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妙なところから生えてきた草, 咲いた花など見つつ 〜 なんとなく, 高田渡 『生活の柄』

切られた木の切り口から生えてきた草を見つつ,

Facebook は検閲とかうるさいし面倒なこともあるけれど, 一つ便利なのは, ちょうど 1年前とか2年前とかにした投稿を, 「あなたはあの日, こんなもの投稿しましたよ」と, まるで「あなたはあの日, こんなことしてましたよ, こんなもの見ましたよ」とばかりに教えてくれること。昨日 Facebook 開けたら たまたまこの写真2枚が目に入ってきて, 一昨年の昨日, ちょうど 2年前の昨日, あの年は春から難題があって, その難局を乗り越えた年だったけれど, そのころは数ヶ月にわたって毎日, 朝食前に妻と外を散歩するのが日課になっていて(今はたいていの日, 夕食前に二人で散歩してる, 妻が万歩計つけて), その日, 

2019年9月6日の朝7時7分, ラッキー7 並び, 当時の朝食前の散歩からの帰り道, 我が家に近いところで, この写真2枚をスマホで撮っていたのだった。道路脇にあった, ざくっと切られた木のその切り口から, 植物が生えていたのだ。切られた木だが, まるで生きているようだった。いや, 実際, 生きているのだ, おそらく! .. というわけで, なんとなく珍しい感じがして撮った。

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で, 

なんとなく思い出した 〜 アスファルト舗装の道路の路面辺りから生えてきた草, 咲いた花

.. がこれで, 4年前の春, 2017年4月16日午前, やはり散歩中に撮った写真。これも家の近くだった。やはり散歩の帰り道だったかな。日曜の朝9時12分, 影は撮影者つまり拙者で, 聞こえてきたのは, 

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歩き疲れては
夜空と陸との 隙間にもぐりこんで
草に埋れては 寝たのです
処かまわず寝たのです

歩き疲れては
草に埋れて寝たのです
歩き疲れ
寝たのですが
眠れないのです

近ごろは眠れない
陸をひいては眠れない
夜空の下では眠れない
揺り起されては眠れない

歩き疲れては
草に埋れて寝たのです
歩き疲れ
寝たのですが
眠れないのです

そんな僕の生活の柄が
夏向きなのでしょうか
寝たかと思うと 寝たかと思うと
またも冷気にからかわれて

秋は
秋からは
浮浪者のままでは眠れない
秋は
秋からは
浮浪者のままでは眠れない

歩き疲れては
夜空と陸との 隙間にもぐりこんで
草に埋れては 寝たのです
処かまわず寝たのです

歩き疲れては
草に埋れて寝たのです
歩き疲れ
寝たのですが
眠れないのです

。。。

作詞:山之口 貘 作曲:高田 渡 〜 『生活の柄』

で, 久しぶりに聴いてみようかと。

そういやちょっと, 何気にこれも思い出し,

話を戻して, 

久しぶりに聴いてみよう。

生活の柄 〜 高田 渡(1971) ♫

作詞:山之口 貘 作曲:高田 渡

高田 渡(1949年1月1日生まれ, 2005年4月16日他界)は思い切り逆説の『自衛隊に入ろう』も 放送禁止歌(放送自粛歌)になったけれど, この歌も驚くべきことに「秋は 秋からは 浮浪者のままでは眠れない」の「浮浪者」が自粛コードにひっかかって放送されない時期が続いたそうで。要するに, その後の言葉で言えば "ホームレスの歌" ということにされたんだろう。それで自粛, 自主規制という名の放送禁止。なんという莫迦らしさ。こういう言葉を狩ろうとするところに, かえって日本の社会の陰湿さが如実に現れているように思える(くっだらない)。この歌は, 沖縄の詩人, 山之口 貘(1903年9月11日生まれ, 1963年7月19日他界 ... おお, 拙者と誕生日の月日は同じだったのかぁ, たまたまに決まってるけれど!)の詩をフォークソングにしたものだということだけれど, その詩・歌詞とともに, 日本のフォークソング史に残る名曲だと思う。

歩き疲れては
夜空と陸との 隙間にもぐりこんで
草に埋れては 寝たのです
処かまわず寝たのです

歩き疲れては
草に埋れて寝たのです
歩き疲れ
寝たのですが
眠れないのです

近ごろは眠れない
陸をひいては眠れない
夜空の下では眠れない
揺り起されては眠れない

歩き疲れては
草に埋れて寝たのです
歩き疲れ
寝たのですが
眠れないのです

そんな僕の生活の柄が
夏向きなのでしょうか
寝たかと思うと 寝たかと思うと
またも冷気にからかわれて

秋は
秋からは
浮浪者のままでは眠れない
秋は
秋からは
浮浪者のままでは眠れない

歩き疲れては
夜空と陸との 隙間にもぐりこんで
草に埋れては 寝たのです
処かまわず寝たのです

切り口から草が生えてた木の 2年後

昨日, 2021年9月6日は, 夕食後に妻と散歩した。で, 前々章に載せた写真を妻に見せて, そうだ, 久しぶりにあれ見てみよう, となった。家のわりと近くなんだけど, 風景の一部と化してしまって, 近頃 凝視してなかったのだ。

2021年9月6日, 夜8時24分。2年前と比べて, 木の左側の皮が一部落ちてる。たまたまのタイミングなのか, 切り口から生えてきてる草は減ってたけれど, しかしまぁ相変わらず, 草はもちろん, この木も生きてる感じがした。

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同日, 夜8時26分 

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翌日, つまり今日, 2021年9月7日, 午前9時44分。一人ふらっと歩きに出て, もう一度あの木のところへ。

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こんな感じ。

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ちょっと近づく。

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上から覗く。むむ, この木, 横にざくっと切られただけでなく, なんというか, 地面に向かって真ん中がくり抜かれてる。

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9時45分(細かいな, 笑)。木の切り口から草が生えてきてるというより, 草が, 木のくり抜かれた縦穴を通って空に向かって生えてきてる? .. まぁ, そもそもどうしてこの木がこういうふうに切られ, かつそのままになっているのかよく分からないのだが, しかし依然として, なんというか, 生きてる感じがするのだった。というか, これは見る側の気持ち次第, ということかな(世の中すべて, そうかもね)。

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で, 道路を渡って, 振り返って, 1992年生まれの息子が 2005年春に卒業した小学校の時計台が見える方角に振り返って, なんとなく写真をまた一枚, 2021年9月7日午前9時46分。

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で, ぶらっとした後, 家に戻る時に道路を渡ってから, また一枚, 午前10時34分。ここのところ曇りや雨の日が多かったけれど, 今日は昼間から, ってか朝から, 久しぶりに晴れている。雲は多めだけど, 白い雲。

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スマホを左に向けて, また一枚, 午前10時35分。

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よく晴れてるなぁ。今年もそのうち,

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Harvest https://youtu.be/k6TOvpxesxY ♫ (今は on YouTube),
夜は Harvest Moon https://youtu.be/iPqv_N2mOGE

家に戻って, 今朝咲いた我が家の朝顔たちに再会, 午前10時38分。

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ちょっと時間を戻して, 今朝 6時19分。

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これも今朝, 我が家の小庭に差し込む日の光と, 朝顔, 朝 6時21分。

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家に戻る直前, 午前10時39分。この花々, 確か開花期は年2回。春先からと, 秋口ぐらいからと, もう何年も何年も前から, 時季が来ると咲いてくれる。今季もしばらく前, まずは一輪咲き, その後, 徐々に増えてきた。今日以降もしばらく増えていく。

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今日も今日とて, 平和な日が始まっているのだった。

高田 渡, ステージで途中で眠らないで 『生活の柄』 を完唱 ♫ 

高田 渡はライヴを観たことはなかったけれど, トシをとってからだろうか, 酒に酔ってなのか, ライヴやってるステージ上で眠ってしまうなんてこともあったようで(ウィキペディアによれば, 遠藤賢司が自身のブログで「晩年の高田が酒を飲んでステージ上で寝てしまうエピソードを面白半分に採り上げられたことは残念であると綴っている」ということだけど, 少なくとも 面白'半分' ではないにしろ, 正直, なんだか面白い話ではあるなぁと思っていた, 高田 渡 以外の殆どの歌手はそれやったら非難される他ないのだが 高田 渡 とファンの関係は両者が一体になるような何か特別なものがあったのかなと, ただこれも正直, 実は 高田 渡 を聴き込んできたわけではないので, 自分にはよく分からないことなんだけど), しかし兎に角, そんなエピソードがあって, こういう, 「高田 渡 が『生活の柄』を完唱」といったタイトルの動画が上がっていたりするのだろう ♫ .. この人は 56歳という若さで他界しているけれど, このとき既に, いま60歳, あと4日で61歳になる自分よりもだいぶ老けて見える。翁って感じだな。

この人はギターも上手いと思うし, 歌はもちろん沁みて, で, この独特の雰囲気は唯一無二。

歩き疲れては
夜空と陸との 隙間にもぐりこんで
草に埋れては 寝たのです
処かまわず寝たのです

歩き疲れては
草に埋れて寝たのです
歩き疲れ
寝たのですが
眠れないのです

近ごろは眠れない
陸をひいては眠れない
夜空の下では眠れない
揺り起されては眠れない

歩き疲れては
草に埋れて寝たのです
歩き疲れ
寝たのですが
眠れないのです

そんな僕の生活の柄が
夏向きなのでしょうか
寝たかと思うと 寝たかと思うと
またも冷気にからかわれて

秋は
秋からは
浮浪者のままでは眠れない
秋は
秋からは
浮浪者のままでは眠れない

歩き疲れては
夜空と陸との 隙間にもぐりこんで
草に埋れては 寝たのです
処かまわず寝たのです

歩き疲れては
草に埋れて寝たのです
歩き疲れ
寝たのですが
眠れないのです

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