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田植えから百草茶まで! 植物の楽しみ方を探求しよう 〜見る・使う・食べる〜

現在放送中の朝ドラ、みなさんチェックしていますか? 植物学者の人生をモデルとしたストーリーを見ているうちに、草花に興味が湧いた人もいるのでは?

ということで今回は、「植物」にまつわるツアーを集めてみました! 植物とひとくちに言っても、その楽しみ方はさまざま。さらには、ツアーの開催場所も植物園から田んぼ、薬草の植生地までバリエーション豊かです。

普段はまち歩きやものづくりなど違うジャンルのツアーによく行くという人も、これをきっかけに気になるツアーを見つけてみてください。

植物園の温室前館は、あの有名な建造物と同時期に建てられた!?

名古屋で植物がたくさん見られる場所といえば、やっぱり東山動植物園!

植物園の温室には「前館」と「後館」があり、前館は国の重要文化財に指定されています。 2021年には温室前館の保存修理工事が完了し、8年ぶりにリニューアルオープンしたことでも話題になりました。

この温室前館、いつ建築されたものか知っていますか?

答えは、1936(昭和11)年。そして昭和12年、植物園の開園とともに温室前館も開館しました。現存する公共施設の温室としては、なんと日本最古! ちなみに、同じ年に建てられた有名な建造物には、東京の国会議事堂があります。

87年前、どんな意図で設計されたのか考えながら眺めてみるのも面白そうですね。

元園長が「樹木医」目線で語る、植物の引っ越し秘話とは

ふらりと植物を見て歩くだけでも楽しい植物園ですが、大ナゴヤツアーズではさらに魅力を深掘りするツアーを開催します!

案内してくれるのは、温室前館の改修に伴う「植物の引っ越し」を任された元植物園長の伊藤さん。樹木医の経験にもとづく計画で、成功事例のなかった植物の引っ越しを実現させた秘話を聞かせてもらいましょう。

また、「約7,000種もの植物が、自然の里山地形を活かして展示されている点もめずらしい」と伊藤さん。この時期に見頃を迎える草花や200種のバラ、甘い芳香を放つ紫陽花など、植物の美しい景色や四季の移ろいをゆっくり楽しめる園遊会ツアーです!

\Pick up ツアー/
樹木医だから成功できた「東洋一の水晶宮」と謳われた最古温室の引越し秘話!東山植物園の園遊会ツアー
~元植物園長がご案内!甘い花の香りに心躍る、約7000種の四季の草花、バラや紫陽花の花景色を愛でる~

日本人の食卓に欠かせない「植物の種子」といえば?

植物と私たちの「食」は、切っても切り離せない関係にあります。稲の種子である米は、特に日本人にとって欠かせない食材です。

お米はそのまま炊いて食べたり料理に使ったりするほか、さまざまな加工食品の原料としても身近ですよね。たとえば、もち米を蒸して臼や杵でついたらお餅に。お餅を細かく切って炙ったらあられやおかきに。

さらに、お米を発酵させると活用方法はさらに広がります。米と米麹と水を原料とし、アルコール発酵させたものが日本酒です。ところで、日本酒づくりに使われる酒米と一般的な食用米とは、何が違うのか知っていますか?

大きな違いは、粒の大きさ。酒米は食用米よりも粒が大きくて丈夫なのだそう。さらに、酒米のほうがタンパク質や脂肪の量が少なく、酒米の中でも特に日本酒づくりに適した「酒造好適米」には、中心部分の白色不透明な「心白(しんぱく)」が大きいなどの特徴があるようです。

酒米の種類もさまざま。使用する酒米によって、できあがりの味も大きく左右されるので、日本酒を飲むなら酒米ごとの個性を知っているとより楽しめそうですね。

自分で植えたお米の日本酒は、どんな味になる?

日本酒好きでも、自分で植えたお米の日本酒を飲んだことがある人は少ないのではないでしょうか。

「暮らしの根本である“食”を自ら賄うことや土に触れるという根源的な喜びを楽しむ」ことを軸に活動しているヒフミヨイ農園では、極力田んぼに機械を入れず、手植えにこだわり、農薬・化学肥料・動物由来の肥料などを使わないこだわりの酒米で、丸一酒造さん協力のもと2020年からお酒を造っています。

ツアーでは、ヒフミヨイ農園のみなさんと一緒に酒米の田植えを体験。お酒や自然体験に興味のある人はもちろん、食の自給に関心を持っている人にはもってこいのツアーですよ!

\Pick up ツアー/
完全無農薬!苗からこだわりお酒をつくる「ヒフミヨイ農園」酒米田植えツアー
~食の自給と農についてのお話から機械を使わない手植え体験、野草茶・ハーブティお土産まで~

伊吹山のふもと・春日地域に根付く「薬草文化」とは

おいしく食べる・飲むだけでなく、植物の中には薬用に活用されるものも。

RPGゲームの回復薬としてしばしば登場する「薬草」。聞き馴染みはあっても、実際のところなんだかよくわからないという人も多いのではないでしょうか? 薬草とひとくちに言っても、その種類は数百種以上。それぞれに効果効能があって、和製ハーブと呼ばれることもあるんです。

古くから薬草の植生地として知られるのが、岐阜県揖斐川町春日地域。織田信長が薬草園をつくったという伝承も残る春日で、薬草を見て・知って・味わえるツアーを開催します!

「そもそも薬草って何?」というところから教えていただく薬草講座から、百草茶のオリジナルブレンドづくり、特製の「薬草せいろ鶏蒸しランチ」まで、2時間半たっぷりと薬草の魅力に浸りましょう。

集合場所の「かすがモリモリ村」には、 地元で採れた薬草をふんだんに使った薬草風呂もあるので、ツアー帰りに立ち寄ってみては?

\Pick up ツアー/
薬草を飲んで食べてHP回復!?古からの薬草の宝庫、伊吹山麓で薬草づくしツアー
~伊吹山麓と薬草講座、10種類の薬草を使ったオリジナルの百草茶づくり、伊吹薬草せいろ鶏蒸しランチ~

揖斐川町春日地域の名物といえば、もうひとつは…?

ちなみに、大ナゴヤツアーズの常連さんなら春日という地域名に聞き覚えがある人もいるのでは?

実は、揖斐川町春日地域には、お茶農家体験ツアーを度々開催している「傳六茶園」があります。約700年前から在来品種の無農薬栽培が行われてきたこの地で生産されるお茶は、「天空の古来茶」の名で知られています。標高300mの急峻な山間に広がる茶畑は、まさに天空にあるような絶景として有名になりました。

「かすがモリモリ村」リフレッシュ館でも傳六茶園のお茶商品を取り扱っているみたいなので、見つけたらぜひお土産に買ってみてください!

「なんとなく」の不調にもアプローチできる!? 奥深き漢方の世界

薬草に関連してご紹介したいのが、漢方をテーマにしたツアーです!

薬草を薬として用いるように乾燥させたものが「生薬」。さらに、数種類の生薬を組み合わせたものが「漢方」。漢方はピンポイントで悩みの解決を図る西洋医学と異なり、「なぜそうなったのか」という理由を、心まで含めた身体全体のバランスで考えます。ゆえに、「なんとなく不調」というときにも原因を見つけて緩和できるのが漢方の魅力です。

190年以上の歴史をもつ名古屋の老舗漢方専門店「和薬・漢方の本草閣」で、建物を探検しながら謎解き! また、実際に生薬に触れて、匂いを嗅いで何の植物か予想してみるなど、漢方をもっと身近に感じられる内容です。一番正解が多かった人には、プレゼントもありますよ。

\Pick up ツアー/
見て、触って、嗅いで、飲んで体験する漢方あれこれ!和薬・漢方の「本草閣」謎解きツアー~古い道具や和漢素材に触れ、漢方あれこれを学ぼう!薬膳お土産付き~

今回は、6月開催の植物にまつわるツアーをご紹介しました。

ほかにも、直近では5月29日(月)にサボテン・多肉植物の楽園「後藤サボテン」ツアー、少し先には7月7日(金)に「アサヒ農園」大根のタネツアー【第2弾 タネ採種・脱穀編】を開催します。ぜひチェックしてみてください!

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