子育て日記145

おはようございます。
最近の息子は「◯◯⚫⚫くん!」と自分の名前を呼ばれると、「はい!」と言わんばかりに両手を挙げて、自分の頭をなでなでします。なぜなでなでするかというと、おそらくその後に褒められることが分かっているから。先にセルフ褒めをするのですね。う~んかしこい!しかし、ご飯を食べているときに「◯◯⚫⚫くん!」と呼んだのは失敗でした。両手についたオートミールが髪の毛にみっちり付いてしまいました。昨日は朝ご飯後からお風呂タイムになってしまいました笑。しまいには、お風呂あがった後すぐにウンチをする始末。せっかく替えたオムツが…でもお風呂の中でしなくてよかったと思いましょう。

さて、最近読んでいる愛読書から少々。「ホンマでっかTV」でも有名な池田晴彦先生の著書『驚きの「リアル進化論」』を昨日読破いたしました。世の中ではダーウィンの「種の起源」に始まり、メンデルの遺伝の法則と折衷させたネオダーウィニズムが進化論の源流とされているようですが、池田先生はそれに異を唱え、「構造主義進化論」を提唱します。とても読みやすく、平易な文章で書かれているため、遺伝に詳しくない人でも最後まで一気に読了できます。私は職業柄、遺伝に関する内容も取り扱うがため、新しい知識をたくさん吸収することができました。その中でも、進化論に関する記述よりも気になった文章があるため、言葉を少し変えて御紹介いたします。

生物の進化は何かの「機能」を得るばかりではない。意味もなく、進化することもあり得る。「機能」のような「役に立つ」「役に立たない」だけの物差しで物事を測っていると、「役に立たないものは無駄」という飛躍した考え方に固執してしまいます。池田先生は、現代がすごく生きづらく感じるのはこの考え方に一因があるのではないかと説きます。現代の多くの人の頭に、「機能第一主義」とも言うべき価値観が刷り込まれており、「大して役に立たない自分がここにいる意味があるのか」などと思い悩む人があとを立たないのはこのせいではないかと綴っています。生きる意味を模索する人がいるが、「死んでないから生きているだけで、そもそも生きることなどに意味などない」と書かれていました。

この言及は、大いに勇気を与えてくれます。やれ自己肯定感を高めろだ、やれ未来を見通して行動せよだ、いろいろなビジネス本では述べられており、それらの文章に出会うたびに、「自分は何にもできていない」と逆にテンションが下がってしまうことも多々ありましたが、池田先生の「死んでないから生きているだけで、そもそも生きることなどに意味などない」という言葉は辛辣に聞こえるところもあるかとは思いますが、私にとっては、生きる希望みたいなものを与えてくれます。「多少上手くいかないことがあっても、役に立てないことがあっても、別にいいじゃないか」と思えるような内容でした。遺伝に関する本でしたが、その内容以上の示唆をいただいた良本です。ぜひどうぞ。

ここまでお読みいただきありがとうございました。よろしければ、「スキ」をお願いします!

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