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先生はお兄ちゃん

二歳差の我が家の息子たち。

算数大好き、そして何故だか絶対音感を持っていて、さっきまで遊んでいたゲームのBGMをメドレーにして弾いてくれる小3長男と、
図工大好き、最近はキン肉マンにはまっていて、「ママ、お絵描きしよう!オレはバッファローマン描くけどママはどれ描くか選んで!」とキン肉マン縛りでお絵描き大会を決行する小1次男。

同じように育てているつもりでも、それぞれに得手不得手があり、個性があり。
食べ物の好みも違えば、寝ぐせのつき方も違う。

義母が、子どもたちがまだ幼い時に「お兄ちゃんは年上だとはっきり分かるように、(名前でなく)〝お兄ちゃん〟と呼ばせた方がいい」と熱く言っていたが、その文化は全くもって我が家では根付かなかった。
別に、上の子を立てるとか、兄弟区別なくとか意識していた訳でなく、自然となるようになった感じ。

二歳差ぐらいだと、うちの場合は身長もそんな変わらないし、近所の友だちも三学年くらい皆混ざって遊んでいる。次男は年下だからと言って、鬼ごっこでターゲットにされこそすれ、ハンデなどつけてもらえない様子(だからたくましく育つんだな)。
そんなこんなで、次男は、2歳年上の長男のことを、お兄ちゃんと思ってはいないのでは?と時に思うこともある。

ただ。そんな2人がはっきりと二歳という年齢差を感じる分野。

お勉強。

上の子は、いわゆるお勉強ができるタイプだ。宿題チェックでハンコを押す時、私は長男の計算問題の中身はあんまり見ていない。ほぼほぼ合っているからだ。
(ただ字が汚くて、0か6か、もしくは4か9かよく分からないことは多々ある。多々!!)

次男の場合はしっかり見る。焦って宿題するとポンポンポンッとミスがあるからすぐ分かる。途中から引き算が足し算になってることもある。
次男も、今のところ勉強苦手とか、ついていけないとか、そういう感じではないのだが、
算数の授業だったら毎日2時間あってもいい!という長男に対して、次男は、引き算のくり下がり計算に指を使おうとし、「ママ、手貸して」と言うタイプ。それが3問も続くと「もう宿題とか要らん!オレしたくない‼︎」と1人プンスカしている。(次男よ、皆そうだよ。)

低学年のうちは計算カードという宿題があって(簡単な足し算や引き算のフラッシュカードのようなもの)、これが地味にめんどくさいので、わが家では度々長男にお願いして、この計算カードチェックをやってもらっていた。

しかし先日、長男が勝手に難易度を上げて「152+90は?」なんて問題を出しており、次男が漫画みたいに、バタン。と言って倒れていたので、そこからは私が見ることになった(ちなみに一年生はまだ20までの足し算しか出てきてません)。レベル上げすぎ。

そう言う点で、次男は長男を信頼している(?)と言うか、(勉強で)分からないことがあっても、いつでも聞けば教えてくれる、と思っているようである。

先日、お風呂場での会話。私は洗面所で聞いていた。
(最近男2人でお風呂に入れるようになり、ママはとーっても楽になった。ちゃんと洗ってるかは微妙)
水音が激しく跳ね上がっている。咆哮も聴こえる。近所迷惑ですいません‥。どうも、今日プレイしたゲームのモンスターについて盛り上がっている様子。

「なぁなぁ○○(長男の名前)、ひゃくりゅうのえんげんナルハタタヒメのな、」
「🎶 ナルハタッタラ タッタラタ〜」
「ちゃんと聞いて💢‼︎  あのな、ナルハタタヒメのな、〝ひゃくりゅうのえんげん〟の えんげん て、何ー?」

えんげん?何??

ちなみに、ナルハタタヒメという舌を噛みそうな名前は、モンスター・ハンターというゲームに出てくるモンスターである。いわゆるボス的なやつ。
ひゃくりゅうのえんげん】というのは、そのモンスターの中でも、更に変異体に付けられた名前、特に強いやつらしい(違ってたらごめんなさい)。

えんげん。私も分からない。洗面所で、長男の答えを待った。
「ひゃくりゅうは百竜やろ」
「ひゃくりゅうは分かる!」
「えんげんて、えんは、淵(ふち)で、源(げん)って、えーっと、もとってことやろ、だから〝ふちのもと〟ってことかな。」

あ、〝淵源〟なのか‥
長男、サラッと説明した。
しかし次男はそれでは納得しない。

「ふちのもとって、何?」
「ふちのもとって、んー、ほら、ふちははしっこのことで、それのもとやから、そやなぁ、ふちから出てくる一番ってことちゃうか、ほら、ナルハタタヒメは強いやろ。だから、百竜の中で一番のボスで、最強ってことちゃうか?」
「ほんまや!そやな!分かった!」

え?ほんまにそれで合ってる? 

その会話はそれで終わった。
次男の、長男に対するリスペクト度は、一段上がったようだ。

〝淵源〟が、最強という意味かどうかは疑問だが、お兄ちゃんの名誉にかけて、今はそういうことにしておこう。

子どもの頃に覚える知識って、えてしてそんなことからだったりするよね。

ちなみに、同じくモンスター・ハンターに出てくる次の言葉、私は読めませんでした。皆さんは読めるでしょうか‥?

【奇しき赫燿のバルファルク】

バルファルクはモンスターの名前。赫耀の意味も長男に聞いてみた。

「そやなー、赤やから、赤い彗星、って感じかな。」


‥息子よ、それはシャアだ!


読み方正解


( くしき かくようの バルファルク )

赫耀(かくよう):赤く照り輝くさま 
精選版 日本国語大辞典

ちなみに【淵源】の意味は、

淵源(えんげん):物事の起こり、基づくところ。
物事が成り立っているそのもと。
精選版 日本国語大辞典

へぇー、知らなかったー。
ふちから出てくるいちばん、あながち外れてないかも。


(追記)
何だか嬉しいものに選んでいただいたみたいです。
ありがとうございます。


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