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今日の発見🔍 依存④

うどん県OTのだんです。
日々の臨床現場の中で見つけたことや再確認したことなどをまとめていく「今日の発見🔍」シリーズです。
主に経験則なので、エビデンスなどがあるわけではありません。

依存④

今回も依存についてのお話です。
この前、参加した勉強会で外傷性頚部症候群について学ぶことがありました。
外傷性頸部症候群とは俗に言う「頚椎捻挫」「むちうち」などを含む外傷により生ずる身体症状だけでなく精神面も含めた症候群です。
ポイントは精神面です。
この症候群の介入のポイントは徒手介入しすぎないことです。
私は、頸部に痛みがあるので、骨的にも筋的にもアライメントを修正することが早期解決に導く手法ではと考えていました。
しかし、徒手介入しすぎると「首をもんで」と、それに依存してくるそうです。
そして、自身で動かなくなり、動けなくなるという負の連鎖に陥ってしまうそうです。
また、一部海外では外傷性頚部症候群の補償はないそうです。
一見すると、手厚い補償が必要ではと考えるのですが、この補償に依存して痛みが遷延化する傾向があるそうです。
なので、一部海外では補償をなくし、早期に社会復帰できるようにデザインされているそうです。
自分で動いて解決していくことが自立への近道なんですね。

考えてみた

これを脳血管疾患に当てはめて考えてみました。
リハビリテーションは必要で、長期に渡り継続する方も多いです。
最近では継続したリハビリを受けれずにリハビリ難民が増えているという話も聞きます。
また、介護保険領域では十分なリハビリが受けれないということも言われています。
その受け口として自費リハビリテーションの施設が増えてきています。
継続したリハビリを受けるためには必要なことです。
しかし、本当にそれで良いのでしょうか?
外傷性頚部症候群の話しを聞いて改めて考え直す必要性がありました。
我々がリハビリ難民を作り出している可能性もあるのでは・・・と。
本当に困っている方もいます。
しかし、リハビリに来て身体を触ってもらう・・・。
自分では中々動かない・・・。
触ってもらうことで満足してしまう・・・。
触ってももらうことに依存しているのでは・・・と、感じてきました。
そして、それを作り出したのは我々では・・・。
患者さんにActiveになってもらわなければなりませんね。

ずいぶん前に某先生が、「患者さんが来てすぐに寝かせるセラピストばかりだ」と嘆いたことがありました。
患者自身が動きにくる、活動しにくる、そんなリハビリ室じゃないとダメですね。

あらためて勉強です📚

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