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【中期経営計画のここを見てほしい!~事業戦略編~】~ビジネスモデル変革の過渡期、当期はサブスク化をさらに加速!~

はじめに

こんにちは!株式会社データ・アプリケーション(東証スタンダード:3848)の経営企画管理本部・経営企画グループです。

今回は、2024年5月24日に公開されました2024年3月期決算・中期経営計画説明動画の、今後の経営方針について、特に事業戦略について深堀解説をします!


さてさて、突然ですが、皆様、「VUCA(ブーカ)の時代」という言葉を耳にしたことはありますか?

VUCAの時代

VUCAとは「変動」「不確実」「複雑」「曖昧」の頭文字を取り上げた造語であり、新型コロナウイルスのような感染症や疾病、地震や台風といった災害、政治的不安定要素、AIの急速な進化等により、世の中の変化が激しく、予測が難しい状況を指しています。

現代は「VUCAの時代」と呼ばれており、変化に柔軟に対応することに加え、情報を的確に収集・分析し、迅速に決断し行動することの重要性が高まっています。

2025年3月期~2027年3月期の中期ビジョン

2025年3月期~2027年3月期の中期ビジョン

このような社会情勢を背景に、当社は「個人と組織がともに成長し続けるDIGITAL WORKを実現する」をビジョンとした2025年3月期から2027年3月期までの3カ年の中期経営計画を策定しました。

「DIGITAL WORK」って???

聞きなれない言葉かもしれません・・・・。

当社では、リアル(オフィス)でもリモート(在宅)でも同様のパフォーマンスが発揮できるようにDX化された新しい働き方を「DIGITAL WORK」と定義しました。

この新しい働き方は、「データをつなげ、企業と企業とをつなげる」DALの戦略製品(エンタープライズ・データ連携プラットフォーム「ACMS Apex」、データ ハンドリング プラットフォーム「RACCOON」)がなくてはならないものであり、つなげることはDIGITAL WORKを推進する中で肝なのです!

更に、今年度より新たな製品であるチームコラボレーションプラットフォームの「Placul(プラカル)」が加わることで、データだけではなく、人と人、そして人の持つナレッジ、ひいては社会のあらゆる「つなげる」を実現するDAL PLATFORMをお客様に提供していく計画です。

世の中のあらゆるものを「つなぐ」

それにより、「DIGITAL WORKを実現する」

これこそが当社にしか実現できない未来であり、当社の実現したいビジョンです。

事業戦略 事業成長を担う3本の柱

事業成長を担う3本の柱

そこで、お客様の成長とともに自社も成長していく未来のため、当社の事業成長を担う以下の3本の柱について、もう少し詳しくお話していきたいと思います。前中期経営計画の実施状況を踏まえ、継続するべきこと、新たに実施していくことを3つにまとめたものです。

・事業領域の拡大・開拓
・収益安定性の向上
・人的資本経営の推進

事業領域の拡大・開拓

事業領域の拡大・開拓

●データ連携市場の拡大
既存サービスであるエンタープライズ・データ連携プラットフォームのACMS Apexやデータ ハンドリング プラットフォームのRACCOONを既存の市場で継続的に販売するだけでなく、新市場や新しいお客様に提供していきます。新たな機能、オプション、エディションなどの開発だけでなく、クラウドサービスのACMSの提供も予定しています。

●コラボレーション市場への進出
今年の7月17日にリリース予定の新サービスである、チームコラボレーションプラットフォーム「Placul」によって、コラボレーション市場へ進出していきます。
組織内の個人やナレッジをつなぐことに焦点をあわせた、BtoBのクラウドサービスです。BtoCの要素もあり、当社にとっては、新たなチャレンジとなります。

●M&A・海外展開
具体的なお話はまだできませんが、現在、当社が持ち合わせていない技術の獲得や、新規事業へ参入するため、今まで以上に前向きにM&Aを検討中です。また、既存製品・新製品を問わず、海外市場に向けた展開を検討していきます。

収益安定性の向上

ソフトウェアライセンスの売上推移

●全ライセンスのサブスク化
24年3月期までの前中期経営計画においても力を入れてきた、サブスクリプションモデルによるソフトウェアの販売にさらに注力します。最終的に全ソフトウェアライセンスをサブスクリプションモデルにしていきます。
これにより、前述したようなVUCAの時代においても、売上の不確実性を最小化し、安定的な成長路線を描いていきたいと思います。

当期の業績予想では、前期よりも減収する予定ですが、これは前期にパッケージ売上で一過性の特需が発生したことと、当期が「サブスク化への転換の過渡期」として位置づけられていることによる、一時的なものです。2027年3月期を目処にした中長期的な目線では、収益の安定的成長を見込んでいます。

●サービス型ビジネスの拡充
クラウドサービスでのACMSの提供やPlaculといった、サービス型のビジネスを拡充することで、全ライセンスのサブスク化とともに収益の安定的成長につなげていきます。

●業務効率の向上
業務効率を向上させることで、コストの発生状況を最適化し、コスト面からも利益の安定性を図っていきます。また、現状をさらに、工夫し、労働面での効率性、生産性を高めていきます。
一方で、将来の収益に寄与する戦略的な投資活動は継続的に推進していきます。

人的資本経営の推進

人的資本経営の推進には、様々な側面がありますが、ここでは、特に「人財」にフォーカスしてご説明します。どこの企業も同じですが、当社は自社でソフトウェアを開発・営業しているため、企業価値の源泉は、人であり、資産です。

プロフェッショナリティとDALが求める人物像

●人材育成の強化
当社として重要視する4つのプロフェッショナリティのタイプは以下の通りですが、引き続き、人材育成の取り組みを強化することで、人的資本経営を強力に推進していきます。

・エキスパート…広範な知識と熟練した技能
・スペシャリスト…特定分野に特化した知識と技能
・オペレーター…要望を捉え着実に遂行する能力
・マネジメント…組織を運営し目的実現に導く能力

年度毎に、フォーカスするタイプはありますが、どのタイプも会社に必要であり、事業の推進状況など加味しながらバランスをとりつつ、強化していきます。

●優秀な人材の獲得
当社が求める人物像は、「高いコミュニケーション力」を持つこと、「変化に順応し楽しむ」こと、そして「クリエイティブ思考」で、「失敗を恐れず挑戦する」ことです。このような人材を育成・獲得するため、人事制度や労働環境を整備していきます。

●ウェルビーイングの推進
当社社員の健康や幸福度を増進するための取り組みを行うことで、社員の健康維持の促進だけでなく、モチベーションの向上等の効果を期待し、より働きやすく、エンゲージメントの高い職場環境を整えていきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
最後に、皆様にお伝えしたい大切なことをもう一度まとめます!

<Point1>
・事業戦略は「事業領域の拡大・開拓」「収益安定性の向上」「人的資本経営の推進」の3つの柱

<Point2>
・クラウドサービスのACMSの提供やPlaculといったサービス型のビジネスの拡充により新規市場への挑戦し、企業成長を図る

<Point3>
・全ライセンスのサブスク化に伴い、当期はサブスク化への転換の過渡期のため、減収を予定しているが、中長期的な目線では安定的成長の見通し

<Point4>
・研究開発型企業の要となる人的資本を強化

次回は、中期経営計画の計数計画について、深堀解説をしていきます。
お楽しみに♩

最後までお読みいただきありがとうございました!

※今回のnoteには、将来の業績計画に関する記述が含まれております。こうした記述は、現時点における経済環境や事業方針などの一定の前提に基づき作成しており、潜在的なリスクや不確実性が含まれています。実際の業績は、様々な要因により事業計画とは大きく異なる結果となりえることを予めご承知おき下さい。

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コーポレートサイト 
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当記事に関するお問い合わせはir@dal.co.jpまでお願いいたします。

(ご留意事項)
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