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メジャーじゃなかった心の病パニック障害【19】

ー 病気の素質を検証 ー
素質の原点

世からカッコ良く見られるため、
身なりや言動を常に意識していく。
つまり、世間体を気にしすぎた生き方。
実は、常にビクビクしている臆病者である。
腕っぷしも強くないのに、
誰彼構わず強い口調のハッタリ。
頭も差ほどよくないのに、気取って喋る。
いずれも、保身のための自己満足に過ぎず、
時に見破られるていただろう。

周りはなんとも思っちゃいない。

歳も重ね、ある域まで来ると気づくときがある。
ちっともカッコ良くないということに。

このように生きてきた経緯をあらためて振りかえると、
育ってきた環境にきっかけがある。

小学生1年の時に、
校庭の花壇でホウセンカの種を集め、
それを風船に付けてとばし、
【花一杯になーれ運動】
たるものが行事であった。
僕は一生懸命種を拾い、誰よりもたくさん集めたとき、
担任に誉めてもらいたく、
『こんなに沢山見つけたよ!』

しかし…
「ギャーこれ、毛虫のフンだよ。
お前は何拾ってんのさ!」

凄いショックでした。

小学生4年生の時、貧血で倒れ、恥ずかしいと
深く思い込んでいた。
二度とこうなりたくない、からかわれるから。
そうして対策を考えて、
脳に血がいかないから
脳貧血で倒れる。
じゃあどうしよう。
逆立ちをすればよい。
前の日早く寝ればよい。
朝御飯はしっかりとれば良い。
これで万全だ。
小学生なりに調べた対策だ。

その後、朝礼前や運動会の練習の前など、
立っている時間が長いイベントがあるとわかれば、
事前に教室で逆立ちをして
安心を先取りしたものだ。
時に、逆立ちをし忘れて、
校庭で急遽やってみたりした日は
担任の先生に呼ばれ、
『皆が整列しようとしているとき、
お前はなぜ逆立ちなどして列を乱すのか!』
鬼の形相で叱られたりもした。

なぜなら答えは倒れないため。
そんなことは言えず、
「すいませんでした」
とあやまる。
それでも安心の先取りに満足していた。
これで今日も倒れないと。

今で言う"頓服"だ。

言うまでもなく
その先生には以降卒業するまで敵意むき出しで、
完全になめきっていた。いがみ合った。
何を言われようが、自分の保身のため。

だが、なぜ倒れたのか?
本当は違う理由だろうと。
当時からモヤモヤしたものがあった。
実は、連日卒業式の練習で3.4時間目が
そこに割り当てられていた。
ぼくの仲良しK君は、非常にひょうきんで
静寂の式の練習中だろうと、
先生たちにバレずに上手いこと、
ボクを笑わせていた。
ニヤニヤしているボクは、数回先生に注意されるも、
思い出し笑いが耐えない。
体育館ステージからは、怖い先生が、
『頭ふらふら、顔がニヤニヤしているものがいる。』
『みんな給食食べたいのに練習が終わらなくてもいのか!』
腹が減って先生がイラついていた。みっともない。

この怒りの矛先が、ぼくなんじゃないかと。
こりゃいけない。ちゃんとしなきゃ。
しかし、K君は相変わらずぼくを笑わそうと
アイコンタクトしてくる。
緊張と笑いをこらえることを両立し続けた
そのとき。
目の前が砂の嵐のようにザーザーなり、
どかーん!と音がして、先生たちが走ってくる足音がする。
パイプ椅子の感触が顔面にあった。
ぼくは400人くらいいた児童に注目された。
この10年後に発病となる。

この流れは、変わった見解を示す代打先生の言う
ルーツが科学的に証明されようとしているのではないか。
考えさせられる。

過去を言っても完治するわけでもない。

そうだ。ちっともカッコ良くないなら、
ダサくてもいいんじゃない?
"とんがった"生き方から、"まーるく"たち振る舞うことで
楽になるのかも。そうしてみよう。

つづく。

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