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長男のおべんきょう法

長男は、小学5年生。

ついこないだまで1年生だと思っていたのに、気づいたら中学1年生が見えてきた。
同級生では、塾に通う子がチラホラ出始めたようだ。


近所のいちばんの仲良しS君は塾に行き始めたらしい。
隣の筋に住んでいるもう一人の幼なじみT君は、サッカークラブを複数掛け持ちしていて、土日はほぼ試合でつぶれるので塾には行かないそうだ。

そんな話を私が聞いて、へーとかすごいねーとか言っていても、長男はちらりとも関心を見せない(そして、長男は友だちが多い方ではないので、聞く対象が限られていて、他の子の実態は分からない)。
本人はと言うと、平日の放課後も土日も、時間ができたらゲーム、そうでない時は九割方漫画を読んでいる。


パパは4年生から塾行ってた(正確には、行かされていた)らしいけど。
きみは興味はないの?勉強は嫌いじゃないんやろ?


すると彼はゴロゴロしながら、読んでいた本を指さして「この本に、〝いつものテストで高得点がとれてたら学習塾には行かなくてOK〟って書いてたから、オレ行かんでいいねんー」と言う。
(ちなみに彼は『5分でカイケツ 勉強法ちゃっかりマスター術』という漫画を読んでいた。)

放課後や週末の至福のゴロゴロタイムを、わざわざ塾に行くことで無くしてしまいたくないから、塾に行かないと入れないような私立の中学校には行かんでいい と言うのが彼の理屈。
ごもっとも。
塾については、私よりも義母おばあちゃんから言われることが時々あるから、本人なりに考えていたのかも知れない。

親としては悔しいが、彼は、私が四の五の言うより、関連の漫画本を近くに置いておいた方が、一人で読んで一人で考えるようだ。


国語や算数は今のところ苦労しなさそうだけど‥
それでもいろいろ先回りして考えてしまうのが親の(いや、私の)悪い癖で、

英語ぐらいは、家でも、もちょっと触れといた方がいいんじゃない?と気にしていた。


数年前から、英語が小学校でも必修の教科となった。
子どもたちに、私たち親世代より早くから英語に「慣れ親しみ」「グローバルに活躍できるコミュニケーション力を身につけさせるため」に、教科化されたはずなのだが、

ゲームやクイズなどの楽しい活動がメインの小学校英語から、「この単語はもう習ったよね」「この表現ももう出てきたはず」と、覚えていることが前提で、試験も受験も待ってくれない中学校の英語との違いに、急についていけなくなったり、嫌いになったりする子どもが増えている「中1ギャップ」があると、あちこちで見聞きしている。

逆に、英語検定を持っている場合などは、高校受験で大きく優遇される。
わざわざ塾や英会話教室に通えとは思わないけどもさ。
ひまだひまだってゴロゴロするんだったら、ママと一緒に英語学習しようよー。

却下された。

しつこく誘ってみた。
土曜日だけ、10分だけやれへん?YouTubeでセサミストリート見たり、遊び感覚で一緒に単語おぼえたりしようよー。楽しいよー?
ママ一回、「あなたも今日からホームティーチャー」の気持ちを味わってみたいんやって!

やってみた。
もはや、子どもの勉強の為でも何でもなく、自己満足である。

一カ月持たなかった。

めんどくさいからもういややと言われた‥。
危ない、危ない、中学校に入る前にもう英語嫌いにさせるところだった。本末転倒。


ところが、だ。

そんな長男が、自ら、英語の学習をしている。
しかも、自分から毎日、もう二週間も続いている。


やれなんて私からは一言も言っていない。むしろ、え、今日もするの?と聞くくらい。
次男のゲームの順番を待っている時。夕飯を食べてゆっくりしている時。お風呂に入って寝るまでの間。隙間時間に、「あー、今ひまやからあれやろっかな」と言って英語を始める。


スマホのアプリで。 


彼はまだ自分のスマホを持っていない。
私が自分のスマホに入れて、難易度の設定の仕方などがイマイチ分からないまま放置してあったアプリを、ひょんなことから長男に貸したら、ピッタリハマったらしい。

彼は、これをあまり勉強とは思っていないみたいだ。
「◯回連続やったらハートが増えるんやって」とか、「このキャラのこの顔変やでな」とか言いながら、ゲームを一つずつクリアしている感じである。

その中で「ママ、ビューティフルってどんな風に打つん?」とスペルを覚えたり、「〝毎朝水を飲みます〟って、ドリンクとウォーター〟どっちが先なん?」と基本文法を確認したりしているようだ。



時には「この無料トライアルって押してもいいん?」と聞いてきたりもするが(それは、きっと無料期間終わったら有料になるから押さないでー!)、基本はスマホを借りて一人で学習を始め、時々私にアドバイスを求め、10分ほどやったら満足してスマホを返しにくる。

わたしまけましたわ‥(アプリに)


結局、親がいくらやいのやいの言っても、本人が楽しいと思わなければ自分からはやらないし続かない。
楽しければ勝手にやる。どんどんやる。 



紙と鉛筆じゃないと単語覚えないんじゃない?とか、
連日ログインしたらポイントが貯まるなんてそんなんスマホ依存になるだけじゃない?とか、
そんな理屈や心配なんてまーったく関係なく、彼はアプリでの語学学習を、ただただ楽しんで、継続しているのだった。


何だかアフェリエイトみたいになってしまったが、そういうことではなくて、動機なんて何がキッカケになるか分からないし、勉強は人に言われてするもんじゃないなー、というお話でした。



長男が今楽しんでるアプリ



私が最近隙間時間に使っているアプリ





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