データの誤謬#12 『 マクナマラの誤謬 』
フォード社長、国防長官、世界銀行総裁を務めたスゴ腕エリート
「 歩くIBMコンピューター 」の異名をもつ超秀才とは?
#12 マクナマラの誤謬
複雑な状況下で、指標だけに頼り、大局を見失ってしまうこと。
”真実は、「数値的データ」と「統計的厳密さ」のみから見い出される ”と、信じて疑わなかったアメリカの国防長官ロバート・マクナマラ(1961年~1968年)さんにちなんで名付けられてしまった、なんとも不名誉な誤謬用語です。
マクナマラさんは、ベトナム戦争において、
敵の戦死者数「ボディカウント」を成功の尺度としました。
しかし、このボディカウントにこだわりすぎたあまり、その他の情報を遮断しました。アメリカ国民のムードの変化や、ベトナム国民の感情など、定量的でないことは、ほとんど無視してしまったのです。
当時の新聞には、このボディカウントが掲載され、非倫理的・非人道的だということで批判の的になりました。
確かに、このように複雑な現象を分析する際には、
成功の指標としてシンプルな何かを使わざるを得ないことが多いのは事実です。
しかし、その数値に一喜一憂するあまり、その他の情報を無視して大局を見失わないように注意しなければいけませんよ!という教訓として、覚えておきましょう。
ビジネスは複雑です。
企業経営においては、合理的なデータ主義を導入するのはいいのだけれども、数値化/見える化が難しいことって少なからず出てきますので、同じく注意しなければなりませんね。
その指標が正しいか正しくないか? マクナマラにならないよう、時折、立ち止まって周りの意見を聞いてみましょう。
忙しい毎日、しかし、生産的であるとは限りません。
多くのチームでは、データのカオスに時間を奪われています。
「データの確認」に毎日、何回クリックしてますか?
「数字の読み合わせ」に時間を割くミーティングは効率的ですか?
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※当記事は、英ロンドンDatachoice Solutions Limited社とのライセンスに基づいて、転載・加筆しています。
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