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脳のバグらせ方 脳がわかれば恋は作れる【恋愛本の要約】

こんにちは、マッチングアプリカメラマンの大之助です。

今回は最近読んだ恋愛本が面白かったので要約して紹介したいと思います。

今回紹介するのは世良サトシ氏が書いた『脳のバグらせ方 脳がわかれば恋は作れる 』です。


世良サトシ氏は脳ハック系YouTuber/TikTokerとして動画総再生数2億回以上。潜在意識やコミュニケーションに興味を持ち、催眠誘導やNLP、心理学や脳科学等の知見をもとにした技術を発信している人なんだとか。


私は普段仕事柄多くの恋愛本を読んでいるのですが、これまであまり紹介して来ませんでした。

その理由は多くの本が感情論とか「それはあなたの感想ですよね?」と言った内容だったり、科学的であったとしても「それどうやって実践すればええんや?」といった感じで、使い方が明確に記載されていないからです。

この本では、科学的にそして、具体的にどのシチュエーションでどういう言葉で伝えればいいかが書かれているので再現性があると思ったので紹介します。

どんな人におすすめ?
・いま気になっている人がいるけど友達以上の関係になれない
・出会いはあるけどなかなか距離を縮めることができない

こうした悩みを持っている人におすすめです。

なぜなら、この本は一言で言えば
相手が自分に好意を持つように仕向けるための具体的な方法が詰まった悪用厳禁の一冊だからです。

それではみていきましょう!


人は潜在意識が9割


私たちは日頃、生活の中で行うことは全て自分の意志で決定して行動していると思ってしまいがちですが、実は脳が意識で決定していることは1割程度

残りの9割は自分の意識していない部分で非常に多くのものに左右されて意思決定しています。

例えば、喉が渇いたのでコンビニに入ってお茶を買おうとしたとします。
商品棚にいろんな種類のお茶が並べられています。
いくつか商品が目に入った中からとっさに爽健美茶を手に取ったとしましょう。

最初から爽健美茶を買おうと思っていなかったわけですから、爽健美茶を選ぶとき明確な判断基準や強い意志はそこにはありません。

つまり「何となく」爽健美茶を選んだワケです。

しかし、この選択をした背景には価格・商品名のイメージ・置かれている位置・CMのイメージなど様々な要素が影響を与えています。

そのような自分が意識できない部分、いわゆる「潜在意識」に影響を与えてその結果「爽健美茶」を手に取ると言う決断に繋がったのです。

この記事の冒頭で『相手の「あるもの」に働きかければ相手の脳をハックして自分を好きになるように仕向けることができる』とは、この「潜在意識」のことなのです。

人の行動のほとんどは自分で考えて決めたのではなく、自分の中にある「潜在意識」が決定しているのです。

「こんなに買うつもりなかったのに買っちゃった」
「何でかわからないけど好きになっちゃった」
意識ではこうしようと思っているのに、結果的に違うことをしてしまう。

それも行動が潜在意識に左右された結果であり、人は自分が思っている以上にこの潜在意識に左右されているのです。

でもそれは逆に言えば、誰かを動かしたいなら「潜在意識」に働きかけるのが有効ということでもあります。

人は潜在意識が9割。

好きな相手の潜在意識に働きかけることで相手が自分を好きになるように仕向けることも可能ということです。


潜在意識に働きかけるためのコミュニケーション術7選


では、実際に潜在意識に働きかけるためのコミュニケーション術について解説していきます。

ポイントは全部で7つあります。

①記憶をもつれさせやすい言葉を使う


まず1つ目は「記憶をもつれさせやすい言葉を使う」というものです。

簡単にいうと、自分にとって都合のいい記憶や感情を思い起こさせるような言葉を会話の節々に散りばめて相手の意識に植え付けるということです。


人の脳には記憶のネットワークというものが存在します。そこには今までに学んだいろんな概念が格納されています。

ネットワークという名の通り、そこではある概念が他の概念と結びつき網目のように広がっています。

そして、ある概念が脳内で活性化すると、それに結びついている他の概念も活性化される仕組みになっています。

例えば、
「信号で止まれは何色?」と聞かれると「赤」と関連がある情報も活性化します。

その後に
「何でもいいから果物を思い浮かべてみて」と言われると直前に活性化した「赤」のイメージに引っ張られて「りんご」のように赤い果物を答える確率が高まります。

このように、ある1つの概念が活性化されるとそれに引っ張られてその周囲の部分も活性化すると言うわけです。

要するに、あることを思い出すとそこに関連した情報もつられて思い出されると言うことです。

この方法を気になる相手に利用すると

例えば、デートをしたいならデートにつながりやすい単語を会話の節々にちりばめていく

「友達の彼氏の話なんだけど」
「映画館で映画が始まるのを待っている時ってちょっとドキドキするよね」
「その映画だと最終的に主人公が告白するんだけど」

と言った感じで、この場合なら「彼氏」「映画館」「ドキドキ」「告白」と言う言葉が「デート」と近い言葉になる。

そうすれば直接的にデートと表現せずに全く関係ない文脈でいいからデートを想起させやすい言葉をどんどん会話に盛り込んでいくことができます。

そうすれば記憶のネットワークは関係のある言葉を同時に思い出すわけなので、この場合相手の潜在意識が勝手にデートを連想し続けることになります。

すると行動を決めるときにそれらがなんとなく思い出されるように相手の思考を誘導することができるようになります。


※ちなみに、この本では「デート」を例に話していますが、これは「セックス」に誘導したい時にそれを連想させる言葉を会話に混ぜるという形でも使えますね



②言いたいことを想像させる

次のポイントは「言いたいことを想像させる」ということです。

これは要するに、もし付き合って欲しいなら会話の中で自分と付き合うことを想起させるように仕向けるということ。

というのも実は、人間の脳は本質的にイメージと現実を区別できません。

だから実際に付き合った時に抱く感情だったり行動をイメージさせることで自分と付き合うと言うことを相手に意識させることができるのです。

相手に切り出すときは「想像してみて欲しいんだけど」みたいな感じでこれから言うことを想像させるように誘導してみましょう。

「想像してみて欲しいんだけど、もし付き合うことになって出かけるならどこに行きたい?」

といった感じです。

またこの時、有効な心理テクニックとして「ダブルバインド」というものもあります。

例えば、「僕とどこか出か気ない?」と聞いた場合を考えてみて欲しい

予想される答えはイエスとノーの2択になります。

つまり、この質問方法だともしかするとノーを選ばれてしまう可能性も残ります。

しかし、ここで「遊園地とショッピングどっちに行きたい?」と聞いたらどうでしょう。

遊園地かショッピングの2択になるので、どっちを選んでも出かけるほうに誘導することができます。

このようにイエスノーではなく、どちらもイエスになるような聞き方をすることで相手が誘いに応じてくれる可能性は高くなります。

さらに、このダブルバインドの凄いところは、相手にイメージをさせることができるということです。

「遊園地とショッピング」と聞いたことで相手はあなたと遊園地やショッピングに行く姿を想像します。

つまり、この質問をすることで相手の脳内にデートのイメージを持たせることができると言うことだ

これはかなり有効な方法なので、使えそうな場面があればぜひ活用してみましょう。


③恋愛感情を隠すべき

「恋愛感情を隠すべき」ということについて解説します。

まず、人間という生き物は不確かなものを放置しておくことが嫌いです。

クイズ番組を見ていて問題の答えが発表される前にCMに入ると答えが知りたくなってついつい続きを見てしまうあの現象と同じです。

CM中に誰かがチャンネルを変えて続きが見れなくなると、脳内にはあの答えなんだったんだろうというモヤモヤした気持ちが残るので、ネットで調べちゃったりします。

そんな感じで「答えがわからない」という状態を放置しておくことは相手の潜在意識に影響を与えることができます。

つまり、答えがわからないと言う状態を意識的に作り出すことで、相手の潜在意識にその答えを知りたいと思わせたり、関連することが出てきた時にそのことを思い出させたりする効果があるということです。

あなたが相手に対しての恋愛感情を隠した状態で相手と仲良くしたり、一緒に何かをして盛り上がったり、相手を褒めたりすることで相手はあなたに対して好感を持つようになります。

その一方で「この人って私のこと好きなのかな?」「どうなんだろう?」と考えるようになりその答えを知りたいと感じるようになります。

自分のことが好きなのかという答えをわざと教えないことでモヤモヤさせることができるし、答えがわからない状態を続けておくと相手があなたのことを考える機会は自然と増えていきます。

その結果、相手の中であなたに対する恋心が勝手に育っていくということです。

だから、相手と接するときは相手から好意をもたれるように行動しつつ恋愛感情は隠すように動くと良いです。


④全部を教えない


次のポイントは「全部を教えない」ということです。

先ほどは恋愛感情を隠すと言いましたが、これは恋愛感情以外のことにも言えます。

日常のやり取りの中にも答えがわからないという状況を意識的に作り出すことで相手にそのことを考えさせることができるのです。

例えば、

「あなたに話したいことがあるんだけど、LINEだと長くなるから次会ったときに話すね」

と伝えれば、相手は「何のことだろう?」とか「何なのか早く知りたい!」と感じて、そのことについて考えるようになります。

また、旅行先の写真を送って

「これどこでしょう?」とクイズを出して、相手が答えを間違えたら「ハズレだよ!答えがわかったら100万円」みたいに盛り上げ

「どこだろう?」と考えさせ、「答えはどこ?」と聞かれたら

「そういえば最近一緒に旅行行ってないよね、旅行行くならどこがいい?」というふうに会話を流してみる。

そうすれば、一緒に旅行に行くことを想像させることもできるし、質問の答えを気になれせることもでき、合わせ技として使うこともできます。

でも、ちょっとハードルが高く感じる人はLINEやDMの返信をすぐに返さないと言う方法もあります。

LINEを送ってその返事が返ってくるまでの間、人は潜在的にその答えを待っている状態になります。

その会話の内容がどうでもいいものだとしても、潜在意識の中では返事が来ないことを気にしちゃっています。

会話が中途半端な状態だと、人はこの会話を完成させなきゃ気持ちが悪いと感じます。

だから意識的に返信に間をあけて会話の完成を引き延ばすことで相手に自分を気にならせることができるということです。

特に効果的なのは、LINEなどで相手から質問が届いた直後など、答えが気になる段階で意識的に時間を開けたり一晩置いたりすることで、相手がその答えが気になってモヤモヤした状態にすることができます。

LINEのやり取りの中で意識的にこういう部分を作ることで、あなたのことを考えるようになります。

LINEの返信にすぐ飛びつくのではなく少し間をあけて相手の潜在意識を揺さぶってみましょう。


⑤緊張と弛緩


5つめのポイントは「緊張と弛緩」です。

好きな人がいる人がよくやりがちなこととして

他人に好印象を抱かせたい時に、プレゼントしたり会話で盛り上がったり、相手を褒めたり、相手の気持ちがプラスに動くような動きで相手が自分に好意を持つように働きかける方法です。

これは間違いでは無いが、この好印象をもっと高める方法があります。

それが「緊張と弛緩」です。

人は感情がプラス方向に触れた時、触れた感情の分だけ相手に好印象を抱きます。

簡単に言うと、普段から少しだけ+に揺れるような行動よりも、−から普通に大きく動いたときの方が好印象を得られるということです。

振れ幅の大きさが大きければ大きいほど好印象を持つようになります。

例えば、いつもみんなに優しい優秀な生徒が良いことをしても、それが当たり前だからあまり印象に残りにくいです。

しかし、いつも素行の悪いヤンキーがちょっといいことをすると「あれ!この人は実はいい人なのでは!?」と好印象を抱きます

これはまさに緊張と弛緩の効果といえます。

優秀な生徒よりもヤンキーの方が良いことをした時の+への振れ幅は大きいのです。

このように振り幅を大きくして相手からより多くの好感を得流には、まずは少しマイナスに振ってからプラスに振るということを意識してみましょう。

例えば、

デート中に相手と話をしていて突然沈黙して気まずい空間になったとしましょう。

この気まずい状況において、相手は緊張を感じるので相手の中では少しマイナスに振れることになります。

ここを利用してそこからプラスになるようにしていけば「緊張と弛緩」の完成です。

沈黙になった後に相手を安心させる言葉をかけるのです。

「こうやって沈黙しても全く気にならないのって仲良くなった感じがしていいですよね」
「〇〇ちゃん、まつげが長いんだねついつい見ちゃった」

みたいなことを相手の目を見ながらいってみましょう。

相手は「沈黙したわけじゃないんだ」と安心して高まった緊張感が一気に緩みます。

その時、相手の気分はマイナスから一気に+に動きます。

すると緊張と緩和の理由を相手は「この人のことが好きだからだ!」と認識しあなたに対してポジティブな感情を抱きやすくなります。

このようにデートの際の沈黙で気まずい雰囲気になったときの対策を、事前にいくつか考えておけば沈黙を逆に利用することができます。

緊張したタイミングをうまく活用できればそれを一気にプラスに転じることができるそういうタイミングを逆にチャンスだと捉えて利用すればいいのです。


⑥何かをしてあげる

次のポイントは「何かをしてあげる」ということです。

人は他人から何かを与えられた時に潜在的に何かを相手に返したいと思ってしまいます。

これを「返報性の法則」と言います。

よくスーパーの食品売り場で試食を配っていますが、あれはこの返報性の法則を狙っているわけです。

試食を受け取った客は「試食をもらったし、買ったほうがいいかな」と相手に何かを返そうとしてしまいます。

人間関係も一緒で、相手が好意的な感情を向けてきたらこちらも好意的な感情向けようとする。

逆に相手が自分のことを嫌っているようであれば自分も相手のことを嫌うようになります。

恋愛にもこれを利用して、普段から相手に対して気配りをしたり、丁寧に接したり、思いやりをすることを続けていけば、元々はあなたに対して好意的ではなかったとしても、続けているうちに段々好意的になっていきます。

あなたが相手に好意的に接すれば、向こうからも好意が返ってくるということです。

毎日元気に挨拶をしたり、相手が困っていたら助けてあげる、相手の良いところを見つけたら褒める等の小さなことで良いので、これらを積み重ねていきましょう。

ちなみに、このことは好きな相手だけじゃなく誰に対してもこの態度が自然に取れるように訓練しておくと良いです。

というのも、いざ好きな相手のために何かをしようと意気込むと、どうしてもぎこちなさが出てきてしまいます。

しかし、普段から他の人にその対応していいようにすれば、それが自分の中で当たり前のことになるので、好きな相手と接する時にも自然とこの対応ができるようになるからです。

⑦自分のために何かをかけさせる

ラストが「自分のために何かをかけさせる」です。

これはお金でも時間でも感情でも何でも大丈夫です。あなたに対して何かさせましょう。

まずは簡単なことで考えてみましょう。

ある日急にあなたが消えたらあなたの親はどう思いますか?

きっととても心配します。それはあなたに対して普段から手間暇や愛情かけて育ててきたからです。

人は何かに対して手間や感情をかければかけるほど、潜在意識下でそれを失いたくないと感じるようにできています。

かけてきたものが積み重なっていくと、その分だけ失いたくないと言う意識がどんどん強まるのです。

これには人間の本能が関わっていて、人類が狩猟や採集を行っていた頃に食料を失うことは死に直結する大事な問題でした。

そのため人間は失うということを無意識に嫌がるように本能が発達していったのです。

人間の本能はなかなか意識で制御できるものではないので、これを好きな人にも利用すると良いでしょう。

あなたのために何かをかけさせていると、相手の潜在意識はだんだんと「この人を失いたくない」「関係を悪くしたくない」と感じるようになっていきます。

そうなると相手は無意識のうちにあなたを求めるようになっていきます。


代表的なかけさせるものは大きく分けて3つあります。
「時間」「お金」「感情」です。


時間をかけさせるのであれば、2人で話す時間を積み重ねたり、買い物に付き合ってもらったりすると良いでしょう。

他にも何かを調べてもらったり、待ち合わせで家の近くまで来てもらったりするのもいいですね。

次にお金です。

方法としては何かをおごってもらったり、こちらがお勧めした本などを相手に買って読ませる等があります。

本を読ませるなら本を買うというところでお金がかかるし、本を読むことで時間もかかるからお金と時間をかけさせることができます。

最後に感情です。

これは自分のことをよく知ってもらったり、自分との思い出を語らせたりする方法があります。

相談に乗ってもらってその後どうなったかを気にかけさせると言う方法もあります。

このように相手に自分に対して何かをかけるように仕向ければ、相手は次第に失いたくないと感じるようになります。

その結果、潜在的にあなたを求めるようになるでしょう

まとめ

ということで、今回は「脳のバグらせ方 脳がわかれば恋は作れる」を紹介しました。

今日紹介した話を簡単にまとめると

・人間は潜在意識が9割
①記憶をもつれさせやすい言葉を使う
②伝えたいことを想像させる
③恋愛感情は隠す
④全部を教えない
⑤緊張と緩和を会話に盛り込む
⑥相手のために何かをしてあげる
⑦自分のために何かをかけさせる


特に以下の3つは

マッチングアプリカメラマンの立場として、マッチングアプリユーザーが使うと役立ちそうだと思いました。

①記憶をもつれさせやすい言葉を使う
④全部を教えない
⑦自分のために何かをかけさせる

①を応用すれば「性的なワード」を連想させて「男女」を意識させることができるので、何となく食事して世間話して解散を防ぐきっかけになると思います。

④はLINE移行後に突然写真を送ってクイズを出して答えをすぐに教えないなどをして相手のマインドシェアを占めるのに役立つと思います。

⑦はナンパ師さんがいうところの「サンクコスト」の概念と同じですね。
上手に使うことで相手を積極的にさせたり、追わせることができるようになります。

今回紹介した7つのポイントをうまく活用しながら、相手の潜在意識にどんどんアタックして相手が自分に好意を持つよう仕掛けてはいかがでしょう?

マッチングアプリカメラマン大之助


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