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「100万ドルの五稜星」感想メモ

「100万ドルの五稜星」感想メモ

毎年恒例、名探偵コナン「100万ドルの五稜星」を観てきたので、忘れないうちにメモを。

以降、ネタバレ配慮しません。

対象顧客

コナンを長らく追いかけ続けている人に照準を定めた印象。
今作からの新規参入や再加入などここまでの話を認識しきれていない人にはあまり考慮していない印象だったけど、この思い切った振り切り方は好印象。
ただ、コナン96巻やヤイバ、まじ快の知識だけでなくコナンのだいぶ前だしキ

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私のコナンは16巻から(『名探偵コナン vs. 怪盗キッド』感想)

私のコナンは16巻から(『名探偵コナン vs. 怪盗キッド』感想)

子どものころ、初めて買ってもらったコナンの漫画は16巻でした。
なんで16巻だったのかは、おぼろげに覚えていたりいなかったりするのですが、街角の本屋の隅っこにあるコナンのスペースを前で長いことうんうん唸ったすえにキッドコスプレのコナンくんを選んだ記憶だけはわりとはっきり覚えています。
当時は30巻程度の中から悩みに悩み抜いて1冊を選びましたが、今の子どもたちは100巻を超える中から1冊を選ぶんです

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魔法使いの師匠(「ウィッシュ」感想)

魔法使いの師匠(「ウィッシュ」感想)

「ウィッシュ」のラストシーンについてふと思ったことを書き連ねてみます。
※ネタバレしかありません。
※観てから10日ほど経っているので、うろ覚えの部分もあると思います……。

ちなみに、観た直後の感想は↓こちら。
※こちらと本記事の関連性はほとんどないです。

「ウィッシュ」のラストシーンで魔法が禁じられたロサス王国における唯一の魔法使いだったマグニフィコは魔法の杖の中に封印されて、城の地下室に幽

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ウィッシュのミュージカルパートがいい

ウィッシュのミュージカルパートがいい

「ウィッシュ」を観てきました。
ストーリーがいまいちという前評判を聞いてはいましたが、単純にコーラスが分厚いミュージカル音楽が聴きたい……!と思い、フラッと字幕版のほうに行ってきました。

ストーリーは確かにちょっと物足りない。
サイモンの行動が願いを奪われたためなのか、彼の心の弱さによるものなのか、ふわっとしたままで少しもやっとした。
マグニフィコ王も生まれついた悪役ではなく、いろんな経緯で悪役

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「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の水木と沙代ちゃんの関係性

「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の水木と沙代ちゃんの関係性

「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」を観てきました。
面白かったとか感動したとか感じる映画は、大抵、何かしら納得いかなかったり満足いかなかったりと、不満が少なからずあって、そこが原動力になって考察に勤しむことが多いのですが……
今回は満足しすぎたのか、観終わったあとからボーッと酸欠みたいになって、全然考察脳に切り替わる気配がないです。
そのまま各シーンの記憶も薄らいで行きそうなので、もう一回観に行きたいとこ

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ミスター・バンティングと「想像し続けることを自分に課した」大人

ミスター・バンティングと「想像し続けることを自分に課した」大人

『屋根裏のラジャー』を観てきたので忘れないうちに箇条書き……。
※映画のネタバレしかないです。なお、原作は未読です。

脳筋的に「好き!」と思ったところ

一龍斎貞友さんと大谷育江さんの声が良かった。忍たま乱太郎も名探偵コナンも大好きな身としては、あのお二人の声があるだけで安心感があるというか、癒された。

映像が美しいなと思って観ていましたが、なぜか一番グッときたのはジンザンの目の描写。日が当た

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すずめの戸締まりと死者の蘇り

すずめの戸締まりと死者の蘇り

すずめの戸締りを観てきた。筋書きは比較的シンプルだけど、テンポ良く話が進んで、単調すぎずきちんと面白いとくるもんだから、これまでの新海監督作品とはまた全然違う印象で、純粋に凄いなーと思いながら観ていた。

ただ、一点だけ。死者が、草太が蘇ることにどうしても違和感をおぼえてしまった。
要石となった彼は扉の向こう側の住人、つまり死者になったと認識してあの作品を観ていたので、すずめと一緒に草太が扉から帰

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