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混迷を極めるアメリカの今に捧ぐ 〜 「アメリカの歌」と「アメリカ」(歌詞和訳)

はじめに

「はじめに」書いておくと、今後のアメリカにおいては、Z世代, Generation Z の声がますます強くなっていくだろうから、「産みの苦しみ」はしばらく続くにしても、「混迷を極める」今のアメリカのこの先は、近い将来と言わなくとも、近未来的な展望を考えれば、「我らが祖国」日本のそれよりも相当に明るいものになる可能性を秘めている。筆者はそんなふうに感じている。

本投稿のタイトルにその名を掲げた2曲は共にポール・サイモンが作詞作曲した歌で、前者はソロになってから、後者はサイモンとガーファンクル時代の歌。

筆者は過去にこの2曲について複数回 note 上に投稿しているけれど、今日、この下に書くことに関連する、つまり「アメリカの今」が混迷しているということなんだけど、要するにそんなことからくる動機があって、また投稿したくなった。でも既にそれら、以前の投稿の中で、それぞれの歌の背景など諸々のこと、実に様々なことを書いたから(「アメリカの歌」についてはメロディの源流についても、その他、アメリカの歴史やキリスト教、「清教徒」などにも触れて)、今日は歌と歌詞、そして筆者による和訳歌詞をあらためて掲載し、筆者なりの「解説」めいたことや個人的感想などに関しては、過去の自分の投稿へのリンクを置くことに留めようと思う。

投稿タイトルに「混迷を極める」と書いたけれど、1960年生まれ(誕生日は奇しくもというか何というか兎に角ウサギにツノが生えたような何だそりゃの 911)の筆者としては既に、「アメリカの歌」の歌詞の opening verse, opening line (って日本語にすると「起句」って言うんだって今ググって初めて知った) を文字れば(この文字は当て字っぽいけれど、括弧多発、俺の誕生日はアメリカ同時多発テロの日と同じ 911)(でもそれはアメリカが CIA を使ってチリのピノチェト将軍のクーデタを演出・支援しチリの民主主義を殺した、つまりチリの民主的に選ばれた大統領サルバドール・アジェンデを死に追いやった 1973年のそれとも同じ、911)(同時多発テロならぬ、同時多発カッコ)、つまりですね、「アメリカの歌」の起句は "Many’s the time I’ve been mistaken" であって、それをモジれば、「アメリカの混迷」なんて、"Many’s the time I’ve been seeing" もしくは "Many’s the time I’ve been watching", どっちにしても上手くメロディに乗らないな、要するに、「混迷する」アメリカの姿はこの間、アメリカの「御用聞き」国家である、いやアメリカの「御用聞き」政府が支配するこの日本という国から、たびたび目撃してきた。

アメリカ合州国(United Peoples' state of America でなくて United States of America なんだから「合衆国」じゃなくて「合州国」でいいんじゃね? でも面倒くさいから以下、特に拘る箇所を除いて「アメリカ」)の現職大統領 Donald NUT Trump (NUT ってのは筆者が勝手に付けてる彼のミドル・ネームで、意味は「木の実」でも「留ネジ」でもなく、「頭がイカれた奴」って意味、因みに NUT は他に色んな意味があって、それは例えば「睾丸」要するに「キンタマ」) が今朝、今朝ってのは日本時間だけど、日本時間の今朝 8時45分頃から会見を開いて、「今回の大統領選挙で様々な不正投票、不正な開票・集計が行なわれている。それが無かったら俺が圧勝している」と何の証拠も示さないまま嘯いて(こんな漢字なのかよ、要するにウソぶいて、つまり嘘吹いて)、しかもそれがいつもの ドナルド・キンタマ・トランプの「ゴーマンかましてよかですか」的な尊大な態度でなく、言ってることとは裏腹に何だか元気がなくて自信なさげで「ゴーマンかましてよろしいでございますでしょうか」的な首相、じゃなかった、殊勝かつ神妙な様子だったのが、言ってる内容の莫迦莫迦しさとはまた別に妙な笑いを誘うものだったのだが、と、に、か、く、昔から混迷しているアメリカは、今、ますます混迷している。「混迷を極め」ている、と言っていいほどかなと思う。

何も共和党側のドナルド・キンタマ・トランプだけの問題じゃなくて、今回の大統領選で民主党側から出ているジョー・バイデンだって、イラク戦争(WMD つまり大量破壊兵器つまり核兵器に関する破綻した、要するに捏造したでっち上げ「証拠」と更にはサダム・フセインというイスラム原理主義とは全く関係ない世俗主義的な独裁者の国家がアルカーイダなど匿うはずがないのに匿ってるとデタラメな難癖どころか言い掛かりをつけてイラクを攻撃し、結果、何十万というイラクの無辜の民をアメリカが殺した、要するにアメリカによるイラク侵略戦争)に関して議会で賛成票を投じた過去をはじめ(因みに民主党からの大統領候補の座を争ったバーニー・サンダースはイラク戦争に対し当時しっかり反対票を投じている)、お粗末な経歴を持つ政治家なのだが、

他にもこういうことを平気で言う人で、つまり、"I am a Zionist. You don't have to be a Jew to be a Zionist",

要するに、きちんと翻訳すると、

「俺ってシオニストなんだよ。俺はね、要するにね、要するにと言うわりにはくどくど言わせてもらうけどね、1776年にイギリスから独立したと称して、その実、ネイティヴ・アメリカンつまりアメリカ大陸の先住民の土地の上に『建国』されたアメリカ合州国のエスタブリッシュメント要するに体制を代表する政治家の一人として、1948年にそれまでの『イギリス委任統治領パレスチナ』で人口と土地所有率の上で圧倒的優位にあったアラブ系つまり今言うところのパレスチナ人の意思を無視して彼ら先住の民であるパレスチナ人の土地の上にその殆どがそれ以前の数十年間でヨーロッパ等から移住してきたユダヤ人のための国なのに珍妙なる『独立』宣言という言葉を使って『建国』されたイスラエルという名の20世紀半ばに作られた国家を、俺、つまりジョー・バイデンは、徹頭徹尾支援しますよ、いつでも味方しますよ」と言っているわけだが、

因みに、以下 3点は、アメリカのユダヤ人が出しているメディアからのジョー・バイデン絡みの記事。

Modweiss の 2019年11月13日付の記事。

Jewish Currents の 今年、2020年1月27日付の記事。

で、結局、イスラエルとアメリカの今なんてのは、こんなもん。上記の Mondoweiss の 今月、2020年11月3日付の記事。

つまり、ジョー・バイデンも、上に取り上げた対イスラエルの問題で象徴的なように、単なる "status quo" politician, 「現状維持」の体制ベッタリの政治家なわけで、

それまでのアメリカのイスラエル一辺倒の中東政策の誤りを指摘し、きちんとパレスチナ人側の人権についても擁護するユダヤ系アメリカ人の statesman 政治家である Bernie Sanders, バーニー・サンダースを、

アメリカの大統領予備選で勝つ可能性があり(当時)つまりアメリカ大統領の有力候補の一人として唯一、こういうことをも

公の場できちんと言える政治家であるバーニー・サンダースを(*)、民主党大統領予備選から退場させるための画策を躍起になってやって「見事に」バーニー排除(候補者からの排除!)に成功した民主党の体制も、ほんと、どうしようもない。

Donald NUT Trump, つまりドナルド・キンタマ・トランプの言うことやることのほぼ全てが莫迦げてるのは確かだが、Joe "I am a Zionist" Biden, ジョー・「俺はシオニストなんだよ、文句ある?」・バイデンの側もどうしようもない連中で、民主党の若手の声など聞かないし、民主党でなくバーニー・サンダースを支持した沢山の若者を含む真の「民主」、「進歩派」層の声には耳を傾けない。

とはいえ、今後のアメリカにおいては、Z世代, Generation Z の声がさらに強まっていくだろうから、冒頭に書いたように、「産みの苦しみ」はしばらく続くにしても、「混迷を極め」ているかに見える、いや実際に混迷しているのだが、そのアメリカのこの先は、近い将来というより近未来的な展望を考えれば、「我らが祖国」日本のそれと比べて、よほど明るいものになる可能性を秘めているのではないか。筆者はそんなふうに感じている。

* なお、上にバーニー・サンダースの発言についての People for Bernie のインスタグラム投稿を掲げたが、これに関わることは、筆者が今年の 911 に note 投稿した以下のカオスなテキストの中で、さらに具体的に触れた。

その中の、「47年前の 911 は、 アメリカがチリの民主主義を殺した日」と題した見出しを付けた章。


「アメリカの歌」 (ポール・サイモン) 〜 歌詞和訳

この歌 "American Tune" は、ポールサイモンの 1973年リリースのソロアルバム "There Goes Rhymin' Simon" に収められた曲。

そのスタジオ録音音源が YouTube 上にないので(無料で視聴できる範囲では)、以下では、彼が 1975年にイギリス BBC のテレビ番組に出演して歌ったライヴ・ヴァージョンを使うことにする。

併せて歌詞と、筆者による和訳歌詞を掲載。

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。英語歌詞・原詞は公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.2 加筆/削除/編集)。

..............................

何度も何度も間違いを犯し
そして繰り返し混乱の中をやり過ごしてきた
そうなんだ、見捨てられたと感じることもよくあった
虐げられていると感じたことさえもね
でも大丈夫だよ、平気なのさ
ただ疲れが骨の隋まで染み込んでるだけなんだ
期待なんかしてないよね
華やかなに生きて美食家になるだなんて
家からこんなにも遠く離れた場所で
そう、こんなにも遠く離れてしまったんだ

打ちのめされたことがない人なんているだろうか
穏やかな心持ちの友達なんかいないんだ
打ち砕かれたことのない夢なんて知らない
崩れ落ちたことのない夢なんて
でも平気さ、大丈夫だよ
うまくやって長いこと生きて来れたんだ
それでもこの道のりを考えるとき、
つまり僕らが旅しているこの道のりをね
いったい何が間違っていたんだろうって思うのさ
思う他ないのさ、どこで道を誤ったんだろうって

そうして僕は自分が死にゆく夢を見たのさ
そうして僕の魂が不意に空高く舞い上がる夢を見たのさ
魂は僕を見下ろしていたよ
僕を安心させようと微笑みもしたんだ
そうして僕は僕が空を飛んでいる夢を見たのさ
そうして上空で僕の目ははっきりと捉えたんだ
自由の女神をね
遠くの海へと去って行く自由の女神を
そうして僕は僕が空を飛んでいる夢を見ていたんだよ

おお、僕らはメイフラワーと彼らが呼ぶ船に乗って
僕らは月にまで航行した船に乗って
この最も不確かな時代にやって来た
そしてアメリカの歌のメロディーを口ずさむんだ
でも大丈夫だよ
平気さ、大丈夫なんだ
誰だって幸運であり続けるなんてことは出来ないのさ
それでも明日はまたやるべき仕事があるんだね
それで僕は今ただ少し休もうとしてるってわけさ
僕はただ少し休もうとしているだけなんだ


「アメリカの歌」 (アラン・トゥーサン) 〜 歌詞和訳

1941年10月13日ニュージャージー州ニューアーク生まれ、ニューヨーク州ニューヨーク育ちのユダヤ系アメリカ人ミュージシャンである Paul Simon が 1973年にリリースした「アメリカの歌」, "American Tune" を、1938年1月14日にルイジアナ州ニューオーリンズで生まれ、2015年11月10日に公演先のスペイン、マドリッドで客死したアフリカ系アメリカ人(と言っても筆者は彼の両親まして先祖のこととなるとよく知らない。ヨーロッパ経由もしくは中米経由の移民の子孫に当たるかもしれず詳細不明)のミュージシャン Allen Toussaint が、その死の翌年、2016年6月10日にリリースされた遺作アルバムの中でカヴァーしている。

これが、見事なカヴァー。味わい深い、珠玉の逸品。

以下、歌詞と筆者による和訳歌詞を併載。

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。英語歌詞・原詞は公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.2 加筆/削除/編集)。

..............................

何度も何度も間違いを犯し
そして繰り返し混乱の中をやり過ごしてきました
そう、見捨てられたと感じることもよくありました
虐げられていると感じたことさえも
でも大丈夫、平気です
ただ疲れが骨の隋まで染み込んでるだけなんです
期待なんかしてませんよね
華やかなに生きて美食家になるだなんて
家からこんなにも遠く離れた場所で
そう、こんなにも遠く離れてしまったのです

打ちのめされたことがない人なんているでしょうか
穏やかな心持ちの友達なんかいないのです
打ち砕かれたことのない夢なんて知りません
崩れ落ちたことのない夢なんて
でも平気です、大丈夫です
私たちはうまくやって長いこと生きて来れたのです
それでもこの道のりを考えるとき、
つまり私たちが旅しているこの道のりを
いったい何が間違っていたんだろうって思うのです
思う他ないのです、どこで道を誤ったんだろうって

そうして私は自分が死にゆく夢を見ました
私の魂が不意に空高く舞い上がる夢を見たのです
魂は私を見下ろしていました
私を安心させようと微笑んでもいました
私は私が空を飛んでいる夢を見たのです
上空で私の目ははっきりと捉えたのです
自由の女神を
遠くの海へと去って行く自由の女神を
私は私が空を飛んでいる夢を見ていたのです

おお、私たちはメイフラワーと彼らが呼ぶ船に乗って
私たちは月にまで航行した船に乗って
この最も不確かな時代にやって来ました
そしてアメリカの歌のメロディーを口ずさむのです
でも大丈夫です
平気です、大丈夫ですよ
誰だって幸運であり続けるなんてことは出来ないでしょう
それでも明日はまたやるべき仕事があるのです
それで私は今ただ少し休もうとしてるってわけです
私はただ少し休もうとしているだけなのです

平気ですよ
大丈夫です、大丈夫なのです
誰だって幸運であり続けるなんてことは出来ません
それでも明日はまたやるべき仕事があるのです
それで私は今ただ少し休もうとしてるってわけです
私はただ少し休もうとしているだけなのです


「アメリカ」 (サイモンとガーファンクル) 〜 歌詞和訳

この歌は、前章と前々章で取り上げた「アメリカの歌」と同じく、ポール・サイモンの作詞作曲によるもの。サイモンとガーファンクル時代の歌で、1968年にリリースされた彼らの 4作目のアルバム "Bookends" に収録された曲。

以下、その歌詞と、筆者による和訳歌詞を併載。

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。英語歌詞・原詞は公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.9.2 加筆/削除/編集)。

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「僕達、恋人になって結婚しよう
 未来を一つにしてパートナーになろう
 お金なら何とかなるさ
 バッグに少し持ち合わせているんだ」

そして僕らは タバコを一箱と
ミセス・ワグナーのパイを買いました
それから歩き始めたのです
アメリカを探すために

「キャシー」と僕は言いました
僕らはピッツバーグでグレイハウンドに乗っていました
「ミシガンは僕には今では夢のようだよ
 前なら4日もかかったんだ
 サギノウからヒッチハイクをしたらね
 僕はアメリカを探しに来たんだ」

バスの中では二人で笑い合って
乗客の顔を見ながらゲームをしました
彼女がギャバジン・スーツの男は
実はスパイなのよと言うので
僕は言ったんです
「気をつけなよ 彼の蝶ネクタイは本当はカメラなんだ」

「タバコを投げてくれないか
 レインコートに1本残っているはずだから」
「私達、最後の1本を吸ってしまったのよ
 1時間も前にね」

だから僕は窓の外を眺めたんです
彼女は雑誌を読んでいました
外では大地の彼方を月が昇っているところでした

「キャシー、僕はわからなくなってしまったよ」
彼女が眠っているのは知っていました
「僕は空っぽで 苦しくて
 おまけにどうしてなのかもわからないんだ」

ニュージャージー・ターンパイクでは
走る車を数えたりしましたが
彼らもみんな アメリカを探しにやって来たんです
みんなアメリカを探しに来たんです
みんなアメリカを探しに来たんです


「アメリカの歌」補足 1 〜 ピルグリムの船・メイフラワー、植物のメイフラワー、そしてナサニエル・ホーソーン「緋文字」を巡る不思議(?)な展開


「アメリカの歌」補足 2


「アメリカの歌」補足 3 〜 アラン・トゥーサンによる珠玉のカヴァー


「アメリカ」補足 1


「アメリカ」補足 2


「アメリカ」補足 3 〜 ルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg) という人は、本当に称賛・礼賛一色で済ませていいほど立派な人だったのか?

え? なんでこの投稿へのリンクを付けたんだって?  .. ルース・ベイダー・ギンズバーグの後ろに「アメリカ」国旗が写ってるじゃん(笑)。意味的にも、この投稿の内容は、ここに置くのに相応しい!!


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