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孤独と不安のレッスンを読んだ。

鴻上尚史著「孤独と不安のレッスン」を読んだ。

先に言ってしまえば、最高の読後感であり。心のそこから読んでよかったと感じた。

私は最近不安でたまらない。なにが不安かと言われると、ピンポイントで具体的に説明できないのだがとにかく不安なのだ。日々の生活のなかで様々なことをしていくうちに自らの「無力感」を痛感し、先の地図が見えなくなる。そして焦り「もっと頑張らないと」「もっとなにかをやらないと自分は何者かになれない」と考え、見えない不安を抱えながら、無駄にもがいているような気がする。それはなかなかやめれない。

そんなとき、この本をふと手にとったのだ。元々鴻上さんのオールナイトニッポンが始まるというので鴻上さんの本を読んでみようと思い、購入していた。

この本には著者がまるで現在の私に向けて書いているのではないかと思うくらい、移入できた。この本には「孤独」を肯定的に捉える、一回何もかも離れて孤独になったとき自分が本当になにがしたいのか見えてくる。そして、不安は当然あるだろう。しかし、それは根拠のないものだ。別に失敗したっていい、人生は必ず100点を取る必要はないのだからといったことが書かれていた。

一回何からも離れて孤独になってみることも必要だ。不安は100点とろう、完璧を目指そうとするから訪れるのである。私はそういった考えを持ち始め、不安で焦燥にかられていた日々を少し見直してみようと思った。

私が不安で焦燥にかられるのは、私が情報収集が好きで、「これからの時代はどうなるのか」、「どういった人間が社会において必要とされているのか」という類の情報を常に気にして、常にそれを意識し、軸を持たないで影響されないがら生きているからではないかという結論に至った。

もちろんそれも大事である。しかし、外部影響を受けすぎて、いつしか「自分はどうありたいか」とか「自分は何がしたいのか」といった自分の人生を生きていくうえで大事なことを考える時間を自分でなくしてしまっていたのだ。

「~であるべき」を常に気にしていた私はいつしか、疲弊していた。そして、何もわからないくなっていた。

私は一回鴻上さんが言う「自分のことを考え、自分と対話できる孤独」つまり「本物の孤独」になってみようと思う。そして、自分の人生をもう一回自分を主人公に紡いでいきたい。

「先が見えないから死にたい」と言ってごめんなさい。鴻上さん。

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