップの事業開発を経て株式会社データミックスへソフトウェアエンジニアとして参画。


バックグラウンド

社会に出てからずっとシステム関連の仕事をしてきた中で、セールスやビジデブ、エンジニアをやったり、海外で働いたり、マネジメントをしたりと、どちらかというとジェネラリスト的なキャリアになっていると思っています。

データミックスの組織や今やっている事業は、まだまだ小規模だったり未成熟だったりするので、そこそこ業務の守備範囲が広い自分としては、仕事が細かく分担されていない=自分がやってしまえる領域が広い環境の中で、やりがいをもって働けているのかなと感じます。

現在担当している仕事について

私達のチームでは、Excert(エクサート)というオンライン試験プラットフォームを SaaS の形態で提供しています。Excert は旧来会場で実施することが一般的だった「試験」をオンラインにて実施できるようにしたプロダクトです。

コロナ禍による受験者数の減少や受験者の利便性に配慮して、オンラインでの試験の需要が高まっている中で、おかげさまで立ち上げ当初から多くのお客様に恵まれてきました。

私自身は状況に応じて業務内容を変えているのですが、現在は大体以下のような割合で自分のリソースを配分しています。

- プロダクトの拡販 ... toB のセールスやアライアンス活動:30%
- エンジニアリング ... プロダクトや周辺領域の開発業務:50%
- プロジェクト進行 ... 試験実施に向けた導入支援など:20%

プロダクト立ち上げの経緯について

データミックスではデータ分析実務スキル検定(CBAS)という資格試験を主催していて、当初はテストセンターと呼ばれる各地の会場での開催を前提としていました。ところが、ローンチのタイミングでコロナウイルスの影響が広がり、テストセンターが利用できなくなってしまいました。

CBAS を提供するためにはオンラインでの実施が必須となったのですが、調べた結果、データミックスが求める水準に達するソリューションが無かったこともあり、自分たちでシステムを開発するに至りました。3 ヶ月ほどで社内の実運用に乗せた後、当然「他の事業者でも試験のオンライン実施のニーズはあるかもしれない」という仮説があったため、その検証を開始しました。

仮説検証と言ってもやることはシンプルで、検定事業者・企業・学校等と話す機会をあの手この手で作り、我々と同じ課題やニーズが無いか・オンライン化で解決できないか、ヒアリングし提案して回るような活動を行いました。

この活動は 2020 年 8 月頃から開始したのですが、2 ヶ月程すると試験実施のオンライン化ニーズはかなり大きいことがわかり、11 月にはもともと紙で試験を実施していた検定試験事業者様から完全にオンラインに切り替えるというプロジェクトを受注でき、そこからそのお客様の試験実施までの約半年、必死で社外のお客様にもご利用頂けるレベルまで製品開発を推し進めました。この当時は自分のリソースのほとんどをエンジニアリングとプロジェクト進行に割り振っていたと記憶しています。

事業の現在と今後について

Excert はリリースから 2 年程が経過し、その後多くのお客様にご利用頂ける製品に成長しました。在宅受験でも会場受験と遜色ない水準まで公平公正に実施できる環境をご提供できることから、試験そのもののあり方を良い方向に変えられていると感じています。

事業や組織的には単一の事業で採算が取れるようになっており、0→1 のフェーズは終わり、今後さらに大きくしていくことが求められている状況です。

これまで、守備範囲の広い少数の個人が臨機応変にプロダクトや事業を成長させてきました。このフェーズでは様々なプロセスを標準化し、成功の再現性を上げて安定的に成長できるような体制を作る事が重要なんじゃないかと感じています。

チームについて

そんな私達のチームですが、最終的には事業がうまくいく・成長することを目的として、以下のようなことを意識しています。これらは相互に結びついていると思います。

- 各人が主体的に働けるようにする

自分の意思で動いたり工夫したりすることを楽しむことは、仕事のパフォーマンスが上がることにつながります。そのためには、なるべくマイクロマネジメントをしないことが大事だと思っています。

- 心理的安全性を上げる

各人が好きに働けるようにすると、方針に齟齬が出たりミスが発生するリスクがあります。そうするとそれを繰り返すまいと注意したりルール化したりすることもあると思うんですが、個人的にはなるべくそうしたことが無いよう気をつけています。ただこれは各人の能力や経験がある程度あることが前提なのと、決まった仕事を粛々とこなすことが求められるような現場ではこの限りではないのかなとも感じます。

データミックスが提供できる環境

データミックスでは 0→1 の事業創造ができる・やりたい方にジョインしてもらいたいと考えています。0→1 の環境を探すとき、基本的にスタートアップであれば自分がやりたいことを自由にやれる環境はあると思いますが、その中でもデータミックスは特に 0→1 を提供しやすい環境なんじゃないかと思います。
以下は私がそう考える根拠です。

- 事業形態に縛りが少ない

データミックスが核としてもっているアセットは「データサイエンス」です。
もともとスクール事業から開始していますが、教育事業に限定しているわけではありません。

データサイエンスは様々な分野と掛け合わせることで価値を発揮できるもので、ビジネスチャンスは様々考えられるはずです。

- 代表が好奇心ドリブン

データミックスで一番新規事業を発案するのは代表の堅田さんです。面白そうだと思ったことはどんどん進めるキャラクターなので、これまで大小様々な事業プランがありました。

どちらかというとリソース不足でそのプランの実行ができない、という局面も多く、明確に「こんな 0→1 がやりたい」というものが無くても「裁量を持ってなにか 0→1 をする経験が欲しい」とお考えの方にも魅力的な環境なんじゃないかと思います。

少しでも興味を持ってくれた方がいらっしゃれば、是非お話しましょう!


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