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トレーナーで生きていく ・ 独立編 最終話
最終話「本当にやりたい事。」
第1話はこちら
ユウタがリョウに出会い、トレーナーとして独立してから半年が経った。
夏の暑さが残る9月半ば、久しぶりにリョウと食事をする為ユウタは中目黒の焼鳥屋に来ていた。
リョウ「久しぶりやな、元気やったか?」
ユウタ「はい、ご無沙汰してます。」
リョウとユウタはカウンターの奥の席に座っている。
店長「ほい、ビールお待ちど。ユウタくん久しぶりだな!」
トレーナーで生きていく ・独立編 vol.54
第54話「予約が来るタイミング。」
第1話はこちら
リョウとユウタはトレーニングを終え、お互いのロッカーに戻っていた。
ユウタ「あー、疲れた。。シャワー浴びる前にメールチェックしとこ。予約来てないかなー!」
ユウタはそう言ってロッカーの中にあったスマホを開いた。
ユウタ「お、メール3つも来てる。なんだろ?予約かな?!」
ユウタはメールのアイコンをタップする。
ユウタ「うぉ!!」
ユ
トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol53
第53話「トレーナーの専門性。」
ユウタはリョウからパーソナルトレーニングのスキルについて教わっていた。
ユウタ「なるほど、パーソナルトレーニングならではのサービスじゃないと意味ないですもんね。。」
リョウ「そうや、それが最低限できたら今度は専門性も必要やし、反対に難しい事をわかりやすく伝えられる技術も必要やな。」
ユウタ「なんですか?それ?」
リョウ「うん、例えばやな。脚を細くしたい人
トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.51
第51話「パーソナリティ。」
第1話はこちら
ユウタ「パーソナルトレーニングの価値ってどこで決まるんですか?」
ユウタはリョウに自分のレッスンを受けてもらい『まるでスタジオレッスンだ』と辛い評価を受けていた。
リョウ「そのまんまパーソナリティや。君のレッスンは一方通行でそれがない。動画でもええくらいやった。」
ユウタ「。。」
ユウタは怒りを抑え質問を続ける。
ユウタ「そ、そうすかね。
トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.52
第52話「時間対効果。」
第1話はこちら
リョウ「ユウタくん、レッスンの時間対効果ってわかる?」
ユウタ「費用対効果とかそんな感じですか?」
リョウ「費用やない時間や。お客様が良い時間を過ごせたと思えたら時間対効果は高い言う事になる。」
ユウタ「うーん、費用対効果と何が違うんですか?」
リョウ「パーソナルトレーニングみたいなサービスを買う人はな、費用より時間の方が大事な人が多いんや。」
トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.50
第50話「ユウタのパーソナルトレーニング。」
第1話はこちら
突然リョウにレッスンをする事になったユウタ。
リョウはマット1枚でレッスンをするよう要求する。
ユウタ(マット1枚か。。ま、何とかなるだろ。。)
ユウタはジムスタッフ時代にスタジオレッスンを5年以上経験している。マットトレーニングは慣れたモノだ。
ユウタはジム内のフリースペースにリョウを誘導してレッスンをスタートさせる。
トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.49
第49話「ユウタの再出発。」
第1話はこちら
リョウの出張トレーニングで失態を冒したユウタ。
トレーナーとして基本的な能力の低さを痛感し反省する。
そしてその翌日。
ユウタは朝6時からランニングを始めた。
リョウの出張トレーニングでは2キロでリタイアしている。もうあんな情けない思いはしたくない。そんな思いがユウタを走らせていた。
ユウタ「うう、キツイな。。いや、でもこれから毎日やろう
トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.48
第48話「トレーナーの特殊技能。」
第1話はこちら
リョウ「他に参考になった事はあったか?」
ユウタ「はい、実は車の中で筋トレとかのパートも見させてもらって、めちゃくちゃ参考になりました。」
リョウ「そうか。」
ユウタ「はい、マシンやダンベルのない環境でどんなサービスしようか迷ってたので。」
リョウ「ユウタくん、トレーナーの特殊技能って何やと思う?」
ユウタ「ええと、ストレッチとかコ
トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.47
第47話「主導権。」
第1話はこちら
契約までの経緯を話したリョウ。
ユウタ「なるほど。。これでサトシさんの鬼気迫る感じの理由がわかりました。。」
リョウ「そうや。毎月2回必ずオレと20キロ走る事が決まっとる。それについて来なあかん。そしたら日頃のトレーニングや食事、生活の管理全てを整えておく必要がある。」
ユウタ「そうか。。だから月に2回で良いんですね。」
リョウ「そう。そうやけど、
トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.46
第46話「契約に至るまで。」
第1話はこちら
サトシとの契約までを話すリョウ。
リョウ「サトシさんの顔見て直ぐわかったわ。この人、助けを求めとるってな。」
店長「どの辺で?」
リョウ「目が弱い。もう限界っちゅう顔に見えたんです。」
店長「。。なるほど。」
リョウ「オレはサトシさんに酒を注ぎに行くフリをして、水を渡したんや。『酒やめー』言うてな。」
ユウタ「え、大丈夫でした??本人の
トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.45
第45話「自分で確認。」
第一話はこちら
リョウ「今日はどうだった?なんか収穫あったか?」
ユウタ「。。。。」
リョウ「なかったんか。。残念やな。。」
ユウタ「い、いえ、メチャクチャありました!!。。」
リョウ「。。。」
ユウタ「あり過ぎてトレーナーやめようと思いました。。」
店長「おいおい、ナンダどうした?やめるとか言うなよ。」
リョウ「ナンでや?」
ユウタ「なんか恥ずかしく
トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.44
第44話「反省会」
第一話はこちら
リョウの出張レッスンに同行したユウタ。途中でリタイアして家に戻る。だが心はまだ軽井沢から戻れずにいた。
ユウタ(。。。。)
ユウタ(。。。もうトレーナーやめようかな。。。)
ユウタがそう思った直後、ユウタのスマホが震える。
ユウタ「。。リョウさんからだ!」
ユウタはためらったが思い切って電話にでた。
ユウタ「あ、はい!もしもし!」
リョウ「おお
トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.43
第43話「リョウの出張トレーニング⑥」
第一話はこちら
リョウの出張トレーニングに同行中、最初のランニングでユウタは動けなくなった。
ユウタ(どうする?回復したら追いかけるか?でも道わかんねーし。。)
再びランニングコースに目をやると遠くから一人の男が走ってくる。リョウだ。
ユウタ(あっ、よかった。。ランニング終わったんだ。。)
リョウが遠くから叫ぶ。
リョウ「ユーター、そこから動く
トレーナーで生きていく ・ 独立編 vol.42
第42話「リョウの出張トレーニング⑤」
第一話はこちら
リョウの出張トレーニングに同行するユウタ。2人は目的地の軽井沢に到着する。
ユウタ「着きましたね。ここで待ち合わせすか?」
大きな駐車場に停車している。
リョウ「おお、あと30分くらいやな。」
ユウタ「はい。」
2人はストレッチなどしてクライアントの到着を待つ。
リョウ「お!あの車や。」
リョウは近づいてくる車に手を振る。ユ