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旅日記:天橋立を半日で回る旅

思い立って天橋立に行ってきました。
天橋立は、宮島、松島とならんで日本三景と言われています。宮島と松島には行ったことがあったのですが、天橋立には行ったことがありませんでした。

大阪から天橋立へ

諸事情により、大阪から天橋立へ。
大阪から途中の福知山までは、特急「こうのとり」で90分。なかなか快適な旅でした。

大阪駅にて特急「こうのとり」を前方から

特急「こうのとり」も以前、米子から岡山まで乗った「やくも」と同様に山間部を走るのですが、随分と快適でした。

グリーン車はガラガラ…

今回もグリーン車に乗ったのですが、やはり車内はガラガラ。わざわざグリーン車に乗る必要はなかったかな…と思いました。

しばらくすると山間部へ

大阪から出発してしばらくすると、すぐに山間部に入ります。電車に乗る旅って、座っているだけで車窓が変わっていくので、ずっと外を見ているだけで楽しいです。


福知山からはローカル電車で

福知山で「こうのとり」から乗り換えて在来線の電車に。昔の山手線ってこんな感じだったよな、という感じの自分にとっては絵に描いたような在来線でした。

福知山からの電車には学生さんが多く乗っていました。福知山から宮津までは約40分。学生さんのほとんどが福知山から宮津まで乗っていました。結構な距離を通学するんだな、と思ったり。

切符!

久々の切符を受け取りました。改札で「パチン」ってパンチがあるのかと思いきや、スタンプ。ちょっぴり期待はずれ。

福知山から、天橋立の隣の駅の宮津で降りました。


夕食:富田屋@宮津駅前

夕飯は宮津駅を降りてすぐ目の前にある富田屋さんでいただきました。

富田屋の外観。昭和な感じが好きです。

外観がかなり昭和な感じがある富田屋。店内もとても昭和な感じがあるあたたかみのあるお店です。店内は人がいっぱい。ほぼ満席状態で、隅っこにある長いテーブルに通されました。

まずは生ビールと冷奴を頼みました。冷奴は180円だったので、小さな冷奴が来るかと思いきや、このサイズ。びっくりしました。

ほぼ豆腐一丁でした…

さしみ定食

その後、さしみ定食をいただきました。1,100円なり。とてもおいしかったです。


天橋立へ(京都丹後鉄道宮豊線)

翌朝、宮津駅から天橋立へ京都丹後鉄道宮豊線で移動。なかなかローカルな電車でよかったです。ローカルな電車がかなり好きになってきました。

宮津から天橋立へ

天橋立駅

天橋立駅には2箇所のロッカーがあります。スーツケースをホテルにおいてくる必要なかったと、ちょっと後悔。こちらは駅の外にあるコインロッカー。午前8時半頃は、ほぼ全てのロッカーが空いています。

昼頃に見た時には、2箇所のロッカーは全て埋まっていました。天橋立に朝早く来るなら、コインロッカーに荷物を預けることができます。

同じ形のロッカーが駅舎屋内にもあります


徒歩で天橋立を渡る

片道は天橋立を歩いてみたいと思っていました。片道3.7kmほどだそうで。おそらく1時間くらいで渡り切れるだろうと思っていました。

石碑を見てテンションが上がる

天橋立歩き始めておよそ10分程度で天橋立神社に着きます。松並木のなかにひっそり存在する感じです。

天橋立神社

天橋立神社は恋愛のパワースポットとして知られているようです。隣には、「磯清水」と呼ばれていて、こんな海の真ん中にあるにもかかわらず塩分を含まない真水が出ているそうなんです。

真水ですが、飲む水としては適していないので、ご注意あれ。

磯清水

この日は気温も低くあいにくの雨でした。松並木を歩いて進んでいきます。天橋立は、この松並木がとても良いです。なんだか昔の人になった気分です。

天橋立の松並木

天野橋を歩いて渡る途中で、海も見ました。天橋立には砂浜もあり海水浴場になっているところもありました。

地元の人に聞いたのですが、天橋立は水害などで大きな被害を受けたことは記憶にないとのこと。台風などで切断されたり流されたりしたことがないというのは不思議でした。天橋立が内湾にあるからなのでしょうか。

天橋立から海を眺める

元伊勢籠神社

天橋立を歩いて渡って、そのまま直進すると元伊勢籠神社に着きます。元伊勢籠神社も天橋立神社と同じく、パワースポットして知られています。

元伊勢籠神社の「籠神社」は「このじんじゃ」と読みます。正式名称は正式名称は「丹後一宮 元伊勢 籠神社」だそうです。三重県の伊勢神宮の元、になるようなんです。

天橋立を渡ったこのあたりは、奈良時代から平安時代にかけては地方行政府である国府が置かれており、歴史だけでなく政治的にも大きな意味を持つ地でした。

見た感じからして、とても歴史を感じました。

ケーブルカーで傘松公園へ

天橋立の全景を見るために、ケーブルカーに乗って傘松公園へ向かいます。府中駅から笠松公園へは往復で680円ほど。

府中駅

山頂へはリフトもありますが、この日はとても寒かったのでケーブルカーを選びました。15分間隔で運行しています。

ケーブルカー

成相寺

ケーブルカーを降りてから、傘松公園に立ち寄らずに、そのままバスに乗って成相寺に向かいました。ケーブルカーにかなりの人が乗っていたため、混雑を避ける目的で、そのまま成相寺に向かいました。

成相寺まではバスが便利。

成相寺に向かうバス

バスは往復で1,120円。成相寺の入山料も含んでいるとのこと。平日は30分間隔の運転ですが、土日は20分間隔になるそうです。成相寺までは10分もかからない程度で到着します。

狙い通り、始発の9時半のバスに乗りました。

この日は何か特別だったのでしょうか。いただきました。

狙い通り、バスは貸切状態。人が少ない時間帯に成相寺を目指しました。

成相寺までのバス

成相寺はまだ人がまばら。

成相寺

成相寺にある五重塔。紅葉が始まりかけていた頃でした。あいにくの天気でしたが、紅葉と五重塔の赤が映えるところが素敵でした。

成相寺の五重塔
もう一枚

山門まで歩いて、バスに乗ります。成相寺のバス乗り場は2箇所。山門と成相寺に近いところの2箇所あります。

山門

帰りのバスも貸切状態。わたし以外に誰も乗っていませんでした。帰りの道のりでは、バスの運転手さんが絶景スポットでバスを止めていただき、景色の説明をしてくれました。

ひとりだけでバスに乗っていて申し訳ないと思いながら…。絶景を楽しみました。

成相寺までの道のりから

晴れていたらもっと景色が良かったのだろうに…。

傘松公園

天橋立の全景を見ることのできる場所の1つが傘松公園です。傘松公園からは真っ直ぐになった天橋立が見えます。

この日は本当にあいにくの天気。晴れた日に来れたらどんなに良かったのだろう…。と再び天橋立にやってくる理由ができました。

傘松公園より

天橋立ではまたのぞき台というものがあり、この台に立って股の下から天橋立を覗き込むことがほぼ代名詞です。

股の下から逆さまに天橋立を見ることで、天橋立が天にかかる橋のように見えるとのこと。股のぞき台には多くの人が列をして並んでいました。

対岸にも、またのぞき台があります。地元の人曰く、本家はこちらだそうです。傘松公園がわは天橋立が1本に真っ直ぐに見えるため、天にかかる橋となるようです。

傘松公園の股のぞき台


喫茶店で休憩

傘松公園からケーブルカーに乗って山を降りてきました。あまりにも寒かったので、喫茶店で休憩。食べログにも出てこない堅風さんに立ち寄りました。

堅風さんの外観

こちらのお母さんは地元の人で、天橋立についていろいろと教えていただきました。天橋立神社、天橋立をみるポイント、歴史、などなど。

コーヒーとお団子

コーヒーとお団子をいただいて、すっかり温まりました。それよりも、天橋立についていろいろと教えてもらったことで、天橋立についての理解が深まりました。やっぱり旅に来たら、その地の歴史を知らないと旅の面白さが半減してしまいます。

コーヒーとお団子で700円。


帰りは天橋立をフェリーで横断

帰りはフェリーで天橋立を渡りました。片道700円。隣にモーターボートの乗り場もありこちらは600円。なぜかみんな700円のフェリーを選んでいました。

フェリー乗り場で「かもめのえさ」が100円で売られていました。興味もなく通り過ぎてフェリーに乗りましたが、フェリーに乗ってからその意味がわかりました。

かもめのえさ、買っとけば良かった…。

かもめがたくさんやってきた

えさがなくても、かもめがフェリーの周りを飛び回ってくれます。餌がないのに…となんだか申し訳ない気分になりました。

かもめのえさはフェリーの中でも売っていたのかな?客室ではなく、デッキに乗ってしまったので、見に行くことすらしませんでした。

10分ちょっとくらいで、対岸に到着します。

ちなみに、観光船とケーブルカー、成相寺のバスのセット価格があるとは知らず…。天橋立の往路を歩くと、セット販売を完全に見落としてしまいますな。

智恩寺

天橋立のフェリー乗り場の近くに知恩寺があります。名前からも推測できるとおり、受験合格や学業成就を願う人たちが全国からやってくるそうです。

大きな山門

この大きな山門。7年をかけて作られたとか。とても立派です。

鉄湯船(手水鉢)

本堂の手前にある鉄湯船(手水鉢)は鎌倉時代につくられたのだとか。

多宝塔

こちらの多宝塔は、室町時代につくられたそうです。重要文化財に指定されています。


またまたお茶屋で休憩

知恩寺近くにあるお茶屋さん。天橋立の名物として「知恵の餅」があります。知恵の餅を食べれば、文殊の知恵を授かる御利益があるそうです。

今回は、文殊堂 勘七茶屋さんに立ち寄りました。創業は1690年。天橋立名物「知恵の餅」の四軒茶屋の一軒です。

文殊堂 勘七茶屋さんの外観

抹茶と知恵の餅をいただきました。950円なり。ちょうどお昼時に入店したせいか、店内は空いていました。

誰もいないお店に入ったのですが、その後、続々と人が入ってきました。人が入っている店は、他の人を呼ぶ効果がありますが、それを見た感じでした。偶然かもしれませんが…

知恵の餅と抹茶


天橋立ビューランド

次は、天橋立駅の南側にある天橋立ビューランドへ。天橋立ビューランドも天橋立の全景を見ることができる有名な場所です。

入園料とリフトかケーブルカーの料金込みで850円。今回は待つこと不要のリフトで山頂へ行きました。

天橋立ビューランドの入り口

リフトは10分程度だったかな。よく覚えていないけど、そんな感じでした。

股のぞき台

天橋立ビューランド側にも股のぞき台があります。こちらからの天橋立は、龍のように見えることから、「飛龍観」と呼ばれています。

龍が登るように見える

展望台からの天橋立の眺め。確かに傘松公園は1本の橋のように見えていましたが、飛龍観からは天に舞い上がる龍に見えなくもないです。

ケーブルカーではなくてモノレールだった

天橋立ビューランドへのケーブルカーは、ケーブルカーではなくてモノレールでした。ちょっとコンパクト。当日が寒かったこともあってか、とても多くの人がぎゅうぎゅうに乗っていました。

寒かったけどリフトでよかった…


特急「はしだて」で京都へ

およそ半日で天橋立を回って、帰りはJR特急「はしだて」で京都へ。2時間くらいで天橋立から京都に着きます。乗り換えがないので、とても楽ちん。

最初は後ろ向きに走ります。どこまで後ろ向きだったか忘れてしまいました。

JR特急「はしだて」

この日は週末だったこともあって、グリーン車もかなりの人が乗っていました。8割以上埋まっていたかと。

山間部を走ります

はしだても、山間部を走る電車。途中の福知山かな、くらいまでは、線路が十分に整備されていないせいか、割と揺れます。

朝早くからおよそ半日で天橋立近くの観光地を回りました。無事に京都について新幹線で東京に戻りました。


宿泊先

今回は、フェアフィールド・バイ・マリオット・京都天橋立さんにとまりました。宮津駅から徒歩10分程度のところにあります。

入り口

残念ながらレストランはありませんが、くつろげる空間があります。どの時間に来ても、誰かが弁当を食べていたり、パソコンを開いて作業をしている人もいました。

広い空間

部屋はとても綺麗で清潔感が溢れています。ビジネスホテルに比べたら広い。

洗面台から部屋

とても綺麗なホテルでした。かなりゆっくりくつろがせていただきました

部屋のようす

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