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高校生83名と創る「ダンスを通じた探究活動」レポート No.2

近畿大学附属豊岡高校の進学探究コース1年生「ダンスを通じた探究活動」
レポート第2弾!コーディネーター橋本がお送りします。
※プロジェクト全体の紹介は前回のレポートをご覧ください。

 このプロジェクトは、高校生たちが、豊岡で暮らす大人と出会い、話を聞いたりまちで体験したことをもとに、グループ毎にダンス作品を創作→みんなの前で発表する!というもの。
 今回のレポートでは、高校生たちの創作に伴走していただく地域の「アドバイザー」の皆さんとの取り組みに焦点を当ててご紹介します。

アドバイザーとは?

今年度、アドバイザーをお願いしているのは、次の10人の皆さんです。

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 この「アドバイザー」は、私たちダンストークがこれまで豊岡市で活動する中で出会ったたくさんの方々のうち、その個性的な活動やまちへの熱い想いをぜひ高校生たちに知ってほしいと思う方々、そして高校生への並々ならぬ想い(愛)をお持ちで、このプログラムについて深く理解してくださっている方々へお願いをしています。
※都合上10人しか選べないのですが、来年ももしプログラムを続けることが叶えば、今年お願いできなかった方々にも関わってほしいと思っています。

 「ダンスを通じた探究活動」は今年3年目。先生方や、地域の方々と相談しながら改良してきました。実は上にあげたアドバイザーのほとんどが、1・2年目にも関わってくださっている方々です。


印象的だった地域の方々の言葉


 昨年度の終わりに、地域の方々と、学校の先生方とダンストークとでプログラムを振り返る機会がありました。その時、高校生のリサーチを受け入れてくださった地域の方々から、印象的な言葉をいただきました。
 それはどんな言葉かというと…
“学校の先生方と直接話してみて、
・自分たちの暮らすまち・豊岡を好きになってもらいたい
・将来生徒たちが豊岡に戻って来ようかなと思った時に、相談できる家族以外の大人の存在があると良い
・地域の大人と出会うきっかけを作りたい
という想いでこのプロジェクトをやっていることがよくわかった。
ならば、私たち地域の大人がもっと時間をかけて関わるべきではないのか?“
ーーという内容。

 それを聞いた私たちは、なんと∑(゚Д゚)!!そんなに時間を割いていただいて、良いのでしょうか!と驚きとともにとても嬉しくなったのでした。


2年間かかわって見えてきた高校生たちの現状


 地方の高校生は、都市部よりも【地域の大人】に出会う機会が少ない。車社会なので移動の大半が車で、目的地⇆家を車で移動することが多い。すると生活していて接する大人といえば、家族と、学校の先生と、コンビニの店員さんぐらい…?という子も多いのではないでしょうか。
 社会人になれば、様々な背景の人たちとコミュニケーションをしなければ仕事はできません。だから高校生の時期に、地域で想いを持って活動している大人に出会っておいてほしい。これから社会に出て行く高校生たちにとって、まちに色んな大人がいて、色んな生き方があるんだと実感するような体験はとても大切な気がしています。

 地域の方々からの「もっと時間をかけて関わるべきではないのか?」という言葉を受けて、多忙な地域の皆さんのお時間を使ってはいかん!と1・2年目遠慮していた私たちは(汗)、地域の方々がそう言ってくださるのならば!思い切ってより多くの時間を高校生たちと過ごしてもらうプログラムに変更しよう!と考えました。

 そんなわけで、1・2年目は高校生たちが地域にダンスの素材を集めに行く「リサーチ」1日のみにお付き合いいただいてましたが、今年は、4つのステップでガッツリとご協力いただいています。


❶まずは地域のアドバイザーによる自己紹介プレゼン(15分)を実施。どのアドバイザーにもう一度話を聞きたいかを生徒たちが選び、グループ分けを行います。
❷生徒たちはそれぞれのアドバイザーへの質問や、地域のことを調べて事前学習。それを受けアドバイザーが、どこに素材を集めに行くのか、誰の話を聞いたらいいか、ダンスの素材を集めに地域へ出かける「リサーチ」プランを練り、生徒たちを案内します。
❸グループ毎に作品テーマを決めて、ダンスの創作。スケジュールが許すアドバイザーには、激励に来ていただきます。
❹悩んで創り上げたダンスをいよいよみんなの前で発表!ここには全アドバイザーに同席していただき、成果を見届けていただく予定です。

9月、地域のアドバイザーによる自己紹介プレゼンを開催!


 9月に行った、アドバイザーによる自己紹介プレゼン(連続10人、1人15分ずつ)。どのアドバイザーも、思い思いの方法で自分の住むまちへのそれぞれの想いを伝えてくださいました。

自分の人生をスゴロクにして紹介してくださったり、
城崎温泉でしか買えない地産地消の本を紹介してくださったり、
リモートとは思えない熱いプレゼンをしてくださったり、
Iターンの理由を丁寧に話してくださったり、
ご当地ヒーローの話で生徒の心を掴んだり、
力作のパワーポイントと巧みな話術でエールを送ってくださったり、
豊岡市ゆるキャラ誕生秘話を語ってくださったり、
ご自身の家業に止まらない活動をご紹介いただいたり、
豊岡のシンボルとなったコウノトリの他では聞けない話をしてくださったり、
なぜこのまちで暮らし、働くのかを語ってくださったり。

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おそらく生徒の皆さんには濃い時間だったのではないでしょうか👀
豊岡におもろい人おるんやなあ!と思ってくれていたらいいな!
この15分のために、何度も相談して内容を試行錯誤してくださったアドバイザーの皆さんに、心から感謝いたします。

次回はダンスの素材を集めに地域へ出かけるリサーチDAYをレポートします📣
(文責:Danstork コーディネーター橋本)


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