Danjon

僧侶。音大卒。なにかにつけ迷走しがち。日々のニュースで気になったこと、興味のあることを…

Danjon

僧侶。音大卒。なにかにつけ迷走しがち。日々のニュースで気になったこと、興味のあることをひっそり書き残していこうと思います。最近は主に芸術と保育について勉強中です。

最近の記事

『眠り展』に行ってみて

東京国立近代美術館『眠り展』に行ってきました。 いろいろ感じたことがあったのでメモ書き程度に残しておこうと思います。  『眠り展』はタイトルそのままに「眠り」をテーマにした企画展。 眠るという行為についてはもちろん、眠っている人・コトとの関係性や眠り状態があらわすもの等々、作品を通じて様々な視点でテーマと向き合うことができる。4Fからのコレクション展も力が入っていておすすめ。 2Fの男性彫刻展もすごくよかった。  さて、この展示の中では眠りを「死」と関連づける。 この関

    • Arrogから見る中南米の死生観

      7月22日に配信された「Arrog」をプレイしてみた。 有料アプリだけれど、配信前に3割引セールしてたのもあって買ってしまった。前情報としてはこんな感じ。 自身の死を受け入れられるように、夢を旅する男性を助けよう。 Arrogは、手描きのアートワークと、アクセントとして色が加えられたモノクロの世界で繰り広げられる、謎に満ちたパズルアドベンチャーゲームだ。 • 伝統的なアニメーション技術によって作り出され、独特の白黒のアートスタイルで緊迫感をもって描かれる奇妙な世界の道理

      • サン=テグジュペリの言葉によせて

        天気の良い日の屋上で。通勤途中の交差点で。学校からの帰り道で。 誰もが一度くらいは頭上を仰いで思ったことがあるのではないでしょうか。 「この大空を自由に飛べたらいいのに」 私もその一人です。 この思いは何も現代の私たちに限ったものではありません。 遡れば、はるか昔の記録にも飛ぶことへの願望が残されています。 数千年以上前に記された碑文にある「鳥のように飛べたらいいのに」という一文や、有名なギリシア神話にもあるイカロス物語がそうです。 このように私たちは、時代は違え

        • 物事を多面的にとらえるということ

          noteを始めてからというもの「何を書こうか」と過去のスクラップや殴り書きをゴソゴソ漁る日々が続いているのですが、その中に、 「これ、いつかイメージ図と一緒に文章にしたいなぁ」 と、手前勝手に燻らせていたものを発掘したので、ちょっとまとめてみようと思います。 2017.6.30 物事を多面的に見るということ なにか1つのものごとを「様々な視点」で見て考えようとした時。 私はよく、それぞれの視線が交差するイメージを想像する。 自分の目線、 相手の目線、 第三者の目線、

        『眠り展』に行ってみて

          瀬戸芸2019「瀬戸内アジアフォーラム」に参加してみて&コロナ禍での芸術祭

          今更ながら、昨年の夏に参加した瀬戸内アジアフォーラムの感想とかを書いてみる。 瀬戸内アジアフォーラムは、今回で2度目の開催となる国際サミットで、 アジアで活躍するアーティスト、芸術祭による地域復興を目指す行政関係者、持続可能な観光事業を進める国連関係者などが一同に集って講演や意見交換を行うアツいイベントです。 このサミットのオープニングセッションに参加して、基調講演のいくつかを聴講しました。 当日のプログラムはこんな感じ。 2019年 8月21日 プログラム パート1

          瀬戸芸2019「瀬戸内アジアフォーラム」に参加してみて&コロナ禍での芸術祭

          子どもたちが描くキャラクターの不思議

          今となっては見慣れましたが、子どもたちの作品発表会でよくみるコイツが気になった時期がありました。 丸のなかに顔。そして、そこからのびる線。 なぜだか、みんながみんな揃って同じようなキャラクターを描く。 実はこれ頭足人(とうそくじん)という名前がついているそうです。 たしかに読んで字のごとく、そのまんまな姿をしている・・・ しかし、なんでまた子ども達はこんなキャラクターを描くのでしょう? 頭足人って?頭足人間(とうそくにんげん、または頭足人(とうそくじん))

          子どもたちが描くキャラクターの不思議

          「能LIFE Online」から「ゆたかさ」へ

          能と社会の次世代プラットフォームが開始この記事を読んで惹かれたのは、次の一文。 「能LIFE Online」は、ストレスフルな今こそ、受け継がれてきた“能”という自分磨きのプロセスで、心を鎮めて“自分自身を見つめる時間”を提供する能専門のプラットフォームです。 能 = 自分磨きのプロセスだというのがちょっと意外でした。 今まで観劇したお能の公演はそんなに多くはないし、専門的な知識があるわけではないけれど、鑑賞の時間が "自分自身を見つめる時間" にはなってなかったような

          「能LIFE Online」から「ゆたかさ」へ

          大学生の僕から

          5年前、僕はこんな記事を書き残していました。 「近未来の音楽」アルスエレクトロニカというフェスがある。オーストリアのリンツで毎年開催されるこのフェスは、芸術・先端技術・文化のための祭典で、メディアアートに関する世界的なイベントだ。毎年1つのテーマを掲げて開かれていて、今年(2015年当時)のテーマは「ポスト・シティ」だった。 ポストシティ=新たな「まち」 このテーマを見た時、そこで流れる音楽ってどんなのだろう。近未来ってどんな風になってるんだろう。そんな想像が止まりませ

          大学生の僕から