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ハンドメイドとゾンビ/似ている人/昼ごはん問題

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「結婚しないの?」と「子供は?まだ?」という質問を何気なしに聞くタイプの人間にはなりたくないなあ。(何気ありもヤだけど) 

他人の「婚活」が気になる世代がどうも好きになれない今日この頃、 

皆さんは「高慢と偏見」をお読みになりましたか? 

「高慢と偏見」は、ジェーン・オースティン大先生が18世紀の終わり頃に書かれた不朽の婚活小説です。 

ほんとは「婚活本」ていうカテゴライズじゃないかもしれないけど、間違いではないです。 

映画「ブリジット・ジョーンズの日記」の元ネタです。 

今や大人気の俳優コリン・ファース氏がミスター・ダーシーを演じたのは、BBC(イギリスのNHK)で製作された
「高慢と偏見」が先です。 

私はBBC版の「高慢と偏見」と、キーラ・ナイトレイの出てる映画「高慢と偏見」を、三ヶ月に一回は観ています。 

ハイスペック男子(ヘテロ)の女性選びが、200年経った今と比べてもそれほど違和感なく描かれています。(この小説は決してそれがメインじゃないですけど) 

今日はそんな「高慢と偏見」の世界にゾンビが混ざりこんだ映画を観ました。 

映画のタイトルは「高慢と偏見とゾンビ」です。 

映画の舞台となる18世紀後半ころは、エンパイアスタイルと呼ばれるドレスが流行っていて、コスプレが可愛いです。 

また、この映画ではフックタイプのピアスを付けた登場人物がたくさん出てきたので、耳元でモチーフがゆらゆら搖れてきらめいて、それもまた可愛かったです。 

BBC版では、登場人物たちがリボン屋さんに行くシーンや帽子を自分で飾るシーンも出てきます。 

さて、この映画「高慢と偏見とゾンビ」、もちろん面白かったのですが、劇中の設定説明や出てくるセリフが、「日本でもウケたいけど、中国でもすっごいウケたいんだよね」と思わせるものがあり、一瞬だけ、マーケティングの臭いが漂いました。 

「富めるものは日本に、賢いものは中国に向かった」 

というナレーションで苦笑しました。 

この映画を観た後につい、ゾンビと時代小説を融合させたくなりました。

真っ先に思い浮かぶのは「源氏とゾンビ物語」です。 

(「とゾンビ」をどこに入れるべきなのか、迷いました。) 

「いづれの御時にか。女御、更衣あまたさぶらひ給ひけるなかに、いとやんごとなきにはあらぬがすぐれて時めき給ふのちのソンビありけり」 

光源氏のお母さんの死因がゾンビ化であることを示唆する「桐壺とゾンビ」の冒頭部分からの抜粋です。 

妄想が広がります。 

「源氏とゾンビ(ぞむび)物語」では、「光源氏」と「頭の中将」がゾンビハンターならぬ、ぞむび検非違使(けびいし)として活躍します。 

闇夜とゾンビの間を縫って行われる夜這いは命がけ。 

六条の御息所は潜伏期間が長くて、なかなか倒しずらいタイプのゾンビ。 

紫の上の両親はゾンビ化で他界。 

などなど、様々にゾンビを絡めることは可能っちゃ可能なんだけど… 

今、あさきゆめみしを片手にこのnoteを打ってるところでですが、私やっぱり、光源氏ムリだわ。 

この語り口は今や使い古されたものですが、光源氏、現代だったら捕まっちゃうことばっかりしてるからなあ。 

「源氏物語」の「『とゾンビ』化」は、「光源氏のゾンビ退治」として変換しやすいけれど、ここは敢えて今の価値観でリミックスして、光源氏と頭の中将に相当強いゾンビとして登場していただき、彼らに襲われそうになる女たちの物語として再生できたらと思います。

光源氏ぞむび、うまいこと須磨に流せるかな…




今回は源氏物語内輪受けなnote になってしまいました。 

主人公の欠点が大きくても、歴史的な傑作にはやり逃れ難い力があります。 

紫式部さん、ありがとうございます from 2018 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

ではでは。

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