理想の住宅は"コレクション"だ!
日頃から少しでも疑問に思ったことや、その派生を調べたりしているのですが、
最近は日本特有の住宅の価値についてどうしたら良いのかな〜と思考中で。
というのも日本は住宅を人生の内の大きな買い物と定義している割に、その価値は買った瞬間、住んだ瞬間に減っていくのです。
ヨーロッパなどの伝統的な住宅を重んじる国では、価値が下がることはあまりなく、むしろ一種の作品として価値を生み続けています。
せっかく買った住宅が歳を取るとともに価値がなくなっていく。
何のための購入なのだろうと、、、
そこで最近某番組で時計をコレクションしている人が特集されていたんですよ。
かなりの総額の時計達が丁寧に飾られていて、
その方曰く、
「コレクションはその長い年月のうち、この短い期間共にしただけです。
そうして次の世代に継がれていく。」
こうしたコレクションは人から渡っていくものであり、大きく見れば中古品です。
それでもそこには時が経つほどに深まる味が存在し、価値を生み出し続ける。
住宅もそうであればいいな〜と。
スクラップ&ビルドの繰り返しではなく継がれていく建築。
言葉で言うのは簡単でしょうけど実際にやるとなるとかなり難しそうです😓
コレクションが住宅と違うのはその関わり方も要因の一つかなと思います。
コレクションは見たり、触れたりといったシンプルな五感関係であるのに対し、住宅は見る、触るだけでなく、使い、洗い、寝たりなど様々な行為を受け止める必要があります。
関わりが深ければ深いほどそこに使用者の姿が上書きされていきます。
人によっては中古品でも例えとして靴などは、以下に無臭と言われても買わない人はいますよね。(私は全然気にしないタイプです)
そのように使用度、関わりが深いほど私達の存在がそこに乗っかっていくのです。
また、ヨーロッパなどと比べ日本の住宅は狭い土地に最大限の空間を作り、耐震などの規制を通過する必要があり、条件が多ければ多いほどそこから生まれる形は制限されてしまいます。
そのため、個性よりも安全がより重視された住宅群が生まれているのではないかなと。
有名建築家によって設計された住宅は価値を持ち続けることもあるけれども。
如何に住宅に価値を付与し続けられるか。
これからの住宅の在り方を模索する一つのテーマになるかなと思いました。
では!
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