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ど定番じゃない銘菓に出会いたい

「博多通りもん」を会社の後輩からおみやげにもらった。

デスクで黒豆茶をお供に食べていた時に、こんなことを考えた。


「博多通りもん」って本当おいしいな…

しっとりした生地にふわっと香るバター

そもそも洋風饅頭的なジャンルが好き♡

福岡の「博多通りもん」
福島の「ままどおる」
岩手の「かもめの玉子」
大阪の「月化粧」
宮城の「支倉焼」

支倉焼……

えっ……

待って……

……ちょっと待ってよ!!

「支倉焼」は「ままどおる」や「博多通りもん」と十分渡り合えるほどの実力を持ったお菓子なのに……

全国的に知られてなさすぎでは………??

支倉焼とは……

フレッシュバターと卵、砂糖、粉でしっとりと仕上げた皮にクルミ風味の白あんを包み込み、木型に入れて形を整え「支倉焼」文字を浮かび出させ焼きあげました。

ふじや千舟公式HPより

 
考えてみたけど、宮城では「萩の月」が強すぎる。あと「喜久福」ね。

宮城に帰省した時にいろんなおみやげを買って帰った事があるけれど、やっぱり東京民には「萩の月」「喜久福」が大ウケする。
これは紛れもない事実。

でもね、宮城県民、いや、東北民にとっては「萩の月」はもちろん美味しいけど、「支倉焼」はまた別の愛着を感じる存在なのではないでしょうか。

ここからは妄想だけど……
たとえば……

隣県(山形、福島あたり)に住む親戚が家にやって来る時……

家庭訪問で担任の先生が自宅に来る時……

仙台中心部に買い物に出たついでに、自宅の近所に住むじいさんばあさんの家にもお菓子を買って帰ろうかななんて時……

東京で働く娘がお盆休みに実家に帰って来る時、いつもはウジエスーパーで市販のお茶菓子買ってるけど、それじゃ味気ないよねなんて時……


「萩の月」だと少し水くさいけど、「支倉焼」を日常に添えて、宮城を感じるおもてなしをしたい。

そんな時……


そんな時に選ばれるのが「支倉焼」ではないですか?

東京から出張に来たサラリーマンや、遠方から来た観光客が非日常の中で一目散に手に取るのは「萩の月」だけど、「支倉焼」は県民や隣県民の日常をやさしく彩る銘菓。
玉澤総本店の黒砂糖まんじゅう、白松がモナカ、ロワイヤルテラッセの生パイ…なんかもそうかな。


そうして私は気づいた。

とりあえず出身地の宮城を例にしてみたけど、
私は他の都道府県の「支倉焼」的な立ち位置の銘菓にまだ全然出会えていないのではないか。

なんの疑いもなく、一目散に手に取ってきた、

うなぎパイ。
桔梗信玄餅。
もみじ饅頭。
生八ツ橋。

その横で静かに並べられていたであろう、まだ名前も知らない、出会ってもいない、私の選ばなかった陰の実力者たる銘菓たち。

やっと気づいたよ、ずっとそこにいたこと…

次は必ず、出会えるよ。



全国の王道、代表、一番手じゃない銘菓たちに思いを馳せてみた今日のティータイムでした。


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