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ほわほわの先生【思い出】

娘がシュタイナー学校に通っていたとき
担任の先生は女性で、なんていうか
こう、ほわほわの先生だった。

わたし自身、先生とハグすることが、
何度もあったのだけど、
ほんとに気持ちがいいのだ!

シュタイナー学校では登校したら
まず、先生とのご挨拶からはじまる。
担任の先生はクラスの子どもたち
ひとりひとりの目をしっかり見て
「〇〇さん(下の名前)おはよう
ございます」と言いながら握手を
される。
子どもたちもしっかり先生の目を見て 「〇〇先生おはようございます。」と
言う。

このやり取りで、先生はいろいろな事を
感じとるとおっしゃっていた。

寝不足だなとか、家で何かあったかな?
とか、
疲れてるな!
とか
機嫌がいいなとか悪いなとか。

思春期になれば、ちゃんと握手を
しなくなるし、目も合わせなくなる子も
いるみたいだけれど……。

そして、帰るときには
先生と子どもたち、ひとりひとりが
ハグしてさようなら、となる。

うちの娘は、ほっぺがぷりぷりなので
毎日先生にほっぺを撫でられていたっけ!

とにかく、よく、体に触れて
しっかりハグしてくださる先生だった。

今の時代、公立ならちょっと問題に
なるんじゃないか?!ってくらい(笑)

たっくさん、触れるのには意味があって
子どもたちに境界線をしっかり
持たせるため。
特に、アトピーがある子や、
うちの娘みたいに、HSCの気質の子は
境界線があいまいな子が多いらしく…
努めて、撫でたり、ハグしたりを
してくださっていたように思う。

先生は、とにかくパワフル!
それでいて、きめ細やかに気がきく方だ。
多忙を極めておられるってことは
日々感じていた。
いったい、睡眠時間は
どれくらいなんだろう?と
聞いてみた事があったが
びっくりするくらい少なかった。

それでも、毎日、子どもたちと
全力で向き合ってくださる。

わたしの100倍くらいは元気だ。
わたしよりお姉さんなのに!

シュタイナー学校では基本的には
4年生まで宿題はないのだけれど、
娘の担任の先生は毎日宿題を
出してくださった。

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毎日、絵日記と漢字と計算。
その宿題に毎日コメントを添えて
返してくださる。
ひとクラスの人数が少ないとは言え
20人弱。
全員分のコメントとなれば大変だ。
しかも、朝、提出した宿題に
帰るまでの間に見てコメントを書くのは
なかなか出来ないと思う。

どのコメントも全部、ほめ言葉!
"えらいですね"
"うつくしい!"
"すばらしい、よくとりくみました。"

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そして、先生はよく笑い、よくしゃべり、
よく泣く。
先生に対して、失礼を承知で言うならば、
"少女みたいでとってもかわいらしい"

娘にくださったお手紙も、どれも
これも、心に響く。そして、
なんと言っても字がきれい!

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さりげなく、親のわたしにもお手紙を
くださったり…

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わたしは、こんなにまで
パワフルな人と、はじめて出逢った。

この先生が娘の担任だったから
娘は、「おとなを信じられる」という
絶対的な感覚が身に付いたと思う。

先生は自分を守ってくれて
安心して信頼できる存在なんだと
いうことを身をもって感じとったことは
娘にとって大きな財産だ。

娘がシュタイナー学校を辞めて
公立小学校に戻ってすぐのころ
スクールカウンセラーの先生が
おっしゃった
「娘さんは、非常におとなを
信用できる子ですね」と。

これは、紛れもなく、
シュタイナー学校の担任の先生の
おかげだなって思う。

短い間ではあったが
シュタイナー学校に通って
ほわほわの先生が担任の先生で
ほんとに良かった!

ほわほわで、パワフルで、
よく笑い、よくしゃべり、よく泣く。
きめ細やかな気遣いをしてくださる
だれにもマネできない、すごい先生。

先生にめぐり逢えたことは
娘にとってはもちろん、わたしにとっても
"宝物"

しばらく会えないけれど
世の中が落ち着いて、
会える日を、楽しみに♫

先生、またハグしてくださいね(^^)/




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