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三山 優
2020年12月31日 11:09
最後の雨覚悟もないまま迎えた冬朝はどこからやってきて人は死んだらどこへ向かうの最後の問いは重い曇り空に吸い込まれわたしは少しの後悔を覚え思わずあたりを見渡してみた過去に散らばった沢山の孤独と今ここにいるわたしとを見比べて何も違わないと気づいた優しさと嘘と煮えきらなさの間でわたしを憎むわたしがいた長い冬だから覚悟なしには渡れない過去と未来の架け橋それなのにわ
2020年12月24日 08:11
裸になった木が神様にお祈りをしているように見えたからわたしは誰もがひとりぼっちになるとお祈りをするのかなって思ったあの日、きみの歌を聴いて涙が出なかったこと今でも悔やんでいるそれはきみの愛が哀しくてわたしの不器用さが哀しすぎたから今宵わたしがお祈りをするのはあのひとがいるからでそれは愛しいからで涙が出ないわたしにあのひとは誰よりも優しく哀しく笑ってくれ
2020年12月4日 07:55
あなたが愛という言葉を口にするとき絶望と憎しみが溢れ出す人として生きることがあなたを苦しめていたそんな頃があったのだと思うわたしが愛という言葉を口にするとき悲しみと怒りを思い出す愛は怒りだそう思ってがむしゃらに人を愛し続けたそんな頃があったのだと思うこの社会この人間この命わたしたちは人形じゃないと叫びたかった生きるということは憎むことであり怒ることであ
2020年12月2日 08:10
年の暮れネオンの色駆け足で街にやってきて過ぎ去っていく逃げ場のない派手なクリスマスソングわたしたちいつしか忘れてしまった失った歳ひとつ戻らない時ひとときこの凍える体に身籠ることを騒々しいだけのクリスマスやお正月ならいらないただ白い祈りさえあればいいそれが寒さであればいいそうすれば落ちる木々の葉の黄や赤をひとつひとつ覚えているだろう小さく光る緑を思い出し