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テレ朝男性アナが1年育休を取得した理由ー母親の生き方が子どもに与える重みを知った

テレ朝アナウンサーの菅原知弘さんの育児休業から見えてくるもの

この記事(下記参照)ぜひ読んでいただきたいです。

今日は、菅原さんの記事から「難しい子育てをするお母さんのキャリア」について私の思いを少し綴らせていただきます。

ブログ記事の中で書かれている菅原さんのお母さんの「単身赴任」決意表明の驚きと、その後「自分のことは自分で」と家事を家族全員やるようになった経緯。
母親の想いが息子に与えた「女性とキャリア」についての意識。

全ての源流は「お母さんの生き方表明」だった。

私にもズシンとくるものがありました。
一人息子の母として、妻として。

日本人女性のキャリアデザインがライフテーマとしてキャリアコンサルタントの仕事をする身としても、私自身の家庭でのあり方を見直したいと思う記事でした。

daremogaのメンバーはアドバイザーを除いて全員女性です。
パートや在宅で働ける個人事業をして半分以上の時間を家事育児を中心にされている方が多いのですが、その一つの理由は、発達障害や不登校など、お子さんの状況がありフルタイムの仕事ができないことが挙げられます。

働くことが好き、自分の興味関心を仕事にしたい。
社会に貢献したい。
自分の働きで家計も自分の生活も支えられるようになりたい。
daremogaで出会うのはそう強く思っている女性たちです。


そう思っていても多くの女性は、

ーフルタイムで働くと家族に迷惑がかかる。
ー子どもを犠牲にしてまで働こうとは思えない
ー家事を自分以外の家族に任せるのは難しい
ー不登校などで子どもを置いて働けない

経済的自立と自己実現は心の奥で強く望んでいるけれど、それを望むことは「持ってはいけない欲望なのだ」とばかりに、潜在的に自己実現欲求にブレーキをかけている人がとても多い、というのが多くの女性たちの子育て相談をする中で感じる印象です。

菅原さんのお母さんは、ある日突然家族に宣言します。
自分の夢を叶えるために「単身赴任をしたい」と。

その夢は、結果的には途絶えたのですが
その挑戦は息子の人生に大きな影響を与えました。


息子は、中学生で家事を自分ごとと自然に捉え、
自分が家族を持った時に「妻のキャリアも子どもの成長も一緒に支えていく」という夫・父親のロールモデルになりました。

私の感想・・・
これ以上の親が望む子どもの理想の未来ってあります?!

私が発達特性のある男の子を育てるママたちと話す中で
「自分の息子が将来、家庭を大切にできるか」
を心配する方がとても多いのですが、その気持ち
すごくわかります。(結婚の選択は本人次第ですが)



発達特性に個性のあるお子さんは生活や精神面で
様々なサポートが必要です。

できないこと、苦手なことに偏りがあるので
大人の助けや理解が必要な場面がとても多いし
「苦手を理解しつつ、できることを増やす」
工夫も必要です。

だから、余計に親が手をかけ過ぎてしまう傾向があります。
何を隠そう私もその一人です。

子どもが将来自立できるように、と助けているつもりが、かえって子どもの自立を阻んでいるのかもしれない。

母親の日々の家事育児介護労働という犠牲は果たして、
本当に家族のためになっているのか。

家族に「なんて身勝手な!」と思われても
「私は自分の人生を優先したいから家事を分担してほしい」
と宣言することは、結果として家族一人一人が
自立した大人、あるいは大人になるための布石と
なるものではないか、と思わされました。

とはいえ、彼のように
〜泣きながら野球の泥だらけのズボンを洗って〜
くれるようになるかは別ですが・・・。

これを期待すると、そうならない子どもや夫に
余計イライラしてしまうかもしれません。
それでは悪循環を生み出すだけですので、あまり
理想を押し付けてはいけません。

ほどほどに。

できるなら、お子さんたちの苦手や特性に関わらず
「自分のことは自分で」
を小さな頃から一歩ずつ、無理なく育てられたらいいですよね。

発達凸凹の支援は「してあげる」ことだけではない。
「してあげない」ことも支援の一つなのですね。

さて、私は何を手放そう。

あなたは、何を手放しますか?