daremoga〜だれもが生きやすい社会〜

神経発達症(発達障害)を持つお子さんは、適切な支援や対応を受けられないと、二次的な問題…

daremoga〜だれもが生きやすい社会〜

神経発達症(発達障害)を持つお子さんは、適切な支援や対応を受けられないと、二次的な問題を抱えるリスクが高くなることが知られています。私たちは、子どもを取り巻く大人たちが誰も孤立することなく協力協働できるコミュニケーションの輪“支援の好循環=グッドループ”を創ります。

最近の記事

  • 固定された記事

daremoga 物語が始まりました。

「だれもが○○な社会を作る」 ○○にどんなことばを入れますか? 〜幸せな 〜笑顔な 〜健康な 〜平等な 私たちdaremogaは”生きやすい”という言葉を入れました。 だれもが生きやすい社会を創る この言葉を日本全国の合言葉にしたいと思っています。 誰かにとっての生きやすさって 誰かにとっての生きにくさに繋がることもありますよね。 私はかつて外資系証券会社で勤めていました。 会社では毎年夏になると室温合戦が繰り広げられます。 欧米人の社員は温度を低く設定するのですが

    • 「個」を知ることは人間を理解すること

      前回の記事の続きになります。 「ありのまま」や「自分らしさ」を受け入れるとは何か? これについて答えるには、人間を深く理解していなければ難しいよね ということを書きました。 ジコチュウと自分らしさを受け入れている状態 この二つには大きな違いがありますが、私は長年、その問いに答えが見つけられずにいました。 理由は、私の母に起因します。 ジコチュウで幸せそうな母のこと 自由で誰にも縛られない母は、多くの人に愛されるキャラクターなのですが、その一方で常に”ちょっとした”迷

      • 自分らしさとジコチュウの違い

        だれもが生きやすい世界を目指す団体[daremoga]にはいくつか大切にしているワードがあります。 まずトップに 世界で一番子ども時代を幸せに過ごせる国にする というビジョン そのために私たちがしたいことは 園や学校で「ちょっと気になる子」を放っておかないこと。 そして、そのために 支援者のGood Loopで困っている親子をサポートする、という具体案があります。 これらは、話し合いを何十時間も重ねて生まれてきたもので その根底には すべての人が「自分らしく生きるこ

        • 僕の人生に「努力」という言葉ないんだ by 高校男子(1)

          「ぼくの人生に努力という言葉はないんだ」と晴れやかに語った当時高1の息子。 「ちょっとは(努力が)必要だなって思うことないの?」と兼ねてからの疑問を聞いてみた。 「「努力しなくちゃ」って思った途端にさ、やる気が失せるんだよ。 ワクワクしなくなるし、 努力しようと思う瞬間から 苦行になるから絶対に続かないんだ」 (あ、なんだか分かるなぁ〜) 知的好奇心旺盛なのに勉強が嫌い 幼い頃から弁が立ち、物知りだった息子。 でも、いわゆるプリント学習などはどうしてもできなかっ

        • 固定された記事

        daremoga 物語が始まりました。

          僕の人生に「努力」という言葉ないんだ by 高校男子(2)

          「ぼくの人生に努力という言葉はないんだ」と晴れやかに語った当時高1の息子と「努力不要論」という脳科学者である中野信子さんの本から考えたこと、その続きです。 前回の記事(1)はこちら 昭和時代に育った親と令和時代に生きる子どもの価値観 スポーツ=根性(スポコン)の漫画やドラマが流行り 24時間働けますか?というエナジードリンクのCM (今世代の子なら「社畜CM」と言われそうなキャッチフレーズ) そんな昭和時代に育った私は 「努力はいつか実を結ぶ」 努力無縁で生きてき

          僕の人生に「努力」という言葉ないんだ by 高校男子(2)

          キャリア✖️発達障害

          発達凸凹キッズの子育て講座をしているジュリですが、国家資格キャリアコンサルタントでもあります。 先日、とあるキャリアコンサルタントの勉強会で私の話をしたところ、『ジュリさんの人生後半、伏線回収がエグい』と言われました。 私自身もかなりのADHD傾向ありまして 興味のあることしかできないし、 行き当たりばったりであまり計画性を持たずに生きてきた。 前職では地方行政の働き方改革、女性の活躍支援を担当しておりました。 活躍する女性起業家にインタビューをする機会があって 「

          世界で一番、子ども時代を幸せに過ごせる国を目指して始めたこと

          誰もが生きやすい社会を目指す団体daremogaのジュリです。 先日、ひっそり「だれもがサミット第1回」を開催しました。 ひっそり、というのはSNSなど公に参加募集を出さずに わたし(ジュリ)の知り合いに声をかけました。 なんと、37名の参加申し込みがあり 35名の方が参加という・・・すごい参加率でした。 テーマは 「世界で一番、子ども時代を幸せに過ごす国になるために」 参加メンバーがこれまたすごかった 横浜市議会員、児童精神科医、臨床心理士・スクールカウンセラー、

          世界で一番、子ども時代を幸せに過ごせる国を目指して始めたこと

          作業療法士ってこんなことまでわかるの?!

          https://www.instagram.com/reel/C4roDjAySQG/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA== daremogaの先鋭メンバー、 日本に数%しかいない、発達専門の作業療法士(OT)長岡ゆかさん (Uni kids リハビリテーションサービス代表) おそらく日本で唯一、発達障害専門ファイナンシャルプラナー 岩切健一郎さん (発達障害とお金の専門家 合同会社ひなた代表) こんな希少価

          作業療法士ってこんなことまでわかるの?!

          情報が爆増している時代における子育ての悩み

          さて、問題です! この10年間、データ情報はどのくらい増加したでしょう? 2倍?10倍?100倍? 答えは530倍という調査もあります。 この調査によると、莫大な広告費用を使っても あまりにも多い情報の中に埋もれてしまい、消費者に届かないそうです。 これは消費者側からすると、一番知りたい情報にも届きづらい、 ということですよね。 このブログに目を留めていただきありがとうございます。 だれもが生きやすい社会を目指す団体〜daremoga〜代表のジュリです。 何十万、何百

          情報が爆増している時代における子育ての悩み

          幼い頃、感情を出すことを許されましたか?

          私は普段、子育てに悩むご夫婦のための講座や相談をお受けしています。 特にお母さんたちとお話しする機会が多いのですが その中で、特に女性たちからよく耳にする言葉があります。 アダルトチルドレン アダルトチルドレンとは、 成人しても過去のトラウマや家庭環境の影響で 心理的に未熟なままである人々のことを指します。 本当にそれらの方々が、アダルトチルドレンなのかは 私にはジャッジできませんが 少なくともご自分をそう呼んでいらっしゃる方たちは 育った親子関係では「満たされてこな

          幼い頃、感情を出すことを許されましたか?

          子どもの感情を余裕を持って受け止めるために知っておきたいこと

          子どもの感情を余裕を持って受け止めるために知っておきたいこと

          なぜ泣き止まないの?なんですぐキレる?!

          子どもの感情のコントロールと親(大人)のかかわり 【子どもの感情ってどう発達するの?】 怒り、自己嫌悪、情緒不安など、現代の子どもたちは 以前にもまして複雑な社会の中で生活をしています。 自分の感情について 自分でも理解できない 人からも理解されにくい そして、 言葉にできない 集団の中、SNSのつながりなど 社会のなかでストレスを抱えて過ごす 子どもたちがとても多くいます。 子どもたちに 「優しくしましょう」 「自分を愛しましょう」 「人を傷つけてはい

          なぜ泣き止まないの?なんですぐキレる?!

          子どもの感情を「発達とメカニズム」から理解しよう!

          子どもの感情を「発達とメカニズム」から理解しよう!

          子どもは変えなくていい

          神経発達症(発達障害)や、育てにくいと感じてしまうお子さんを育てる養育者や支援者のためのペアレント・トレーニングの講座を富山県の地域とオンライン等で開催されている、ペアレント・トレーナーの平ひかりさんとの対談をYouTubeに収めました 10分〜20分でサクッとご覧いただけます。 ほろりとくるところ、ドキッとするお話、また自分の内側を優しく問いかけるお話など、いろんな気づきがある対談になりました。 ぜひご覧ください。 Part1発達凸凹双子のこと、授かって知った自分のこ

          テレ朝男性アナが1年育休を取得した理由ー母親の生き方が子どもに与える重みを知った

          テレ朝アナウンサーの菅原知弘さんの育児休業から見えてくるもの この記事(下記参照)ぜひ読んでいただきたいです。 今日は、菅原さんの記事から「難しい子育てをするお母さんのキャリア」について私の思いを少し綴らせていただきます。 ブログ記事の中で書かれている菅原さんのお母さんの「単身赴任」決意表明の驚きと、その後「自分のことは自分で」と家事を家族全員やるようになった経緯。 母親の想いが息子に与えた「女性とキャリア」についての意識。 全ての源流は「お母さんの生き方表明」だった

          テレ朝男性アナが1年育休を取得した理由ー母親の生き方が子どもに与える重みを知った

          些細なことですぐに怒る人の脳で起きていること

          【認知特性と怒り】 100人の脳があれば100通り認知特性は異なります。 それを自閉スペクトラム症の方の捉え方は「偏っている」と決めつけるのは、とても傲慢で上から目線な言い方だなと最近、daremogaメンバー、作業療法士の長岡祐佳さんから学んでいます。 発達特性のある方の認知は偏っている、というより ただ、マジョリティの認知と「違う」、認知の視点が異なるというだけ。 とはいえ、ちょっとした悪気のない会話に過剰反応されると困りますよね。 視点の違い、この点を踏まえて

          些細なことですぐに怒る人の脳で起きていること